血糖値の上がりにくいカップラーメンの食べ方

前回はラーメンと血糖値と題して書きました。実はお店のラーメンは血糖値が上がりにくく、カップラーメンは血糖値が上がりやすいことがわかってきました。今回はちょっとした工夫で出来る血糖値の上がりにくいカップラーメンの食べ方を書いてみたいと思います。

カップラーメンは残念ながら血糖値の上がりやすい食べ物のようです。何故なら炭水化物だけ食べるようなものだからです。通常のお店のラーメンは意外にも血糖値が上がりにくいのですが、どうやらチャーシューやメンマなどの具材があることで血糖値の急上昇を邪魔してくれているようです。

根拠は

おにぎりと唐揚げの食べ方による違い

尾道ラーメンとカップラーメンの血糖値の違い

各種サンドイッチの食後血糖値

これらのことから炭水化物・糖質だけ食べると血糖値が急上昇し、炭水化物・糖質以外のものと同時に食べると血糖値が上がりにくいことが考えられました。

血糖値の上がりにくいカップラーメンの食べ方

カップラーメンだけ食べると血糖値は急上昇してしまいます。理由は具が少ないことのようです。つまりインスタントラーメンやカップラーメンが身体に悪いイメージがありますが、インスタント・即席だから身体に悪い訳ではありません。チャーシューやメンマなど具材が少ないことで血糖値が急上昇するため身体に悪いのです。この欠点を補うために具材の代わりになるものを探してみました。以下の食べ方であれば血糖値の急上昇を多少なりとも抑えることが出来ます。

カップラーメンと唐揚げ

そのままカップラーメンだけを食べてしまうと血糖値が急上昇してしまいます。血糖値を上げないためにはお店のラーメンのようにチャーシューやメンマなど糖質以外の具材が必要なようです。

そこで唐揚げを食べることにしてみました。しかし同じ食べ物の組み合わせでも食べ方によって血糖値のグラフが異なることがわかりました。

カップラーメンと唐揚げの食べ方による違い

一言で言えばカップラーメンと唐揚げを同時に食べると血糖値が上がりにくいようです。先に唐揚げを食べてからカップラーメンを食べても、タイミングが少し遅れるだけで結局血糖値がカップラーメンだけの場合と同じだけ上がってしまいます。同時に食べるとは、唐揚げをかじってラーメンも食べて口の中で混ぜて飲み込む食べ方です。

糖質と糖質以外の食材をそれぞれ食べても胃の中では混ざってくれないようです。

カップラーメンと牛皿

カップラーメンの利点はお湯さえあればいつでもどこでも食べることが出来ることです。カップラーメンを食べる際にわざわざ唐揚げを用意するのは難しいかもしれないと考えて、冷凍食品で血糖値の上昇を抑えてくれるものを探しました。見つけたのがセブンイレブンの冷凍食品の牛皿です。

カップラーメンと牛皿交互に食べた血糖値

お店のラーメンのチャーシューの代わりのように同時に食べると血糖値が上がりにくいことがわかりました。

カップラーメンとチーズ

カップラーメンの中でもカレーであればチーズカレーもあるくらいですから、チーズをトッピングしても美味しいだろうと考えて食べてみました。結果として唐揚げほどではありませんが、血糖値が上がりにくいことがわかりました。

勿論同時に食べるようにしました。

カップラーメンとスライスチーズの食後血糖値

血糖値の上がりにくい食べ方をお勧めする人

糖質を食べることで血糖値が上がって下がらなくなる糖尿病の方は勿論、花粉症やアトピー性皮膚炎、ニキビの方も血糖値の上がりにくい食べ方をすると病気が良くなる可能性があります。

現在何らかの病気の方は勿論血糖値の上がりにくい食べ方を試してみることをお勧めしますし、現時点では病気が無くても、誰もが血糖値の上がりにくい食べ方をされる方が身体に良いと私は考えています。

特に糖尿病の方で薬を飲んでも血糖値が下がらなくてお悩みの方で、カップラーメンだけを食べておられる方は、唐揚げや牛皿と一緒に食べるようにするだけで血糖値が下がり始めると思います。

最後に

お湯さえあればどこでも手軽に美味しく食べることのできるカップラーメンですが、食べ方に気をつけないと血糖値が急上昇してしまいます。何か具材を用意してカップラーメンを食べるようにされることをお勧めします。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。