大腸ポリープの原因は糖質・糖化産物?

糖質が様々な病気を引き起こすのは間違いないようです。糖質が引き起こす病気には糖質そのものが障害を引き起こす2型糖尿病や、何らかの免疫異常を起こす病態や、糖質依存に伴い引き続いて起こされる塩分依存による高血圧など様々です。

今回私が気付いたのは大腸ポリープです。糖質回避により一部の皮膚腫瘍が改善します。ということは大腸ポリープも糖質回避により改善するのではないかという仮説です。逆に糖質の摂り過ぎによりポリープを生じているのではないかという仮説です。ポリープを生み出すのは糖化産物、駆逐する邪魔をするのが糖質にやる免疫抑制という考え方です。

大腸ポリープが出来る原因

私の仮説ではポリープを生み出すのは糖質とタンパク質が熱で反応するメイラード反応により生じた糖化産物ではないかと疑っています。アメリカ人にポリープが育つ事で生じる大腸ガンが多いのは肉を焼く事で生じる糖化産物が原因ではないかと私は考えています。つまり肉食が問題ではなく、焼いた肉食が問題だという考え方です。茹でた肉を食べる分には、メイラード反応が起こらないので糖化産物が出来ないため問題ないと私は思います。糖化産物で一つ心配なのは揚げ物です。トンカツやコロッケなどパン粉を揚げた際のキツネ色はメイラード反応によるものなので、焼いたお肉と同じようにポリープを生み出す可能性が考えられます。もし揚げ物を好んで食べる人に大腸ガンが多いというデータが見つかれば、私の仮説を裏付ける結果となります。

ポリープを消す仕組み

ポリープなどの異形細胞はかなり高い頻度で生み出されています。しかし大半は肉眼で見える程大きくなる前に、免疫反応により消し去られてしまいす。多くの異形細胞はその免疫に捕まるので、肉眼で見える程の腫瘍は珍しいのです。もし腫瘍に対する免疫が働かなければ、人間の身体は腫瘍だらけになる事でしょう。

一説によると人間の身体全体で良性悪性を含め1日に5000個程の異形細胞が生み出されているそうです。通常はその全てを免疫で駆逐するので滅多に問題にはならないのです。

逆に発生した異形細胞がこの仕組みをすり抜けてしまうとポリープとして肉眼で見えるようになるのです。

糖質による免疫抑制

糖質を一定量をこえて食べると限定的な免疫抑制がかかるようです。1日に5000個生じる異形細胞はいつもは駆逐出来ても、たまたま身体に発生した異形細胞に対する免疫が抑制状態だと駆逐出来ないのです。免疫が異形細胞に対して、働かないため異形細胞を駆逐することが出来ず、育ってしまいます。結果としてポリープとして認識されるのです。特にいくつものポリープを生じる人は、ポリープに対する免疫抑制が何種類にも渡り同時に生じている可能性があります。一つの異形細胞に対して何種類もの免疫が働くはずですが、一二種類の免疫抑制であればポリープは稀に出来る程度で、同時に異形細胞に対する免疫が数種類に渡って抑制されているといくつものポリープを生じてしまうのかもしれません。

限定的な免疫抑制のためまだみんな知らないようです。糖尿病の方が易感染性があるとされているのは、糖質による限定的な免疫抑制がいくつも組み合わさるため積算され易感染性として認識されるのだと思います。実は似たような感染症を繰り返すのは、糖質による限定的な免疫抑制の結果なのかもしれないのです。

限定的な免疫抑制が腫瘍細胞に対して起こってしまうも腫瘍を発症するのです。

糖質を控えることで免疫抑制が解除されるので、腫瘍がなくなる可能性があります。少なくとも皮膚腫瘍では糖質回避により改善している患者さんが何人かおられます。

イメージとしてはガードマンが休んでしまうようなものです。腫瘍細胞担当のガードマンが休んでいるので腫瘍細胞が好き勝手に増えてしまっているのです。そして糖質回避により腫瘍細胞担当のガードマンが復活するようなイメージです。

腫瘍という『意味』ではガンも同じ機序・仕組みだと思います。しかしガンが進行していると別の免疫抑制の仕組みが働いてしまう(長く身体にあるものは自分の正常な細胞だと勘違いしてしまう)ので、糖質回避の効果はないかもしれません。しかし糖質回避には抗ガン剤のような副作用がないため、糖尿病や腎臓病・肝臓病などでタンパク質制限などの食事制限がなければ、一度試しても良いのではないかと私は考えています。

食べ方の提案

ポリープが多くてお悩みでしたら、糖質を控えることをお勧めします。糖質の摂り過ぎは糖質の一回の糖質量が多いと発症するようです。そして瞬間的な高血糖が問題のようです。糖質以外のオカズから食べると発症が抑えられる可能性があります。

実際に出来るかどうかは別にして、3食で食べている量を6食に分けて食べると症状は起こりにくいようです。

禁断症状を伴う糖質依存の状態であれば、糖質の量を減らすより一食抜く方が楽に糖質を減らすことが出来ます。

人間の髪の毛が伸び続ける理由

人間の髪の毛が伸び続ける理由を考えてみました。以前から考えてはいたのですが、髪の毛が伸び続けることで自然淘汰を生き残った答えを見つけることが出来ませんでした。今回ふと思いつきました。

現在の人間の身体は自然淘汰を生き残った結果です。今となっては必要ない身体の仕組みであっても、人類の進化の歴史において生き残りに有利な環境を生き延びたのです。逆に考えると現在の人間の身体から生き延びた環境を想像することが出来ます。例えば顔面にある副鼻腔は脳を保護する緩衝エリアです。丁度運転席を守るために衝突時に壊れる車のバンパーと同じような仕組みです。副鼻腔がバンパーのような役割をして脳を保護したのです。逆に考えるとそれだけ頭部への強い衝撃が日常茶飯事だった環境を生き延びたことがわかります。

人間は頭部の髪の毛が伸び続けます。人間に近いお猿さんの体毛は一定で伸び続けることはありません。つまり人類の進化の歴史において、お猿さんから分岐して頭部の髪の毛が伸び続けることが出来た種族だけが生き残ったのです。頭部の髪の毛が伸びない種族は淘汰され死に絶えた環境を考えなければいけません。髪の毛が伸び続けることが生存に有利だった環境が思いつきませんでしたが、ふと思いついたヒントになったのはネズミの歯が伸び続けることです。ネズミは絶えず何かをかじっているので歯がすり減ってしまいます。すり減る分歯が伸び続けないと物を噛むことが出来ないのです。もしかしたら人間の祖先は頭の毛が擦り切れるような環境だったのではないかと考えました。副鼻腔程の確信はありませんが、一つの仮説として成り立つと思います。人間の身体の体毛が産毛になったのは、体毛が多いと暑いので熱を逃がすために産毛の人間が生き延びたのでしょう。頭部の髪の毛は伸び続けることで生き残ることが出来たのです。頭の髪の毛が擦り切れる環境とは頭を何処かに競ってこじ入れるような動きを繰り返していたのではないかと思います。競って頭をこじ入れることで生き残るとすれば、食料の確保しか思いつきません。祖先達が仕留めた獲物に一斉に襲い掛かり、頭をこじ入れることに長けた身体を持った祖先だけが生き残ることが出来たのだと思います。頭をこじ入れる程競う必要があるので、何人かで狩りをしていた可能性が高いと思います。人間が狩りをするために言葉を発達させたとされていることに合致します。頭をこじ入れることを繰り返していると、頭の髪の毛が擦り切れてしまいます。伸び続けない祖先は頭部の皮膚が剥き出しになってしまったことで、頭をこじ入れる際に滑らず不利だったのです。髪の毛が擦り切れても無理に頭をこじ入れようとすると頭を怪我してしまい感染症で命を落とした可能性があります。頭の髪の毛が伸び続ける祖先が偶然にも生まれたことで、頭の髪の毛が伸び続けない祖先を圧倒し淘汰してしまったのです。

頭の髪の毛が擦り切れる程何かをしていたため、髪の毛が伸び続ける方が生存に有利だったはずです。髪の毛が伸び続ける方が圧倒しているので、その有利さも圧倒的だったことが予想出来ます。頭が擦り切れるほど頭を擦り付けるのは、狩りの獲物を競って食べることしか私には思いつきません。恐らく刃物などの道具を使うはるか以前の祖先の話だと思います。髪の毛が伸び続ける理由で、人類の進化の歴史において祖先が生き延びた環境で、更に合理的なことを思いついたら改めて書きたいと思います。

追記:頭をこじ入れて食べ物を漁る動物をテレビで見る機会がありました。ハゲタカは逆に邪魔になる羽を無くした方が餌にありつきやすかったようです。そしてハゲタカは頭部への外傷を外傷を受ける可能性が低いので頭を丸めたのでしょう。人間は頭をこじ入れる際に髪の毛が擦り切れ、頭部が剥き出しになると都合が悪いのでしょう。それだけ頭部への外傷が多かったことを物語っていると思います。食べ物の奪い合いで人間同士で頭を攻撃することもあったでしょう。だから頭を守るためにネズミの歯のようにずっと伸び続ける種族が生き延びたのだと思います。

 

肥満 自制心が足らないから知識が足らない認識へ

一般的に太っているのは自制心が足らないと思われています。しかし肥満糖質依存による糖質の過剰摂取が原因です。自制心が足らない訳ではありません。つまり糖質に対する知識が足らないだけなのです。

糖質制限(糖質回避)をすると痩せるのは、そもそも太った原因である糖質を避けるのですから当たり前といえば当たり前です。実際には糖質制限することで糖質依存から抜け出すことが出来るので、過剰摂取が無くなります。過剰摂取により食べ過ぎていた食事量が、身体に応じた適正な食事量に戻るため痩せるのです。食事量が減ることを胃が小さくなると表現する人もいます。

糖質をやめるのは無理だと思う人は、糖質依存ならではです。ニコチン依存の人がタバコをやめられないのと同じですし、アルコール依存の人がお酒に執着するのと変わりありません。

糖質を避けるだけでお腹いっぱい食べることが出来るので、ダイエットの際の食欲の我慢は過去の話です。糖質依存から抜け出すまで糖質を避けるだけで良いのです。一生糖質の我慢が続くという錯覚により糖質をやめにくく感じてしまいますが一時のことです。糖質依存から抜け出すまでの期間は人それぞれです。早ければ3日ですが、2・3週間の人もいれば1か月以上糖質依存から抜け出すのに時間がかかる人もいます。その期間は糖質を我慢するだけです。糖質以外はお腹いっぱい食べても良いので、食欲の我慢がありません。

糖質を回避して糖質依存から抜け出すことをしない他のダイエットは、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるようなものです。太る原因である糖質を食べながら、他のダイエットで痩せようとしてもなかなか痩せられないのは当たり前です。リバウンドは痩せたことを身体が飢餓状態と錯覚するので食欲が増すことで起こります。糖質回避は元々お腹いっぱい食べているので、糖質を食べ始めない限りリバウンドすることがないのです。

自制心が足らない訳ではない

糖質依存により食べることが止まらなくなります。糖質を少し食べると余計お腹が空くという不思議な感覚がありますが、これも糖質依存の一症状です。糖質を少し食べると条件反射により、インスリンがいつものように大量に分泌され血糖値がかえって下がるため余計お腹が空くようです。自制心が足らない訳ではないのです。パブロフの犬のような条件反射が原因なのです。

糖質を食べる満足感が、次の満足感を求め続けて食べることが止まらなくなります。人類の進化の歴史の上で命を懸けて食べ物を取りにいくために身につけた依存の心理に陥っているのです。命の危険に打ち勝って食べ物を取りにいく程の心理ですから、自制心では抑えきれないのです。本来なら10分目で満腹と感じるはずが、物理的に胃に入らなくなる13分目程度まで食べることでお腹がはち切れそうになるのです。その依存の心理が無くなるから13分目も食べることは出来ず、本来満腹と感じる10分目しか食べるのとが出来ないので、無理無く痩せることが出来ます。

糖質を避けることで糖質依存から抜け出すことが出来れば、簡単に痩せることが出来る知識を実行するだけで良いのです。

自制心が足らない訳ではなく、糖質に対する正しい知識が足らないだけなのです。

糖質依存の考え方は間違いありません。糖質回避を受け入れるか受け入れないかではありません。いつ糖質回避を始めるかです。10年後には糖質の正しい知識が広まり、糖質依存の人が減ると私は思います。

糖質の食べ過ぎによる特定の免疫不全について

糖質を食べ過ぎることで様々な問題が起こるようです。
例えば肥満は糖質の食べ過ぎによる最たるものでしょう。これは誰にでも起こりえます。
2型糖尿病は糖質を食べ過ぎた人の中で耐糖能に限界がきて血糖値が下げられなくなる病気です。直接血糖値を押し上げる唯一の食べ物である糖質が、原因であることは明らかです。一部の人達しか発症しないため問題が表面化しにくかっただけのことです。その証拠に糖質を食べなければ、薬を飲むことなく治ります

他にもアレルギー自己免疫性疾患など様々な問題が糖質回避により治ります。今回は特定の免疫不全に関する仮説です。まだ仮説の域は出ませんが、このように考えなければ説明がつきません。この仮説よりも優れた新たな仮説が出てくるまでは、この仮説を使って様々な病態を解釈しても良いのではないかと思います。

糖質による免疫不全

免疫不全とは本来人間に備わっている細菌やウイルスや寄生虫に対抗する免疫機能に障害を生じるものです。有名な免疫不全にはHIVによるエイズがありますが、これはウイルス感染によって免疫機能が破壊され、本来なら病気にならないような弱い細菌やウイルスにも対抗出来なくなり死に至る病でした。幸い薬が進化して死に至る病ではなくなりました。エイズは広範な免疫機能を働かなくしてしまいますが、糖質による免疫不全は極狭い範囲です。しかも糖質を食べ過ぎることで免疫機能が低下し、糖質を控えることで復活するようです。糖質による免疫不全は無数にある免疫の組み合わせの中で、特定の免疫が働かなくなってしまうようです。免疫が働かなくなっても、それに対応する病原菌や病原ウイルスが入り込まなければ問題とはなりません。逆に言えば、慢性感染症は糖質による免疫不全によって生じる可能性があります。

糖質回避がニキビに有効であることは夏井先生も指摘されています。夏木先生は脂質代謝がニキビに関係すると考えておられますが、糖質を食べ過ぎると翌日か翌々日にニキビが新生することから考えると脂質代謝によって発症すると考えるのは無理があるように私は思います。極狭い範囲(この場合ニキビの病原菌に関する免疫)の免疫不全が関係するという仮説を考えました。であれば他の慢性感染症も糖質が原因だと考え、糖質回避をしてもらい、改善しますので仮説は今のところ間違いなさそうです。状況証拠から恐らく血糖値が一時的に上昇することで、特定の免疫不全を引き起こすと考えられます。医師が目にするのは特定の免疫不全の結果として症状があらわれた病気ということです。

糖尿病でも免疫不全が言われてもいますが、この特定の免疫不全がいくつも積み重なることで不特定の免疫不全として現れている可能性が考えられます。糖尿病の易感染性は特定の免疫不全が多数合わさった結果かもしれないのです。免疫不全に陥っている免疫に対応する病原菌や病原ウイルスな曝されなければ発症しなくて済むようです。

あくまでも仮説ではありますが、このように考えれば糖質による感染症の理解が容易になります。

糖質による免疫不全の例え話(仮説)

免疫は身体のガードマンのようなものです。ガードするべき自分の身体は相手にせず、侵入者を見張り侵入者を見つけると攻撃するのが仕事です。このガードマンは働きが細分化され、担当者が決まっています。例えばニキビ菌担当、イボを引き起こすウイルス担当など様々です。その中でニキビ菌担当のガードマンが休んでしまうのが糖質による免疫不全の考え方です。

糖質によりガードマンである免疫がどのように休まされるのかはまだわかりません。アトピー性皮膚炎糖質同じようなことが起こっているとすれば、一時的な高血糖が何らかの引き金となっているのではないかと考えます。一時的な高血糖を生じない食べ方でこれらの特定の免疫不全による感染症は無くなると思います。

免疫不全の具体例

ニキビ(尋常性ざ瘡)、イボ(尋常性疣贅)、化膿性爪囲炎などは糖質回避により改善しています。

ニキビはアクネ菌による感染症だと考えられてきました。だから抗生物質で治療するのです。そして抗生物質に反応するので感染症だと考えられています。しかし抗生物質に反応しにくい場合があります。これは抗菌力の無い抗生物質が使われているからだと考えられていますが、実は糖質による免疫不全により抗生物質を投与しても効果が薄い可能性があります。抗生物質をアシストするはずの本来備わっている免疫が働かなくなっている可能性が考えられるのです。何度も抗生物質を変更しても改善しない場合には糖質回避をしてみると治るかもしれません。

出来てしまったニキビは抗生物質によって治療します。新しくニキビが出来るのは糖質を食べ過ぎた結果です。糖質を食べ過ぎると翌日か翌々日にニキビが新生します。そのため食べても大丈夫な糖質の許容量を探すため、アトピー性皮膚炎の振り返り法を活用することが出来ます。新しくニキビが出来なければ前日までの糖質の量は大丈夫と考えます。新しくニキビが出来れば1日か2日前までの糖質の量が食べ過ぎです。糖質の許容量をこえてしまったので食べ過ぎを探すのです。

免疫不全説はもしかしたら間違っているかもしれませんが、糖質を控えることでニキビが出来なくなることは事実です。

イボ(尋常性疣贅)

パピローマウイルスによる感染により引き起こされます。誰にでも感染する可能性がありますが、幾つも出来たり治療に反応しないことがあります。ニキビが糖質回避により改善するのは、糖質による免疫不全の仮説からイボに対しても免疫不全が生じている可能性を考えました。免疫不全があるから身体を守るガードマンが働かず、幾つものイボが出来てしまうと考えたのです。治療に反応しないのも、ガードマンによるウイルスへの攻撃がないから改善しないのではないかと考えました。

数が多い方、治りにくい方を中心に仮説を説明し、糖質回避をして頂くように伝えました。信者のように信じて下さった方が現在7人程治りました。糖質が特定の免疫不全を引き起こす仮説が正しい可能性を示唆します。

お一人は他院で一年間治療しても良くならない20個程度のイボがありました。糖質回避(主食無し)と治療により1週間で半分になりました。お一人は他院で半年治療しても治らない2cmのイボが足底にありました。糖質回避(1食のみ主食、2食はおかずのみ)で1週間で半分程度の大きさになりました。お二人とも治癒には2ヶ月程度かかりましたが、他院での治療で反応しなかむた病変が糖質回避により改善しました。1週間で効果が出始めたことは驚きでした。

治療に反応しなかったのは糖質による免疫不全により、ウイルスに対する免疫が働かなくなっている可能性が考えられます。糖質回避により免疫不全が解消されるため、治療に反応するようになるのではないかと考えます。このことも糖質による特定の免疫不全の仮説を示唆します。

化膿性爪囲炎

深爪をすると皮膚に小さな傷が付きます。その傷口から細菌が入り込み細菌感染を起こすのが化膿性爪囲炎です。これも偶然病原性のある細菌が入り込んだことで起こる感染症だと考えられてきました。

多くの場合にはニキビ同様抗生物質が有効です。稀に抗生物質に反応しにくい化膿性爪囲炎に遭遇することがあります。抗生物質に反応しにくい場合、特定の免疫不全が病原菌に対応している可能性が考えられます。

細菌培養を行い病原菌を特定し、抗菌力のある抗生物質を投与してもなかなか改善しないことがあるのは病原菌に対する免疫不全が生じている可能性が考えられます。抗生物質で頑張って抑えようとしても免疫からの援護射撃がない(本来なら主力であるはずですが)ので治らない可能性があります。

事実糖質回避により長引く化膿性爪囲炎が改善しています。やはり一連の仮説が正しいことを示唆します。

長引く化膿性爪囲炎の患者さんには糖質回避を試してみる価値はあります。刺爪(深爪が皮膚に食い込む病態)の場合には、爪を適切に切る必要があります。

爪の周りが痛くても忙しくて受診出来ない方も、駄目元で糖質回避を試してみることをお勧めします。

糖質による特定の免疫不全が原因だと考えられる感染症

慢性感染症は糖質による特定の免疫不全に対する病原菌やウイルスによって生じている可能性が考えられます。抗生物質や抗ウイルス薬などの治療になかなか反応しない場合も特定の免疫不全が原因の可能性が考えられます。感受性のある抗生物質を投与しても改善しないのが、本来なら備わっているはずの免疫が働かなくなっている可能性があるのです。抗生物質は頑張っても援護射撃するはずの免疫が休んでいるので抗生物質が効きにくいかもしれません。

例えば治療に反応しにくい肺炎、もしかしたらヘリコバクターピロリ除菌後の再感染なども糖質による免疫不全が感染の原因なのかもしれません。繰り返す口唇ヘルペスも糖質による特定の免疫不全を起こしている人だけが繰り返し発症している可能性があります。

駄目元で糖質回避をしてみる価値はあると私は思います。

副鼻腔の存在する理由

私が学生時代、副鼻腔は様々な憶測はあっても存在する理由が分からないと言われていました。自然淘汰の理屈から副鼻腔が存在しなければ子孫が残せない理屈を考えてみると、存在理由がわかりました。副鼻腔が無ければ命に関わるあるいは子孫が残せない状況を想像してみれば良いのです。副鼻腔が無くても命に関わらないあるいは子孫が残せるのであれば、副鼻腔の存在する合理的理由とはなりません。

これまで考えられていた副鼻腔の存在意義です。

  1. 頭蓋骨の軽量化
  2. 声を共鳴させて音量を増幅
  3. 加温・加湿に関して鼻腔の補助
  4. 顔面への衝撃から脳を守る緩衝エリア

生物の進化の歴史から考えて、生き残る際に無駄な物は無くなっていきます。逆に生き残る上で必要だったからこそ残ったはずです。現在必要かはともかく、人類の進化の歴史においては副鼻腔があることが生き残る上で重要な役割があったはずです。これらのことを踏まえ自然淘汰の理屈から、生存に有利なものを検証してみます。

1.頭蓋骨を軽くするためという理由が言われていましたが、決め手に欠ける理由でした。何故なら軽くするだけであれば無駄な副鼻腔を削り落とし、その分顔が凹むことで副鼻腔が無くなるはずだからです。副鼻腔がある方が生存に有利なことが考えられます。

2.声を共鳴させて声を遠くまで飛ばすことを考えてみます。遠くまで声を届けることが出来ても生存に有利になる理由はありません。敵がいることを伝えるとしても、大きな声で伝えることで生き残るのは他の人です。更に付け加えるなら聞く人の耳が良ければ大きな声で伝えるよりも有利です。生き残るためには聴力が優れている必要がありますが、声が大きくても自身の生存には有利にはなりません。よって副鼻腔の存在理由にはなり得ません。ただし声が大きいと配偶者を見つけやすいという理由は考えられます。これは声が大きいと、本来の副鼻腔の存在理由が優れていること(副鼻腔が発達していること)が他人にもわかるため配偶者が声が大きい人を選ぶのです。あくまでも副鼻腔の発達が生き残りに有利だから、副鼻腔が発達している人が選ばれるだけで、声が大きいことは副鼻腔の発達している人を選ぶ手段でしかありません。

3.加温・加湿において鼻腔の補助をする。補助が無ければ生き残ることが出来ない程過酷な環境であれば鼻腔その物が発達するはずです。わざわざ副鼻腔が存在する理由にはなりません。副鼻腔が別の理由で存在するので、加温・加湿に利用しているのと考えるのが妥当です。

副鼻腔の存在理由

今の私にははっきりと存在する理由が分かります。先入観にとらわれることなく物事を考える「0から思考」で考えると簡単でした。副鼻腔があるのが頭の前面というのも大きなヒントです。軽くするのが目的なら頭の周囲に満遍なく存在しなければ理屈が成り立ちません。何故前面だけに副鼻腔という空間があるか?それは4.脳を守るための衝撃を吸収するための衝撃吸収エリア、つまり頭部を衝撃から守るバンパーのようなものだったのです。今の平和な世の中では想像がつきませんが、他の動物や他の人間との争いにより怪我をするのが当たり前だった遥か昔、脳を守ることが最重要課題でした。怪我をすることが前提で脳にまでダメージを受けないことが重要です。木の棒や拳で殴られても副鼻腔があることで衝撃を吸収することが出来ます。副鼻腔が車のバンパーのように働くのです。ちょうどバンパーが物にぶつかることを想定して作られているように、人の頭も進化の歴史の中では、頭に衝撃を受けることを前提で脳を守るように進化した可能性が高いと思います。他の動物や他の種族との戦いにおいて顔面に強い衝撃を受けた場合、副鼻腔が無ければ脳に直接衝撃が加わります。脳が身体の動きの司令塔ですから副鼻腔の小さな者は直接衝撃を脳に受け、動けなくなって殺されてしまいます。衝撃の際事故時のバンパーのように副鼻腔が潰れることで脳に直接衝撃が加わることを抑えることが出来ます。結果として脳に損傷がないためすぐに動くことが出来、命を守ることが出来るのです。

車のバンパーは前後にありますが人間の頭部には副鼻腔は前面にしかありません。この理由を考えてみます。自然界では後ろから衝撃を受けることはほとんどありません。車は一方向に並んで進むという自然界では考えられないような特殊な状況で、後ろから追突されることに備えたものです。人間が頭の後ろから衝撃を受ける場合には、副鼻腔のようなものがあったとしても守りきれないので後頭部にはバンパーは存在しないようです。その代わり後頭部の頭蓋骨の厚みが厚く作られています。

これまでわからなかった理由

何故このような簡単なことがわからなかったかと考えてみました。副鼻腔の使い方を考えてしまったようです。研究者達が常識にとらわれてしまい「0から思考」が出来なかったことに起因します。何故なら木や拳での殴り合いの時代が何万年・何十万年も続いたことが抜け落ちているのです。剣や銃など武器が発達してしまった今となっては、研究者には副鼻腔があることで生存に有利だとは想像出来なかったのだと思います。剣や銃では副鼻腔を簡単に突き抜けてしまうからです。木の棒や拳であれば副鼻腔が衝撃吸収のバンパーの役割を果たしてくれるのです。

簡単な思考実験でも容易に理解出来ることですから、恐らく今ならコンピュータシミュレーションで上記のことを計算すれば簡単に証明できると思います。

「0から思考」は文字通り0から物事を考えます。0から考えてみると、如何に日常的に常識にとらわれて思考しているかが良くわかります。

糖質を食べると私の身体に起ること

あくまでも私の感じる主観なので証明のしようがありませんが、一つの事実とその解釈として読んでみてください。

糖質を食べると睡眠の質が悪化

糖質を食べると睡眠の質が悪化します。
寝付きが悪くなり、夜中に身体があつくなるためか目覚めることがあります。
最初は気のせいかとも思っていましたが何度か繰り返すため、最近では糖質を食べるのは休みの前日を中心にしています。

糖質を食べると考えがまとまらなくなる

1日に1つは風の記事を書くように心がけていますが、サラサラと2つ3つの記事が書ける日もあれば、1つを絞り出すのに苦労する日もあります。記事を書く際に苦労する日は頭にモヤがかかったような印象で、考えがまとまりません。
様々な物事を決める際にも、時間がかかってしまいます。
糖質を回避している日には、頭が冴え渡り記事も次々思い浮かびます。
何か物事を決める際にも簡単に判断がつきます。

糖質による二日酔いもどき

糖質を食べた翌日には頭の回転が鈍る感覚があります。
かつてお酒を飲んでいた際に経験した二日酔いのような感覚に似ていると考えました。
糖質を食べた結果上昇する血糖値そのものが問題なのであれば、血糖値が下がった翌日には改善するはずです。実際には翌日にも頭にモヤがかかった感覚で頭がうまく働いていないような印象です。

考え得る原因(仮説)

自分の頭の中で起っていることではありますが、必ず理由があるはずです。
もしかしたら気のせいかとも思っていましたが、これだけ何度も繰り返す再現性があれば少なくとも私の身体では糖質が頭の活動を妨げているのは間違いがありません。
その理由を「0から思考」で考えてみました。
糖質を食べるということは血糖値が上昇しているはずです。

睡眠の質に関しては、夕食やデザートを食べた後寝付けなかったり夜中に目覚めたりしていました。血糖値が上昇し体温が上昇したことによって寝付けない可能性を考え、昼間食べるようにするとある程度改善しました。どうやら糖質を食べることにより体温上昇が関連している可能性が考えられます。

判断力に血糖値が何らかの影響を及ぼすとすれば、血糖値の成分ブドウ糖が脳細胞のタンパク質に結合して糖化産物となり脳の活動を妨げている可能性が考えられます。
糖質を食べると全く考えられなくなるわけではありませんので、完全に活動を阻害するわけではなさそうです。どのように考えると良いかというと、血糖値が上がると頭にモヤがかかる感覚を経験することから、脳の神経活動のノイズになっているのではないかと思います。正常な神経活動をするためにノイズを取り除いてから、思考するので考えがまとまらなかったり判断力が鈍ったりする可能性が考えられます。このことは食べた翌日にも影響する糖質による二日酔いもどきの説明も可能です。血糖値そのものが何か引き起こしているのであれば、血糖値が下がった時点で頭の回転は戻るはずです。血糖値が下がっているであろう食べた翌日にも影響が残っていることは、何らかの反応が残存していることをうかがわせます。糖化産物による神経細胞活動のノイズ説は説得力があります。

糖質による脳への影響から考えられること

糖質を食べない生活をされたことがない人は、ベースラインが糖質を食べている状態のため糖質を食べない差がわからないと思います。私の仮説が正しければ、糖質によるノイズがありながら考え事をしているという状態です。せっかく頭をフルに使おうとしているのに、絶えずブレーキをかけているような状態かもしれないのです。

少なくとも受験などの脳のパフォーマンスが試される際には糖質回避することがお勧めです。更にお勧めなのは日頃の勉強にも糖質回避をしている方が勉強の効率は上がると思います。ちなみにお腹が空くと血糖値が下がって頭がぼうっとするから、糖質は食べないとというのは間違いです。糖質を食べるから血糖値が上昇してしまい、インスリンで血糖値を下げる際に下げすぎてしまうため低血糖になるだけです。そもそも糖質を食べなければ低血糖にはならないはずです。

頭を使う仕事をする人は糖質を食べないのが常識の時代がくるのかもしれません。

今後の対応

これまで私は体重を減らすことを目的に糖質回避をしていました。
標準体重となった今、無理に糖質回避をする必要はなくなりました。
体重の視点からは、再び糖質依存に陥りさえしなければ糖質を食べる量を自己抑制出来るので糖質を再び食べることに問題はありません。
しかし思考レベルに影響があるのであれば話は別です。
アルコールと同様に糖質も控えるべきなのかもしれません。
私がアルコールを飲まなくなったのは、時間を無断にしたくないからです。
そして糖質を控えているのは今のところ健康を考えてです。これまでは体重を減らすことを目的に糖質回避をしていましたが、これからは思考レベルに着目しながら糖質を食べる量を加減しようと思います。糖質を食べることで思考レベルが落ちるのであれば余分な思考時間が必要になるという意味で、糖質を食べることがアルコール同様私の時間を無駄にしている可能性があります。

アルコール同様時間がもったいなので糖質は控えようと思います。

寝ている赤ちゃんを置くと泣き出す理由

抱っこして寝ている赤ちゃんを置くと泣き出すことは良くあります。

以前書いたのはお母さんのお腹の中で10ヶ月過ごしたので揺れている状態に慣れているからだという理屈です。揺れているのが普通で抱っこされていると落ち着くのだと思います。揺れている状態に慣れていると揺れていないと、地面が揺れている錯覚に陥るのだと思います。小さいボートに乗ったことのある方は経験されたことがあると思いますが、ボートで揺れている状態が普通になると陸に上がると地面が揺れていると錯覚するのです。地面が揺れていると感じるのでおかしな感覚で泣き出すのだと思います。

今回は別の角度から考えてみます。人類はお猿さんから進化したようですが、お猿さんは親猿から離れてしまうと小猿は死んできまうので必死でしがみつきます。人間はお猿さんより未熟な状態で生まれてきます。人間の子供は自分でお母さんにしがみつくことが出来ないので、お母さんに置いていかれることを恐れて泣くのではないでしょうか?

そのため熟睡していれば泣くことはありませんが、眠りが浅いと置いていかれることを恐れて泣いてしまうのかもしれません。赤ちゃんに聞いても答えてくれないので、本当のことは永遠にわからないのですが、赤ちゃんに関する一つの仮説として考えてみてください。

私の不眠の原因 糖質でした

時折眠れないことがありました。
理由は良く分かりませんでしたが、最近でははっきりと原因がわかりました。
糖質の摂り過ぎが原因でした。

基本的に糖質を避けているのですが、多少の楽しみはあっても良いかと考えて時折食べてみることにしていました。
日頃食べないので、食べた時と食べない時の差が糖質の影響だと考えられます。
夕食後にデザートまで食べると睡眠が浅く夜中に目覚めてしまいます。今の所推測の域を出ませんが、どうやら血糖値の上昇に伴い体温が上昇する結果、睡眠が浅くなるのではないかと思います。
試しに寝る前にデザートで甘い物を食べて寝ると夜中に目覚めました。次は昼間なら食べても大丈夫だろうと考えて、昼食後にデザートを食べてみました。不思議なことに午後の診療中身体が火照った感覚がありました。幸い夜は眠ることが出来ました。

私は休みの前日以外は夜に糖質を食べないようにすることにしました。

今から考えると夜良く眠るためにお酒を飲んでいたのは逆効果だったなと実感します。お酒を飲むとお酒の影響で脳が麻痺して眠ることは出来ても、お酒の中の糖質の影響で眠りは浅くなっている可能性が考えられます。

一つの提案ですが、不眠で悩まれているのであれば少なくとも夜の炭水化物は控えてみることをお勧めします。

糖質を取らないと頭の回転が早まる?(仮説)


糖質依存からは抜け出していたつもりですが、いつの間にか糖分依存に陥っていました。糖分依存を改めて抜け出して思うことは昨日書きました。

あくまでも私の主観ですが、糖質や甘みを控えることで頭の回転が早まるように思います。考えが早くまとまるような印象です。

私の主観ですので証明できる訳ではありませんが、もし頭の回転が本当に早まるのだとしたらと仮定してそのメカニズムを仮説として考えてみました。

糖質を取ることで変わるのは血糖値です。糖質を取ると血糖値が上昇し、糖質を取らなければ血糖値は上昇しません。血糖値はブドウ糖の血中濃度ですからブドウ糖が脳に与える影響を考えてみます。ブドウ糖は脳細胞が生きるために不可欠ではありますが多量にあると問題を生じるのではないでしょうか?ブドウ糖はたんぱく質と結合するため脳細胞のたんぱく質と結合すること(糖化)で正常な反応を妨げる可能性が考えられます。そのことが脳細胞の活動を邪魔するノイズとなっているのではないかと思います。高血糖となるからといって思考出来ない訳ではありませんが、ノイズを取り除きながら思考する必要があるため、無駄が多く考えがまとまりにくいのかもしれません。高血糖によるノイズの分だけ思考がスムーズになるのかもしれません。

糖質を食べる場合と糖質を食べない場合の思考の違いは2倍も3倍も違う程極端に大きくはないので、ノイズといってもわずかなようです。私の印象としては1割か2割程度思考が早くなった印象です。しかしその思考の違いがわずかといっても、日頃から糖質を控える方がお得だなと思う程度に私は違うと思います。わざわざ糖質を食べて思考の速度を落とさなくても良いと私は思っています。

糖質を避けること(糖質回避)で脳の活動に影響があるということは私の思い込みなのかもしれませんが、もし興味がありましたらお試しください。

ニキビ痕にも糖質回避は有効!?

ニキビ(尋常性ざ瘡)は糖質回避で改善するのは間違いなさそうです。全員が改善するのかどうかはまだわかりませんが、糖質回避を試された9割の人が改善していますので効果を議論する必要はなさそうです。ニキビをはじめとした糖質回避による病気の改善率はこちらをご参照ください。

今回はニキビ痕に対しても糖質回避が効果がある可能性についてです。これまでニキビ痕に対して有効な治療法は自費診療のレーザー治療を除いてほとんどありませんでした。ある種のニキビ痕には糖質回避が効果があるかもしれません。ニキビ痕には赤くなるタイプと陥凹するタイプがありますが、効果が期待できるのは、赤くなるニキビ痕です。陥凹しているニキビ痕はレーザー治療が最善の治療法だと思います。

明らかな感染はおさまったにも関わらず、赤いニキビ痕として残ることがありました。創傷治癒の過程で皮膚の浅い部分に血管が迷入したまま治る機序を考えていました。もしくは何らかの原因で血管が拡張したままになることで赤みが持続するのだと考えていました。そのためレーザーで血管を焼くことでニキビ痕が改善するのだと理解していました。

ニキビの方が糖質回避をすることでニキビは改善するのですが、ニキビ痕も改善することに気づきました。ケロイド(肥厚性瘢痕)も糖質回避により改善することから一つの仮説を立てました。

ニキビ痕の赤みは肥厚性瘢痕と同じような機序で生じているのではないかと思います。肥厚性瘢痕やニキビ痕は、線維芽細胞などの創傷治癒に関わる細胞に対して自己免疫が働いている可能性を考えます。治癒過程にあると治癒に関わる細胞が自己免疫により攻撃され、攻撃されていると細胞が損傷されるので、治癒過程が継続する可能性が考えられます。この反応が軽度なら赤みを伴うニキビ痕の状態であり、反応しすぎると肥厚性瘢痕やケロイドになるのではないかと思います。治癒に関わる細胞に対する自己免疫の引き金が、糖質の摂り過ぎによる高血糖による糖化産物なのではないかという仮説です。何れにしても、糖質を避けることでニキビだけでなくニキビ痕にも効果が期待できる可能性があります。

薬を使う治療とは異なり、糖尿病や腎機能障害などの基礎疾患がなければ糖質回避は害がないので、リスクを負うことなくニキビやニキビ痕を治すことが出来るかもしれません。糖質回避を第一選択として試してみても良いと私は思います。