Kindleが1巻無料にする理由

Amazonの電子書籍のサービスであるKindleストアですが、画期的なサービスがあります。
通常の書籍は定価販売することしかできませんが、電子書籍は割引販売することもできるようです。通常の書籍と異なり電子書籍はデジタルでコピーが簡単で、ほとんどが管理費で通信費はかかるかもしれませんが、コピー自体にはお金がかかりません。
そのため大胆な試みが行われています。
Kindleの電子書籍では1巻が無料であったり、期間限定で1巻~3巻まで無料だったりします。無料でなくても9割引きの本もあります。

Amazonも慈善事業で無料にしているわけではありません。
当然目的があります。
一つは顧客サービスだと思いますが、もう一つの目的は続きを見てもらうことです。
いわば1巻丸々立ち読みしてもらって、お金を払ってまで見たいと興味をもってもらった人だけに続きを購入してもらうというビジネスモデルです。
面白いのは期間限定の無料サービスがあったり、電子書籍の値段が変わることです。
今はいらないからもう少し待ってみようと思っていると、値上がりしたりします。
つまり今買わないと損をする仕組みが作られているのです。

これは衝動買いの心理を巧みについた商売です。
ついつい買ってしまう人は衝動買いの心理の話を読んでみられることをお勧めします。
対策は1巻を読み終わってすぐに購入してしまわないことです。
すぐに読みたい心理に陥りますが、そこに罠があります。
1巻を読み終えた直後だと続きが知りたくて、お金を払ってでも買いたいものだと錯覚してしまうのです。お勧めなのは30分程度経ってからお金を払ってでも続きを知りたいかどうかを冷静に考えることです。
ちなみにお店で見かけた商品を衝動買いしそうになったときにもこの作戦は有効です。一度その売り場から立ち去るのです。

Kindleストアの上手な使い方は、まずほしい本を決めることです。
良い本がないかなと思いながら探していると、衝動買いしてしまうからです。
欲しい本が安くなっていれば購入することです。
特に0円になっている場合には購入します。
続きの購入は改めて考えることです。
衝動買いしないためでもありますが、残りの本も値段が上下することも理由の一つです。せっかくなら値段が下がるまで待つつもりでいると、衝動買いしてしまわなくなります。

あくまでも空想に近い予想ですが、もしかしたらAmazonはプライムビデオのように将来書籍も定額読み放題サービスをするつもりなのではないかと思います。
そうなると消費者にとってはありがたいことですが、作者は困る時代になるのかもしれません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。