自分自身の勉強が出来ても教えるのが下手な人がいます。教えるとは相手のわからないことを把握し、相手のわからない部分を説明することです。
説明の下手な人にも共通することですが、教えるのが下手な人は相手のわからないことが理解出来ないのです。相手のわからないこと自体が理解出来ないのですから、相手のわかるように説明出来る訳がないのです。
自分が理解するのと、相手に説明するのとは別物なのはこのことに起因します。つまり相手のことまで考える余裕がある人は上手に教えることが出来ますが、相手のわからないことまで思い至らないと上手に教えることは出来ません。
相手がわからない部分を理解出来る方が教えるのが上手になるため、勉強に苦労して教師になった人の方が教えるのが上手な先生になるのはこのためです。逆に成績優秀だったのに教えてもらってもわかりにくいのは、わからない部分をすっ飛ばして一通り説明されるので理解しにくいのです。
勉強を教える際には相手のわからない部分を確認して、その部分を中心に教えてあげるようにしてみると良いかも知れません。