飾り消費は見栄消費と贅沢消費

先日実消費と飾り消費について書きました。
消費には飾りを削ぎ落とした最低限の消費である実消費と様々な付加価値のついた飾り消費に分けることができるという考え方です。
様々な飾りがつくことで楽しく感じたり魅力を感じたりするようになっており、その満足感に対してそれなりの対価を払うようになっています。

今回は飾り消費を更に二つに分けてみます。
見栄消費と贅沢消費です。この二つは重なる部分もあり、見栄消費でもあり贅沢消費でもあるということもあります。
見栄消費とは人に見られることを前提とする自慢の意味を含む消費のことです。
本人が意識しているか無意識しているかは別として人に見られるところでの消費は、見栄消費の一面があります。人に見られるから高いものを選んでしまうというのは見栄消費の典型的なものです。
腕時計やネックレスなどの身に着ける装飾品は見栄消費の一面があります。
年収1000万の人が、自分は年収が高いのだから高級車に乗らないといけないあるいは恥ずかしいと考えるのも典型的な見栄消費です。
贅沢消費とは人に見られることを前提としない、自己満足の消費のことです。
人に見られない自宅のソファーなどに高級なものを買うのは自己満足ですから贅沢消費です。しかし人を招いてソファーを人に見せることが前提であれば、それは見栄消費でもあります。

自己満足である贅沢消費は自分自身で満足感を得るという意味がありますが、見栄消費は人に見られることを前提としており、人がどう思うかを勝手に先読みして消費するのであまり意味がないように思います。
人に見られるものに高いものを使う深層心理には見栄消費の一面があるのではないでしょうか?

よほどお金に余裕のある方は見栄消費も贅沢消費をしても問題ないと思いますが、普通の人が見栄消費や贅沢消費をしていると気が付いたときにはお金がないということになりかねません。自分の消費が実消費なのか見栄消費なのか贅沢消費なのかよく考えてみましょう。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。