アトピー性皮膚炎を治す食事療法(振り返り法)

アトピー性皮膚炎を治すことが出来るのは以前お伝えした通りです。

アトピー性皮膚炎の食事療法(糖質回避法)を実践し、症状が良くなるまで減らしてしまえば理論的には完治します。しかしどの程度糖質を減らすと良いのか判断に困る場合があります。
そこで提案するのが振り返り法です。

アトピー性皮膚炎において、糖質を食べ過ぎてから症状が悪化するまでの期間が短いことを利用します。アトピー性皮膚炎では糖質を食べ過ぎると数時間のうちに痒くなって、それ以上食べ過ぎると翌日には赤みがでるようです。
そこで痒くなったり赤くなったりした時点で食べたものを『振り返る』のです。

アトピー性皮膚炎の食事療法:振り返り法

具体的な方法を提案します。
判断がしやすくなりますので、ステロイドで炎症を抑えた後で振り返り法を試すことがお勧めです。何故なら炎症がある間に糖質を控えても、以前の炎症の影響か今回食べたものの影響か判断しにくいためです。

まず出来る範囲で構いませんので糖質を控えてみていただきます。
痒みや赤みなど症状が出なければ糖質の食べた量は許容範囲内です。そのままの量で様子をみましょう。
痒みや赤みが出れば糖質を食べ過ぎのサインです。
痒みが出た場合は直前の食事が原因の可能性が高く、赤みが出た場合には1日の間に食べた食事が原因の可能性が高いと考えられます。
ここで食べたものや食べた量を『振り返る』のです。

いつもより食べた量が多ければ、それが食べ過ぎのサインだと考えます。つまり許容量を超えてしまった証拠です。
この量を覚えておいて、次から食べ過ぎないように気をつけるのです。
もし食べ過ぎに思い当たらなければ、気にしないようにしましょう。
何度も繰り返しているうちに許容量が分かるようになってきます。

振り返り法の目的は自分の許容量を把握すること

振り返り法の目的は、最終的に自分自身の食べても大丈夫な糖質の許容量を把握することです。許容量を把握していれば、食べ過ぎて症状を悪化させないように気をつけることができます。場合によっては痒くなるとか赤くなると予測することが出来るようになります。予測出来れば痒みに対しては前もって内服することができますし、赤みが出る場所が決まっていれば前もって外用することで症状を出ないように抑えることができます。

これまでは原因がよくわからない疾患であったアトピー性皮膚炎が、糖質を食べ過ぎれば出る疾患で、糖質を控えると症状が出ない自己調節出来る疾患になります。

20世紀のアトピー性皮膚炎の治療はステロイドで抑えることしか出来ませんでした。薬を塗らなければ再発するのが当たり前でした。原因が糖質の取り過ぎなのですから、次々症状がわき上がるのは仕方のないことでした。あたかも糖質というアクセルを踏みながら、治療というブレーキを工夫してみても車が止まらないと言っているようなものです。当時は何も分からず手探りだったので仕方がありませんが、糖質の知識を得た今となっては残念な治療法です。
21世紀のアトピー性皮膚炎の治療は糖質回避で根治することが出来るようになりました。
良かったらお試し下さい。