笑顔の子育て 北風と太陽

笑顔の子育て
北風と太陽の童話になぞらえて考えてみます。
童話では旅人の衣服を脱がせようとして北風と太陽が競います。まず北風が強い風で衣服を剥ぎ取ろうとしますが、衣服が脱げると余計寒くなるので必死で抵抗しますから服は脱げません。一方太陽はジリジリと照りつけるだけで旅人は暑くなって服を自分から脱いでしまいました。
旅人の立場からどうすれば衣服を脱ぎたくなるかを考えればよかったのです。

子育てにおいてもどうすれば子供がどうすれば目的は社会に出ても恥ずかしくない常識を身につけることが出来るかを考えてみるのです。
北風と太陽のように、怒ることと笑顔で伝えることの2つの選択肢があります。北風のように怒ることで常識を身につけることが出来るでしょうか?恐らくできないと思います。何故なら子供は怒られたら、怒られたことを受け入れるよりも拒絶してしまうからです。
笑顔で伝えることで伝えられたことを素直に受け入れるのではないでしょうか?

子供の立場から、どうすれば人のいうことを聞く気になるかを考えればよいのです。
片方は怒っています。片方は笑っています。
どちらのいうことを聞きたい気分になるでしょうか?

腹が立っているのに笑顔で接するなんて無理!と考える方もおられるかもしれません。
しかし、子供の行動を認識して怒るという感情を選んだのは自分です。
視点を変えて面白いところ、ほほえましいところ、褒めることができるところを探すのです。
例えば以前から言い聞かせている約束を破ったとしても、正直に言ってくれたことを褒めるのです。例えば気を付けるように言っていても怪我をしたとしても、大怪我ではなかったからよかったねと褒めるのです。
この考え方の詳しくはアドラーの心理学をご参照ください。

何より子供がとる行動はそれまでの期間育てた結果です(詳しくは子供のの行動はこれまでの育て方の集大成)。
誰がそのように育てたのかを考えれば親は子供を怒るなんてことがあってはならないはずです。子供の行動の責任は親にあるのですから、子供を怒るなんて自分の育て方が間違っていることを子供に怒るようなものです。怒るならそのように育てた親を責めるべきでしょう。

どうしたら子供の笑顔を引き出すことができるか考えてあげてみてください。

子供の笑顔に必要なのは、北風でしょうか?太陽でしょうか?

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。