健康のために唐揚げを食べるという考え方

健康のために唐揚げを食べるという考え方を提案したいと思います。
診療中唐揚げを食べることを良く提案するのですが、驚かれます。その理由を考えてみると唐揚げは身体に悪いという印象を持たれている方が多いことだと思い至りました。そこで何故唐揚げが身体によいのかを提案してみたいと思います。

唐揚げの多くは鶏肉です。鶏肉はタンパク質が中心で唐揚げの衣は小麦粉ですがわずかなので糖質量として問題になるほどではありません。揚げ物を忌避される方が多いのですが、原因はカロリー説を信じていることです。カロリー説自体に問題がありますが、私は食後血糖値においてカロリー説が無意味なことは以前書いた通りです。
カロリー説では敵の脂質ですが、少なくとも血糖値においては、血糖値の上昇を妨げてくれる味方です。安心して揚げ物を食べましょう。

身体に悪そうな唐揚げですが、明らかに血糖値の上昇を妨げてくれるのです。
その証拠のグラフがこれです。

食べたのはおにぎり2個、おにぎり2個と唐揚げ(セブンイレブンの揚げ鳥)です。

おにぎりだけ食べることで血糖値は急上昇しますが、唐揚げを食べることで血糖値の上昇が緩やかになりピークも抑えられることがわかります。
私が提唱している糖質割合が唐揚げのおかげで下がることが考えられます。
糖質割合の理論が正しければおにぎり1個と唐揚げ2個の食べ方であれば更に血糖値が低くなることが予想されます。実験を再開した際には是非試してみたい検討課題です。

少なくとも食後血糖値に関しては常識が間違っているようです。
食後血糖値が上昇することで様々な病気を引き起こすことがわかりつつあるため、病気を避ける理想の食べ方をする方がお得だと私は思います。その一助として唐揚げを提唱したいと思います。
注意点は長期間動物性たんぱく質を摂り続けた場合の健康に対する影響がわかってはいないことです。動物実験では心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高まるという報告があるため、唐揚げだけで生きていくという極端なことは今のところやめておく方がよさそうです。同じタンパク質でも植物性タンパク質の摂り過ぎで病気が増えるという報告はないため、割合の問題はありますが唐揚げと豆腐で生活することは健康によさそうです。もしかしたら豆腐を主食に時々唐揚げというのが現在考えられる理想の食事なのかもしれません。今後も実験を重ね病気を避ける理想の食べ方を検討していきたいと思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。