危険性を予見する知恵

危険性は知恵が無ければ予見することは出来ません。あらかじめあらゆる物事を想定することで危険性を予見することが出来ます。

あらゆる物事を想定出来るかどうかは日頃考えているかどうかによります。人は考えていることの延長線上しか理解出来ないのです。

先日大学生の展示物が燃え、幼稚園児が亡くなる痛ましい事故がありました。心よりご冥福をお祈りいたります。展示物は木で出来ており木を削ったオガクズが飾られていました。照明に白色電球が使われてしまったようです。白熱電球が高温になるという知識のある人からすれば、怖いなと思う状況です。更に予想外の行動をする子供達だと、白熱電球にオガクズを振りかけて遊ぶ可能性も想定しなければなりまけん。

1人でも危険だと考えて、白熱電球の使用を中止していれば結果は全く異なっていたことでしょう。結果として1人の尊い命と引き換えに、危険性を世に知らしめることになりました。

当事者は白熱電球の危険性を知らないので燃えやすい木の展示物の中に持ち込んでしまったのでしょう。そして周囲の人達は、白熱電球は高温になり危険だからオガクズのある燃えやすい木の展示物の中で使うはずがないと思い込んでいたのではないでしょうか?。その常識のズレによりお互い確認をすることなく、片や危険性を知らず、片や危険性は当たり前だからするはずがないと思い込んだ結果今回の事態に至ったようです。

自分にとっての常識はみんなの共通認識とは限りません。危険性を予見することが出来ない人もいることを知った上で、行動するようにしましょう。少なくとも自分だけでも危険性を出来る限り予見するように心がけましょう。そして危険性が予見出来ない人は、危険性の予見出来る人に助けを求めましょう。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。