糖質とダイエットの関係性

ダイエットにおいて糖質制限ダイエットが流行っています。糖質制限(私は糖質回避という言葉を提案しています)を実行された方の多くは体重が減ることを実感されます。

動物の中で人間だけが太る理由は糖質を食べ過ぎることです。一部のペットは人間と同じようなものを食べ過ぎることで太ってしまいます。動物は太ってしまうと捕食者から逃げ遅れて食べられてしまいます。太ることは動物にとって死活問題なのです。アフリカが発祥だと言われている人類も太ればライオンに食べられてしまうので太らない仕組みが備わっているはずです。その仕組みをすり抜けてしまうのが糖質依存です。つまり糖質に対して中毒状態に陥ることで糖質を食べ過ぎるのです。ちなみに糖質依存の禁断症状まであります。強い空腹感が糖質依存の禁断症状なのです。禁断症状の証拠に空腹を我慢しているとピークをこえる感覚を味わいます。禁断症状でなければ、排尿感のように排尿しない限り弱まることはないはずです。もう一つの証拠に糖質を控えることで糖質依存を脱すれば、強い空腹感が無くなり、ピークをこえた際に感じる空腹感しか感じなくなります。

糖質を減らすことで簡単に痩せるのは、他のダイエットにありがちな空腹感の我慢が無いからです。空腹感を我慢することなくタンパク質と脂質を中心にお腹いっぱい食べることが出来るので簡単なのです。

糖質を控えていると最終的には糖質依存から抜け出すことが出来るからです。糖質依存から抜け出すことが出来れば、太る原因である糖質依存による過剰摂取が無くなるため自然と痩せるのは当たり前のことです。

ちなみに糖質を控えると糖質依存から抜け出すことが出来るのは当然ですが、糖尿病で推奨される食べる順番によるダイエットが効果が期待出来るのも糖質依存の理屈で説明出来ます。御飯などの糖質から食べ始めると急激に血糖値が上昇します。一方肉・魚・野菜などのおかずから食べ始めると、胃の中で急激な糖質の吸収を妨げる働きをしてくれるため血糖値の上昇を抑えてくれます。糖質依存はブドウ糖濃度である血糖値とインシュリンの働きによる血糖値の上下が原因のようなので、その上下を抑えることが出来るので糖質依存の度合いがやわらぐのではないかと思います。血糖値の上昇がある程度抑えることが出来れば、糖質を食べながら糖質依存から抜け出すことで痩せることが出来ると思います。糖質を少しだけ食べると余計お腹がすくという不思議な感覚も糖質依存の一症状で、血糖値の上下で説明がつきます。

ダイエットとは痩せることを目的とする行為です。そもそも太る理由が糖質の食べ過ぎなのですから、糖質を食べながらダイエットするというのは矛盾した行為です。言わば糖質を食べるというアクセルを踏みながら、ダイエットというブレーキを踏んで、止まらないつまり痩せないと嘆いているようなものです。車でアクセルを踏みながらブレーキを踏んで止まらないという人がいれば呆れるでしょう。その呆れるようなこと(糖質を食べながらダイエットすること)をまだ知らないだけで、本気で行っている人がいるのです。知らねば損すらわからないという新しいことわざを考えましたが、まさに損すらわからない人がまだまだ多いのです。良かったら糖質食べながらダイエットするのは損だと教えてあげて下さい。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。