2型糖尿病、肥満は糖質依存症?

糖質依存とは、先進国の国民の多くが糖質の美味しさに騙されて依存してしまっているという新しい概念のお話です。実際には自分の知らないうちに糖質に騙されていると考えてもらうとわかりやすいと思います。いつの間にか人類は糖質に支配されているのかもしれません。
脳の仕組みからして糖質に魅力を感じるのは病気なわけではありません。糖質の量を制御できなくなること自体が問題なのです。誰も悪くありません。糖質に騙されているのですから。
以前の私も含め多くの方が、糖質依存により糖質を多く取りすぎてしまっているようです。
糖質に騙されて過剰摂取させられた結果が、2型の糖尿病や肥満なのかもしれません。
自分は依存なんてしていないと思われる方も多いことだと思います。私もみんなを病気のカテゴリーに分類したいわけではありません。でも思い出してみて下さい。少しだけのつもりで食べ始めて止まらなくなったことを。我慢が出来なくて、食後についケーキを食べてしまったことを。強烈な空腹感に負けてつい食べてしまったことを。
もしかして?と考えてみて下さい。
人類の歴史から見ると、糖質は自然の実りがもたらす一年に一度の限られた時期だけの限定された御褒美だったはずです。人類の進化(自然淘汰の歴史)の過程で、実りの時期は限られているので、無理をしてでも多く食べ、少しでも脂肪として栄養を蓄えた方が生存に有利でした。少しでも多く食べさせるため、脳は自分自身を騙す術を身につけました。糖質があればお腹がいっぱいでもとにかく食べる!という欲求を生み出すように脳はプログラムしました。というよりは、脳がとにかく食べるとプログラムされた人達だけが生き残ることが出来たという考えた方です。俗に言う別腹と言う奴です。通常ならお腹がいっぱいで苦しく感じるところを、脳が糖質に対する欲望に騙されて食べ過ぎることができるのです。
フォアグラはガチョウやアヒルに強制的にエサを食べさせることで生み出されます。
あたかも糖質が人類の脳を騙して、強制的に食べさせているようなものです。
糖質に意思はありませんが、あたかも糖質が意思を持って人に食べられるように仕向けているように捉えると理解しやすいのかもしれません。
依存の診断基準に照らし合わせてみたい方はこちらをご覧ください。
では何故人類が依存状態、糖質に騙される状態に陥ったのでしょうか?
それは糖質が本能的に美味しいと感じる『甘み』を備えているからです。糖質を『甘み』として快楽を与えることで摂取するよう促した方が食物が足らない時代の生存に有利だったことが、結果的に依存症を引き起こす原因となったようです。
元々は滅多に手に入らないご褒美だったはずだから、脳の仕組みとして無理をしてでも手に入れるように仕向けるために甘味という快楽を脳は準備したようです。その糖質が農耕という『知恵』によって豊富に栽培できたことが、糖質依存の引き金になりました。農耕以前には余るほどの量の糖質を得ることは困難で、依存症になり得る量の糖質の確保はできませんでした。自然の恵みに左右され、糖質のとれる量に限りがあったため糖質依存になりたくてもなれなかったのです。
本来は農耕は人類の生み出した知恵ですが、実は糖質が人類を操って自らの繁栄のために農耕を授けたと考えると少し怖く感じるのは私だけでしょうか?
実りの時期だけではなく一年を通して保存でき、場合によっては数年単位で保存が利くようになった小麦・米は各地で競って栽培されるようになりました。
農耕が盛んになりいつでも多くの糖質が摂取できるようになると、糖質摂取により血糖値が変動するようになりました。その結果血糖値の変動に伴う強烈な空腹感が人々を襲うようになりました。糖質依存の禁断症状です。実は日本人は江戸時代まで庶民は1日2食だったそうです(p142、炭水化物が人類を滅ぼす (光文社新書)夏井睦著)。米食が広まるにつれ3食に移行していきました。
糖質依存の禁断症状に耐えられず、皆が3食に移行していったのだと私は思います。
空腹のコントロールが難しいのは糖質依存の禁断症状だからであり、依存症の状況証拠として空腹のピークを越えると空腹感がやわらぐことがあげられます。禁断症状でなければ、空腹感は持続しなければならないはずです。空腹感だからこそ、依存の禁断症状として食に対する強い欲求が生じるのです。
農耕以前は生活に必要な分だけを狩猟採集により、食料を得ていました。
農耕が始まってからは実りの時期以外に備え蓄えるという知恵により、飢餓に備えることができました。余った穀物により富や権力の概念も生まれ、争いの元となってしまいました。
過剰な糖質を得るために、長く働くようになりました。
糖質を得る『嗜好品である糖質(=米や砂糖)は労働者に麻薬的に作用し、賃金を得ることと糖質を得ることとの境界が曖昧になっていき、どちらが『目的』だったかがわからなくなってしまう』狩猟採集生活だった
(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす (光文社新書)
炭水化物を食べるのが当たり前で、依存なんて考えられないと思われる方も多いと思います。
ここで一端立ち止まって、炭水化物を食べることが当たり前になった理由を考えて見ましょう。
炭水化物に依存性があると仮定すると、納得できることが幾つかあります。
  • やめようとしてもやめられない。
  • 食べ過ぎてしまう
  • 禁断症状がある
    • 強い空腹感
    • ピークを越えると消える
いずれも依存状態を脱すると無くなります。炭水化物を取らないことで、上記症状がなくなることも仮定が正しい可能性を示唆する。
仮りに食べ物全体に対する依存と仮定すると、食べ物を食べ続ける限り依存を脱することはないはずです。しかし実際には炭水化物だけを回避して上記症状が消えることは私自身だけでは無く、多くの人が経験しています。矛盾を生じることより仮定に誤りがあることが証明されるため、食べ物に対する依存ではなく糖質に対する依存のようです。
糖質依存、糖質に騙されているかどうか試すことは簡単です。
一時的にでも糖質回避教に入信して、依存を抜け出せるかご自身で試してみてもらうだけです。
そして2型糖尿病、肥満が糖質依存症であれば、糖質依存から抜け出せば治る可能性が十分あると私は思います。