スーパーの「くるりポイ」問題にふと思う

あるテレビ局が何度も報道しているスーパーの「くるりポイ」問題にふと思いました。

「くるりポイ」問題とはスーパーで買い物して、会計を済ませたトレイ入りの食品をトレイから取り出して、トレイを捨てて帰る問題です。

お店の主張

  • 汁がついたままだと不衛生
  • トレイを洗う時間が取られる
  • トレイは衛生管理や鮮度保持には必要

これらのやめて欲しいということです。お客さん側の意見としては、ゴミが増えるので持ち帰りたくない。

お客さん側の主張

  • ゴミが増える
  • 家で洗ってリサイクルに出すのが面倒
  • 持ち運び用の手押し車に入らない

不謹慎狩り?

正直私には不謹慎狩りのように見えてしまいます。法律には触れないけれども、トレイのポイ捨て禁止ルールを作って、ポイ捨てする人を狩っているように見えるのです。

何故そのように思うかといえば、トレイが要らない人が一定数いるのであれば、一部をトレイ無しでビニール袋に入れて販売すれば良いだけです。スーパーがその企業努力をせずに困ったと報道するからです。スーパーの都合でトレイに入れて販売し、捨てて帰られると困るとするのは、私から見るとトレイという罠を仕掛けて、ほら捨てた!と不謹慎を狩っているように見えてしまいます。

テレビ局は別に困っていないのにです…。スーパーがホームページなどで主張するのであれば、わかります。何故なら自分たちが困っているからです。テレビ局がわざわざ報道するのは、不謹慎狩りの心理のように思えてしまいます。その不謹慎狩りの心理を蔓延させようとして報道しているように見えてしまいます。

解決策

最初からビニール袋に入れて販売することです。中身が見えにくいのは、トレイの物も同時に販売することで解決できます。トレイ入りの商品が見本のように中身の理解に役立ち、ビニール入りの物も売れるのではないでしょうか?せっかくお金をかけてトレイに入れて、トレイを捨てられて困るなら、最初からトレイを使わなければ良い。不謹慎狩りをするよりもトレイを使わない仕組みを考える方が余程建設的だと思いますがいかがでしょうか?

あくまでも一部をトレイ無しにすることを提案したいと思います。くるりポイする人はトレイ無しがあれば、わざわざトレイ入りの商品を買ってくるりポイはしないと思われるからです。モラルの問題でくるりポイはしていないが、潜在的にトレイ不要と考える人もトレイ無しを購入すると思います。

くるりポイでお困りの店舗さんは、まずは実験的にトレイ無しの販売をされてはいかがでしょうか?上手くいけば、くるりポイ問題の一つの解決策として建設的な報道をしてくれるテレビ局があると信じたいです。(不謹慎狩りをしたいだけのテレビ局は、解決策が提案されても報道しないような気がします…)

どうしてもトレイがいるというのはお店側の問題だと思います。何故ならスーパーの中でも計り売りするお肉は袋に入れて持ち帰るからです。トレイはお店の勝手な都合のように思います。勝手なというのは言い過ぎとしても、トレイ無しが出来ないなら、くるりポイも仕方ないのではないでしょうか?

例え話に置き換えると、お客さんにとって不必要なおまけを付けて販売し、お客さんがおまけをお店に捨てて帰ったようなものです。それなのに捨てないでくださいと言われれば、最初からおまけをつけないで!と思いませんか?罠をかけて捨てないように促すよりも、捨てなくて良い仕組みを考える。争いをなくすシンプルな『理屈』だと私は思います。

不謹慎狩りをする世の中よりも、折り合いのつく解決策や『知恵』をみんなで出し合う世の中になって欲しいと切に願います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。