様々な病気が治らなかった理由

様々な病気が治らなかった理由は主食という伝統的な食べ方です。
国も6割は炭水化物(糖質+食物繊維)を食べるように推奨していますが、これこそが様々な病気が治らなかった理由です。過剰な糖質が糖質依存を招き、その糖質が様々な病気を引き起こすのですが、その元となるのが国が推奨する主食という食べ方です。
国が糖質を食べることを推奨し、国民を糖質依存に陥らせることで、病気を引き起こしているのです。かつての食料不足の時代には穀物は重要な食料でした。比較的容易に増やすことが出来る上に備蓄もきくからです。国が人々を養うためには穀物を推奨するのはやむを得ない対策でした。その結果主食という食べ方が当たり前になったのです。昔から食べていたという理由で穀物が人間の身体に適切かどうかの検証がなされませんでした。

今では医療費が増大して国の財政を圧迫しているため、医療費削減が叫ばれています。しかし糖質が病気を引き起こす理屈がわかっている人達にとっては、国が困るのは自業自得のように思うのです。自らぎマッチで火をつけ、自らがポンプで火を消すマッチポンプのような話です。ただ自分が知らないうちに火をつけてしまったことを未だに知らないのです。

かつて税収を増やすために国がタバコを推奨していたことに似ています。一説によるとタバコによる税収は1兆円でタバコによる健康被害に対する医療費は2兆円なので採算が合わないことがわかっています。タバコは禁止する方が合理的な判断ですが、かつてアメリカでアルコールが禁止された禁酒法時代に世の中が混乱したことから、禁止ではなく税額をあげるのが現実的です。少なくともタバコが病気を引き起こすことがわかった今となっては税収のために国がタバコを推奨することはなくなりました。

国が炭水化物を食べることを推奨しているのは、かつてタバコの害を知らない時と似ています。まだ国が糖質が引き起こす病気を知らないのです。もしかしたら糖質の害には気付いていても、農家の反発が怖くて言い出せないのかも知れません。もしかしたら糖質を食べなくなると多くの病気が失くなるので、製薬会社が困ることに遠慮しているのかも知れません。言い出せないのも遠慮しているのも本当だとすれば政治家です。政治献金をもらっている手前本当のことが言い出せないのかも知れません。本来なら給料をもらうのは税金ですから税金を支払う国民の健康を第一に考えるべきですが、そのような私利私欲のない政治家はいないのかも知れません。

別の視点で見てみると、健康被害を引き起こすことを知らなかった時には麻薬が薬局で売られていました。麻薬の依存性や健康被害が知られている今では考えられないことですが、誰も害があると知らなかった時には全く規制されていなかったのです。

害があることが広く知られるまでは、対策が取れなくても仕方がないのです。

これだけ糖質が様々な病気を引き起こすことを考えると、主食という食べ方そのものに問題があるようです。主食という食べ方をやめるだけで、医療費は何割も削減出来るでしょう。医療費が高騰しているの問題は解決出来ますし、削減出来た医療費を糖質回避では治らない病気の新薬に使うことが出来るのです。

国はまだ知らないのですから今のところ仕方がありませんが、いつになったら炭水化物を6割も食べることを推奨するのをやめるのか私は個人的に興味があります。米農家の問題など新たな問題は起こりますが、医療費の問題が解決し、何より国民が健康になるのですから出来る限り早く主食という食べ方はやめるべきだと私は思います。

糖尿病患者さんに食べ方の指導がされていない話

患者さんとお話していて驚くことがあります。それは糖尿病の患者さんと話をしていてわかることです。糖尿病は糖質の食べ方で治る病気です。少なくとも食べ方で改善が期待出来ます。その食べ方を教えてもらっていない患者さんが多いのです。

糖質を控えると糖尿病が改善するのは、理解している人から見ると当たり前の理屈です。何故なら血糖値を直接押し上げる食べ物は糖質だけだからです。

私が糖尿病を診ている医者の怠慢だなと思うのが、糖質の食べ方を指導していないことです。糖質だけが血糖値を押し上げるので、糖質の食べ方で糖尿病が改善するだけの話です。特に糖質を食べる順番で血糖値が上がりにくくなることを知らない糖尿病患者さんが多いことに驚きます。たんぱく質、脂質から食べて、後で糖質を食べると血糖値は上がりにくく、糖質から食べると血糖値は上がりやすくなります。恐らくたんぱく質や脂質が先に胃の中にあると、糖質の吸収を邪魔することに起因すると思います。

医者が知らないだけなのか、糖尿病が良くなってもらっては困るから教えないのかは謎ですが、悲しい話です。

医学情報がネット上で溢れている現在、勉強不足の医者は淘汰されることでしょう。正しい情報と怪しい情報の取捨選択が患者さんにとって困難な今だから許されている状況です。患者さんが正しい情報を共有することが出来れば、勉強不足の医者は淘汰され相手にしてもらえなくなるでしょう。

糖尿病患者さんで、食べる順番のことを教えてくれない医者にかかっている人は、一度医者を変えてみることをお勧めします。逆に糖質を食べる順番だけでなく、糖質を控えることを教えてくれる医者は良心的な医者だと思います。そのまま通院されることをお勧めします。

糖質の怖さ 美味しさという甘い罠

糖質の怖さについて考えてみます。怖さには人間の身体に害を与えることと美味しさ故にやめられないという2つの意味があります。

糖質による害

私は日頃糖質は食べないようにしています。当初の目的はダイエットでした。体重が落ち標準体重になった時点で糖質を食べても良いはずですが、ダイエット以外にもメリットがあることに気づきました。

睡眠の質が良くなるのです。逆に言えば糖質、特に甘いものを食べると寝付きにくくなります。糖質を食べて眠れないことを何度か繰り返していたので、控えていました。しかし最近では糖質を食べても眠れることもあるので油断していました。昨日糖質を大量に食べると眠れなくなりました。疲れ過ぎていたのもあるかもしれませんが、何時もなら数分で眠るのになかなか寝つけませんでした。結局朝方まで寝つけませんでした。不眠の原因の一つだと私は思います。少なくとも私の場合間違いありません。

糖質の害は他にも多々あります。各種アレルギーや自己免疫性疾患、2型糖尿病や高血圧などの病気を引き起こすことです。

糖質の美味しい罠

糖質の怖さは、糖質依存ではなくても、美味しさ故に一旦食べ始めると止まらないことです。何故なら美味しいからです。美味しさそのものが魅力的で食べ過ぎるように誘惑するのです。増してや糖質依存であれば、強い空腹感という禁断症状があるのでそもそも食べないことが困難です。糖質の怖さの本質はその依存性です。更に怖いのはその病的なまでの依存性を多くの人がまだ知らない知らないことです。

糖質は嗜好品と考える

糖質を必需品と考えている人は、糖質を控えるように伝えてもなかなか理解してもらえません。成長において糖質依存により糖質を大量に食べる方が体格の面で有利な可能性はあるものの、少なくとも生きる上での栄養の面では無理に糖質を食べる必要は無さそうです。であるならば、糖質は主食ではなく嗜好品と考えると身体の害を避けることが出来ます。

たまに食べる贅沢なご褒美だと考えましょう。贅沢なものを毎日食べると病気になるのは当たり前のことかも知れません。

そろそろ人類は食べ方を考えるべき時に差し掛かっていると思います。糖質回避という考え方がお勧めです。少なくとも先進国では糖質を主食として大量に食べるともったいないと私は思います。もったいない理由は改めて書きたいと思います。

同じ食べるなら美味しい物という罠

人間は動物であり、食べ物を食べない限り生き続けることは出来ません。生命を維持するために必ず何かを食べて生きています。

必ず行う行為である食べるという行為ですが、どうせ食べるなら美味しい物を食べるというのは大きな落とし穴があります。

食は生命を維持するために必要ですが、美味しさという快楽は必ずしも必要ではありません。美味しさを追求するということは快楽を追求することに繋がり、溺れてしまうことがあるのです。

美味しさに溺れる一例が糖依存です。糖質という美味しさに溺れてしまい、人類の進化の歴史とともに精製することで糖質の純度をあげていきました。小麦は全粒粉から小麦粉に、米は玄米から白米に純度をあげて美味しさを追求しました。益々快楽の虜になってしまったのです。

生活が豊かになったおかげで、生きるための食と快楽のための食が曖昧になってきました。その結果お金に余裕があれば美味しい物を食べようするようになりました。実は美味しさという快楽に依存してしまい、美味依存とでもいうべき、お金に余裕が無くてもとにかく美味しい物を食べようとする人までいるのです。

どうせ食べるなら美味しい物を食べようと考えることで、糖質依存や美味依存という罠に陥るかもしれません。糖質依存や美味依存に陥ると、肥満や2型糖尿病や各種アレルギーなど病気になるかもしれませんし、必要以上に食費がかかるのでお金にも困ることになります。これらの弊害全て合わせて罠にはまるようなものです。罠に陥ることのないように食べる『意味』を考えるようにしましょう。栄養補給の食なのか、快楽のための食なのかです。いつも快楽を追求すると罠に陥るので気をつけるようにしましょう。

粉もん+ご飯が太るのは当たり前

大阪府が行った食生活の調査で粉もん+ご飯を食べる人に肥満の人が多い結果が出たそうです。糖質依存のことを知っている人達からすれば、無駄な調査をしたんだなというのが正直な感想でしょう。無知とは幸せなのかもしれません。ただ知っている人達から見ると知らないことは滑稽で哀れですらあります。

肥満の原因は糖質依存

糖質依存により糖質を食べ過ぎることで肥満が起こります。糖質の塊である粉もん+ご飯は糖質依存を加速するので太るのも当たり前です。というよりも糖質依存の人達が糖質を求めた結果、粉もん+ご飯という糖質+糖質の食べ方を求めるのです。つまり粉もん+ご飯という食べ方を選択する人達が糖質依存に陥っており、糖質依存による過剰摂取によって太っているだけのことです。糖質を食べて依存になれば太る。糖質+糖質の食べ方を選択するのは糖質依存者の可能性が高いから、食べる量の自己抑制がしにくい。結果として太る。

ちなみに糖質依存かどうかを見分けるのは簡単です。我慢出来ない程お腹ぎ空くかどうかを確認するだけです。我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状です。禁断症状である強い空腹感を我慢しているとピークをこえるのがその証拠です。禁断症状ではないと仮定すれば、尿意や便意のように排尿・排便するまでおさまることはないはずです。空腹感がピークをこえるのは、糖質依存により脳が騙しているからです。騙しきれなくなってピークをこえるのです。

食べ物の選択

粉もん+ご飯が太るというよりは、粉もん+ご飯の組み合わせを選ぶ時点で糖質依存の可能性が高いからです。糖質依存は毎日連続して多量に食べ続けることで起こります。時折大量に食べても糖質依存にはなりにくいと思います。

肥満で困っているのであれば、糖質の摂り方だけ気をつけるようにしましょう。糖質回避により糖質依存から抜け出してしまえば、体重は自由自在です。痩せようと思えば糖質を減らし、太ろうと思えば糖質を食べるだけのことです。

糖質制限の危険性 痩せることに依存する

一部の人達の間で糖質制限(私は糖質回避という考え方を提唱しています)の危険性が叫ばれています。大半は糖質依存の人達が糖質を食べたいための言いがかりです。唯一気をつける必要があるのは痩せることを依存してしまう痩身依存とでも言うべき状態です。

糖質を食べる『意味』

糖質は食べても血糖値が上昇するだけです。食べ過ぎた結果脂肪として身体に蓄えるので太ります。糖質を食べないことで血糖値が上がらないから食べる必要があると指摘する人がいますが間違いです。糖質を食べて血糖値を上げなくても、消費により血糖値が下がるとタンパク質を消化吸収したアミノ酸からブドウ糖を作り出すことが出来るので血糖値は一定レベルを維持します(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす)。つまり栄養摂取という意味では無理に糖質を食べる必要はありません。

では何故これ程までに人類は糖質を食べるのでしょうか?。穀物の特性に由来します。簡単に増やすことのできる増殖性、長期間保存することのできる保存性です。このこれらのおかげで他の国に運ぶことが出来るようになりました。そして非常に美味しいことです。この美味しさに溺れ人類の多くが知らない間に糖質依存に陥ったのです。だからこれ程までに広まっているのです。

糖質制限の危険性を指摘するのは糖質を食べたい人達と糖質を食べて欲しい人達の言い訳だと思っていました。先日NHKを見ていると確かに危険な一面があることがわかりました。では糖質制限の何が危険なのでしょうか?

痩身依存とは?

そもそも太る原因は糖質依存による糖質の食べ過ぎです。その原因である糖質を制限することで痩せるのは、水が高い所から低い所へ流れることと同じように当たり前のことです。取り立てて騒ぐようなことではありません。糖質依存による糖質の過剰摂取(一度食べ始めるとやめられない。お腹いっぱいでも糖質なら別腹で食べてしまう)が原因で太っただけですから、糖質を避けるだけで過剰摂取がなくなるので自然に痩せることが出来ます。ちなみに糖質を食べながらダイエットをするのは原因を取り除くことなく、痩せようとするので上手くいきません。場合によってはリバウンドでかえって太ってしまいます。これはアクセルを自分で踏みながらブレーキも踏んで止まらず困っているようなものです。

タイトルの痩身依存、痩せることに依存してしまうのは、今まで苦労していたダイエットが面白いように簡単に行えるからだと思います。痩せること自体に楽しみや快楽を感じてしまい、痩せることに溺れ依存してしまうのです。依存とは身体に害があるとわかってもやめられないことを言います。常識的には身体に害があるとわかれば、止めれば良いだけだと考えてしまいます。自分の意思で行っているのだから簡単にやめることが出来ると思っていることに落とし穴があるのです。自分の意思で痩せるのだから、身体に害がある時点で痩せるのをやめれば良いだけなのですが痩身依存に陥ると自分ではコントロール出来なくなります。つまり糖質制限によって生じた身体の害であれば、糖質を再び食べ始めるだけですが、糖質を食べることが怖くなってしまうのです。痩身依存の前に太ったことが糖質依存の結果だと知らない人が多いため、糖質を再び食べ始めるとまた太ってしまうのが怖いのです。少しでも食べると太る錯覚に陥るため怖くて糖質を食べることが出来ません。

糖質依存に陥ることが無ければ糖質を食べても太ることは理論上は無いのですが、このことを知らないと一口も糖質を食べられなくなるのです。痩身依存は糖質恐怖症と言い換えることも出来るのかもしれません。糖質の本当の姿(糖質依存が問題であって糖質は毒ではないこと)を教えてあげるだけで簡単に解決する話です。

タレと塩の違い 塩が通だと言われる理由

焼肉や焼き鳥ではタレと塩があります。通は塩焼きで食べると言われますが、その理由を考えてみます。

一言で言えばタレは砂糖が惑わすので、砂糖のない塩が素材の味を楽しめるということです。このことを詳しく書いていきます。

タレとは?

タレとはお店によってバリエーションは様々ですが、醤油と砂糖が基本です。組み合わせが自在でみりんや酢、胡椒、味噌などの調味料を加えることでお店の特徴を作り出すことが出来ます。

タレは醤油の塩気と砂糖で美味しく感じるのです。

塩とは?

塩は基本的には食塩で、ほぼ純粋な塩化ナトリウムです。味にバリエーションがないので、海水から作った塩や岩塩などを使用することもあります。塩味と言っても胡椒を一緒に使うこともよくあります。ちなみに香辛料である胡椒を美味しく感じるのは、恐らく唐辛子を美味しく感じる仕組みが働いているからです。

タレと塩の違い

タレも塩も塩分が美味しさを出すことに変わりはありません。違いは砂糖、甘みです。結局タレを美味しく感じるのは砂糖を美味しく感じているだけなのです。

特に砂糖・甘みに依存している糖分依存に陥っている人は、甘みを求めてタレを必要以上に美味しく感じてしまい食べ過ぎてしまうのです。経験的にタレの方が売れることを知っているお店は砂糖のしっかり入ったタレを使い続けるのです。

タレの美味しさは配合・組み合わせだと私は思っていましたが、砂糖が味覚を直接刺激するので美味しく錯覚させてしまうだけのことです。

この糖分依存の錯覚を取り除くことが出来るので、塩の方が本来の美味しさを楽しむことが出来るのです。

ちなみに塩も塩分依存という依存があるので、注意が必要です。身体に悪いとわかっていても塩分を控えることが難しいのは塩分依存が原因です。更に塩分依存と糖分依存の共依存の状態(お互いが影響しあって取りすぎること)だと、塩分と糖分が同時に楽しめるタレに依存してしまい、塩を選ぶことが難しいかもしれません。

依存の心理の問題点

依存の心理の問題点は、無意識のうちに人間の食行動を左右することです。一番の問題点は、健康を害するとわかってもやめられないことです。

塩で食べているとお腹いっぱいでも、タレだと食べることが出来るのは結局砂糖に騙されているのです。

つい食べ過ぎて困っている人は、焼肉や焼き鳥をタレで食べるのを控えることをお勧めします。タレに加えて糖質である御飯もある鰻丼などの食べ物は、非常に美味に感じますが、実は糖分依存、塩分依存そして糖質依存を利用したズルい食べ物なのかもしれません。

タレは砂糖の魔法で美味しく錯覚を引き起こしているようです。その仕組みを知った上で楽しみましょう。

 

まだダイエットの番組が放送されることに驚き

先日テレビをザッピングしているとダイエットの内容の放送がされていました。
不思議なダイエット法が取り上げられ、痩せたという人たちが出ていました。
本質からずれているダイエット法もありそうなので、改めて太る仕組み、ダイエットについて書いておきます。

太る原因は糖質依存

そもそも本来であれば他の動物同様太ることが出来ないはずの人類が太る理由糖質依存です。糖質依存により糖質の摂取量が自己コントロールできないことで、糖質を食べすぎてしまうことが原因です。糖質依存は強い空腹感という禁断症状まであるので厄介です。
太る本質が糖質依存なので、いかに糖質依存から抜け出すかがダイエットの本質です。
様々なダイエット法の多くが、この本質・糖質依存から抜け出すことからずれているから一時はダイエットに成功したとしても、リバウンドしてしまうだけのことです。

糖質依存の抜け出し方

糖質回避により糖質依存から抜け出すことが一番です。一回に食べる糖質の量を減らすより、一食糖質を抜く方が理にかなっています。何故なら糖質依存の方は、少し糖質を食べると余計お腹が空くという不思議な現象が起こるからです。だから少しは食べるより逆に一食抜く方が楽なのです。まずは一食糖質をぬいてみて、身体が慣れてきたら二食、三食と抜いていく方が糖質依存の抜け出し方としては簡単です。つまり一日量では同じ3分の1の減量であっても、3食のうちの1食糖質抜きにする方が、一回当たり3分の1ずつ糖質を減らす(具体的にはいつもはお茶碗一杯を3分の1減らしてお茶碗3分の2にするなど)より楽なのです。一回当たり3分の1ずつ糖質を減らすと余計食べたくなってしまう食欲と闘う必要があるので、失敗しやすいのです。

次に食べるとき糖質をやめられない場合でも糖質依存から抜け出すことができる可能性を考えてみます。
糖質依存は血糖値が一時的に急上昇することで生じる可能性が考えられます。
逆に血糖値が急上昇しない食べ方をすれば、糖質を食べていても糖質依存から抜け出すことができる可能性があります。例えば肉・魚・野菜のおかずをある程度食べてからご飯などの糖質を食べるという食べ方(参考:食べる順番で痩せることのできる理由)や、同じ食事量であっても少しずつ頻回に食べる方が血糖値の一時的な急上昇が避けられるため糖質依存から抜け出すことができる可能性があります。
糖質依存から抜け出すことができれば、太る原因がなくなるので痩せることができるのです。

お腹いっぱい食べても痩せることができる

糖質依存が肥満の原因ですから糖質を食べなければ、タンパク質・脂質はどれだけ食べても痩せることができます。糖質依存により糖質に騙されて食べ過ぎることが肥満の原因なのです。ダイエットが失敗する理由の多くは食欲と闘おうとするからです。糖質回避の考え方は食欲とは戦いません。何故なら闘う必要などなく、おなか一杯たべても痩せることができるからです。糖質を避けるという知恵一つでお腹いっぱい食べても痩せられるのです。他のダイエット法を試すのは、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるような状態です。アクセルを踏みながらブレーキを踏んでも止まらないことを知っている人から見ると、止まらず悩んでいても滑稽に見えるだけです。糖質を食べながらダイエットをしていても滑稽に見えるだけです。ましてやお金をかけてダイエットをするのは、非常にもったいないと私は思います。糖質をお金を出して買って食べ、ダイエットにもお金をかけるからです。

糖質依存から抜け出した確認

糖質依存から抜け出すことのできた簡単な確認方法を提案します。
糖質回避をしていると胃が小さくなったように感じ、あまり食べられなくなります。そのことからも糖質依存から抜け出せたことがわかりますが、糖質依存から抜け出すことができた明確な確認方法は禁断症状である強い空腹感を感じなくなるかどうかです。
空腹を我慢しているとピークをこえる不思議な感覚を味わうことがありますが、そのピークをこえることが禁断症状の証拠です。糖質依存から抜け出すと、ピークをこえた後の空腹感しか感じなくなるのです。大してお腹が空かなくなるので食に対する拘りもかなり薄れます。結果として食べる量そのものが減るので簡単に痩せられるのです。

糖質は食べても大丈夫

糖質は猛毒な訳ではありませんから、食べても大丈夫です。
ただし糖質の食べ方には注意が必要です。
再び糖質依存に陥らないことです。一度糖質依存から抜け出すことができても、再び糖質依存に陥ることでリバウンドしてしまうからです。
糖質依存の本質は体の条件反射だと思うので、何度も続けて繰り返していると条件反射をするようになるのだと思います。例えば週末だけ糖質を食べるとか、週1・2回食べるという食べ方であれば糖質依存にはなりにくいと思います。

糖質を食べたくなって我慢できなくなってしまったら、糖質依存の可能性がかなり高いと思います。再び糖質回避をされることがおすすめです。

各種ダイエットと糖質依存の回避法とのずれ

各種ダイエット法が糖質依存の回避法に準じているかずれているのか確認してみましょう。
ずれていれば短時間のダイエットには成功しても1年後にはリバウンドしていると思います。
糖質依存の回避に役立つダイエット法であれば、1年後にリバウンドしていることはないと思います。
糖質依存の知恵を身につけていれば、各種ダイエット法を見ていると成功するか失敗するかが大体わかるようになります。失敗するはずなのに痩せたというのは偶然か他の痩せる要素が隠されていることがわかります。
ぜひ糖質依存の知恵を身にみにつけてみてください。

食べ物は楽しむ時代から選ぶ時代へ

人類の進化の歴史において長い間食べ物は探し回るものでした。約1万年前に農耕が始まり、自分達で意図的に栽培という手段により増やすことが出来るようになりました。農耕により、狩猟採集生活から開放されました。その後の文明の発達により食べ物が豊富になりました。そのおかげで文明国では飢えて死ぬことはほとんどなくなりました。それどころか文明国では、まだ食べることの出来る食料を捨てることもあります。生活が豊かになった証拠です。ある歌にありますが、かつては王様や貴族にしか楽しむことの出来なかったアイスクリームが、今ではコンビニに行けば100円前後で誰でも楽しむことが出来ます。

生活が豊かになった反面、問題も起こりました。糖質による害です。その害に気付かないまま多くの人々が糖質依存に陥っているため、糖質依存症とでも言うべき病気が沢山わかってきました。糖質による病気は肥満2型糖尿病や各種アレルギー、自己免疫性疾患、ニキビなど様々です。

どうせ食べるなら美味しいものを食べたいという人間の欲求が、資本主義の元で発展してきました。そのおかげで今日美味しくて豊かな食生活を楽しむことが出来ます。しかしこの食を楽しむことで知らない間に多くの人々が病気に陥っているようです。当時の知識不足から死者まで出してしまった脚気のように、現代の脚気とでも言うべき知識不足から病気を引き起こしてしまっているようです。

少なくとも食は毎日楽しむものではなさそうです。娯楽という位置付けで時に楽しむことに異存はありませんが、毎日楽しむと何らかの病気を引き起こしてしまう可能性が高まります。特に食と関連のある病気を既に発症しているのであれば、食生活により病気の発症を抑えることをお勧めします。例えば2型糖尿病の方であれば、その原因である糖質を控えることで解決します。食べる物をタンパク質と脂質を中心に選ぶことで病気が良くなります。

美味しい物を食べるという快楽の追求は手痛いシッペ返しをくらいます。楽しみはたまにあるから良いのであって、楽しんでばかりいると本当に病気になってしまうようです。知らないうちに糖質依存や糖分依存などの依存に陥ると自分の意思ではやめられなくなってしまいます。

食は楽しむ時代から選ぶ時代に変わるようです。というよりも食を選ぶ方が病気が治るのでお得だと考える時代がもうすぐやってきます。

世界の糖尿病人口が4億2200万人に思う

ヤフーニュースによると、世界の糖尿病人口が4億2200万人になったそうです。

世界保健機構(WHO)は、2014年に世界の糖尿病人口(成人の糖尿病有病者)が4億2200万人と、調査を開始した1980年の1億800万人から約4倍に膨れ上がり、他の疾患に比べ劇的に増加しているとする調査結果を発表した。このまま有効な対策を実施しなかった場合、2025年には7億人を突破すると警告している

ヤフーニュースより引用

特に2型糖尿病が増えているそうです。また先進国だけでなく途上国でも増えているそうです。

糖質依存の考え方を知っている人からすれば、依存症の人が多いと解釈するだけです。途上国でも糖質依存の人達はいるんだなと理解するだけのことです。

2型糖尿病の患者数が増加傾向にあるため対策が必要だとして、対策の仕方に困っているようです。2型糖尿病の発症メカニズムからすれば、対策は簡単なはずです。何も困る必要はありません。困っているのは2型糖尿病のメカニズムを理解出来ていないことを意味します。

2型糖尿病を改善するためには、まずは糖質回避により糖質依存から抜け出すことです。それだけでかなりの人達が改善するはずです。目安はお腹が空かなくなることです。何故なら強い空腹感は糖質依存の禁断症状だからです。禁断症状でないならば、何か食べるまでお腹は空きっぱなしのはずです。実際にはピークをこえる感覚があります。これこそ禁断症状の証拠です。

2型糖尿病の発症メカニズムは、頻回の糖質摂取により上昇した血糖値がインスリンで下げ切ることができなくなることです。紛らわしいのは、糖質を大量に食べていても必ず2型糖尿病を発症するとは限らないことです。食べる量によって発症するか発症しないかが違うのであれば非常にわかりやすい疾患でした。食べても大丈夫な量・許容量が人によって異なるのです。そして少なくとも2型糖尿病を発症している人は許容量をこえて糖質を食べ過ぎた結果なので、因果関係が成り立ちます。

何も恐れることはありません。2型糖尿病を発症してしまえば糖質を減らせば良いのです。既に糖尿病薬で治療中の方や腎疾患や肝疾患などで食事制限の必要がある方は糖質回避には主治医の先生との相談が必要ですが、理屈の上ではインスリンの働きが残っていれば糖質を控えるだけで血糖値は正常化するはずです。何故なら糖質・脂質・タンパク質で直接血糖値を上げるのは糖質だけだからです。食べ物から糖が供給されなければ身体はわざわざ糖を作り出しはしないからです。インスリンの働きが残っていれば、インスリンの働きにより少しずつ血液中の糖は消費され、糖が供給されないので血糖値はさがります。(参考:2型糖尿病が治癒?完全糖質回避の結果)

記事の話に戻すと、4億2200万人もの人が2型糖尿病の原因をまだ知らないようです。2型糖尿病の原因は、私が提唱した訳ではなく江部先生が提唱されている考え方です。

2型糖尿病に関しては議論の余地がないので、早く広まることを願っています。いつ世界保健機関(WHO)が糖質の害を認めるのか私は個人的に興味があります。そしてWHOが糖質の害を認めた時の世界の受ける衝撃にも大変興味があります。

それにしても糖質を控えるだけで良くなる可能性がある4億2200万人もの人達の健康を、世の中の医者はどのように捉えているのかにも興味があります。