ニキビ(尋常性ざ瘡)と糖質の関係

ニキビ(尋常性ざ瘡)と糖質には意外な関係があります。

ニキビは毛穴が詰まることで皮脂がたまり、細菌感染によって発症すると考えられていました。

確かに抗生物質は効きますし、毛穴の詰まりを改善する治療を行うと改善します。毛穴の詰まりと感染は関係はあるのだと思います。しかし原因では無さそうです。何故なら治療して改善はしても治療を中止すれば再発するからです。

ではニキビの原因は何でしょうか?傷の消毒をしないことの提唱者である夏井先生によると、ニキビの原因は糖質の摂り過ぎのようです。脂質代謝によってニキビが生じる可能性を指摘されています。(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす)

代謝異常や高度の腎機能障害がなければ糖質を避けることに害はなさそうですから、ニキビの患者さんに糖質回避を勧めています。結果的に9割の患者さんが改善しています。糖質回避で改善し、ラーメンを食べると次の日にニキビが出来た方が2人もおられます。

何故糖質を摂り過ぎるとニキビが悪化するのか病態はわかりませんが、どうやらニキビの原因が糖質の摂り過ぎであることは間違いなさそうです。

夏井先生の指摘される糖質の摂り過ぎによる脂質代謝によってニキビを発症する理屈では、糖質を食べ過ぎた翌日悪化することに矛盾があるように思います。私は糖質の摂り過ぎがニキビの原因菌に対する免疫機能異常を来し、ニキビを発症するのだと思います。同じ理屈でウイルスの慢性感染症である尋常性疣贅も糖質回避で改善が期待でき、実際に3人糖質回避で治りにくかった尋常性疣贅が改善しています。

糖質回避でニキビが改善し、糖質を食べることで明らかにニキビが悪化している患者さんがいることより、糖質がニキビの原因の一つであることは間違いなさそうです。

ニキビでお悩みの方はまず糖質回避をお試し下さい。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。