不謹慎狩りをする心理

不謹慎狩りなるものがあるそうです。震災関連でのブログやSNSの書き込みに対して、不謹慎だという意見を書き込む人達がいるようです。震災では困った人達が大勢いるのに、楽しそうにしているのは不謹慎だという内容です。

不謹慎狩りをされたとしても、争うことは無駄なので、争う必要はありません。

不謹慎狩りをする人の心理を考えてみます。目的は不謹慎狩りに対して賛否いずれでも良いので、構ってもらうことでしょう。不謹慎狩りに対して賛成にしろ、反対にしろ反応してもらうことを目的として書き込んでいます。

例えば何らかのことに対して「嬉しい」と書き込んだとしても、熊本では大変な思いをしている人もいるので不謹慎だというような内容です。当事者でもないのに、言いがかりをつけるようなものです。もう一つの心理として、自分は大変な思いをしている人達のことを思いやる心の持ち主であることを周囲にアピールしたいのです。自己顕示欲の強いことを表しているように思います。

不謹慎な書き込みだと感じても、あくまでも不謹慎だと感じた人の主観でしかないのです。不謹慎だとの指摘を読んだ人が賛同してくれるか呆れるかは、読んだ人それぞれです。物事を客観的にとらえることが難しい人は、具体的なことを批判するコメントは控える方が良いと思います。今後不謹慎狩り自体が逆に攻撃されるようになるかもしれないからです。

不謹慎狩りをしている人は、構って欲しいか自己顕示欲が強い可能性が高いので生暖かい目で見守ってあげると良いと思います。もしかしたら究極の「構ってチャン」なのかもしれません。

他にも不謹慎狩りをする人の心理を思いつきました。幸せそうにしている人にたいして、幸せではない自分が惨めだと考える心理です。素直に受け入れることが出来ないので、被災者に対して不謹慎だと指摘することで幸せな人を攻撃したいのです。幸せそうなことが腹が立つので、攻撃する口実・言い訳を探してきただけのことではないでしょうか?もしかしたら本当の目的は幸せではない自分を理解して欲しいのかもしれません。うまく表現出来ないので不謹慎狩りという形で表しているのかもしれません。

仮に不謹慎だと思うことがあっても不謹慎だと指摘出来るのは当事者だけです。当事者ではない人間が勝手に他人の心情を推し量って、不謹慎だと考えるのは越権行為です。自分の課題には対処すべきですが他人の課題に口出しするべきではないという課題の分離が出来ていない証拠です。他人の課題に踏み込んでいるから、不謹慎狩りが問題になるのではないかと思います。

不謹慎狩りの心理

結局のところ構ってチャンか他人の幸福を妬んでいるかのどちらかでは無いかと思います。対策としてはいずれにしても相手にせず、生暖かい目で見守ることだと思います。

他人は他人、自分は自分。目の前にいない全ての人達に配慮しながら生きていくのは無理です。不謹慎狩りをする人達は困っている人を自分の目的のために利用しめいるだけのことだと思います。ただその目的が普通の人には理解出来ないので、不愉快な思いをすることになるのです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。