食後血糖値についての画期的な発見

血糖値持続測定器 リブレにより食後血糖値の画期的な発見を2つしました。

1つは糖質と糖質以外の食べ物の食べ方による食後血糖値の違い。もう1つは食前の運動により食後血糖値に違いが出るということです。

食べ方による食後血糖値の違い

同じおにぎり一個と唐揚げを食べたにも関わらず、グラフに著名な差が出ました。

オレンジ色で表される唐揚げを食べてからおにぎりを食べた場合も緑色で表されるおにぎりを食べてから唐揚げを食べた場合も、上がり方の早い遅いはあるもののしっかりと上昇してしまいます。

青色で表すおにぎりと唐揚げを同時に食べた食べ方では血糖値がそれ程上がりません。同じ食べ物を食べても、食べる順番でもなく食べ方により食後血糖値が大きく異なることがわかりました。

糖質と糖質以外を別々に食べるか一緒に同時に食べるかで食後血糖値が大きく異なるのは、胃の中でそれぞれの食べ物が混ざらないことが考えられます。胃の中で混ざるように口の中で混ぜて同時に食べることが重要なようです。

この仮説の実証のために、カップラーメンと唐揚げでも同じことを試してみました。

おにぎりと唐揚げほど著明ではないものの、同じ食べ物にも関わらず食後血糖値の違いが明らかになっています。

唐揚げを食べてからカップラーメンを食べた場合と、唐揚げとカップラーメンを同時に食べた場合が、丁度ピークの部分を斜めに切り取ったような形であることが印象的です。

それぞれ食べた場合より、唐揚げとカップラーメンを同時に食べた場合は食後血糖値はそれほど上がりません

自然と同時に食べることになるサンドイッチという食べ方は1つの理想的な食べ物なのかもしれません。
食パンだけ食べると血糖値は急上昇しますが、卵が多いため糖質割合が低いセブンイレブンのたまごサンドでは食後血糖値はほとんど変動がありまでした。ローソンのたまごサンドファミリーマートのたまごサンドも少し上昇しましたが、食パンだけよりも遥かに低い食後血糖値となりました。

セブンイレブンのハムサンドやチキンカツサンドも食パンだけよりも低く抑えることが出来ることがわかりました。

ピザの生地は糖質ですが、具材はハムやチーズなど糖質以外の物が含まれます。
そのためピザの食後血糖値は低く抑えられることが期待されますが、期待通り血糖値は食パンだけよりも上がりにくいことがわかりました。

サンドイッチ同様ピザも炭水化物だけではなく、自然と具材を一緒に食べることになるため食後血糖値が上がりにくいようです。

食べ方による食後血糖値の違い

口の中で同時に食べなくても、交互に食べるだけで食後血糖値は抑えられると考えていました。ところがカップラーメンと豆腐を交互に食べてみても食後血糖値はカップラーメンだけ食べた場合と変わらなかったのです。

ラーメンを口にして飲み込んでから、豆腐を口にして飲み込んでから次のラーメンを口にして飲み込んでいました。交互に食べてはいましたが、同時に食べてはいませんでした。

次にカップラーメンと豆腐を同時に食べるようにしてみました。豆腐を口にしてかみ砕いた後飲み込む前にラーメンを口にして口の中で混ざるようにしてみました。

糖質と糖質以外の食材を同時に食べることで食後血糖値の上昇を抑えることが出来るようです。
自然と同時に糖質と糖質以外のものを食べることになる、サンドイッチやピザ、お好み焼きが理想的な糖質の食べ物の一つのようです。

 食前の運動による食後血糖値の違い

食後運動することは細胞がブドウ糖を使うことで、血糖値の上昇が抑えられるのではないかと想像出来ます。しかし食前の運動では食後血糖値に影響があるとは正直思えませんでした。実験してみると食前の運動でも食後血糖値は下がることがわかりました。

しかも激しい運動ではなく歩行程度でも食後血糖値を下げる働きがあることがわかりました。少し走ると尚食後血糖値を下げる働きは増すようです。

食後の運動には気を付けていましたが、食前の運動が食後血糖値に影響を与えるとは思っていなかったため、食前の運動の有無によって区別していませんでした。最近行った実験では食前の運動の有無を極力そろえるように気にしていましたが、6月に行ったデータは食前の運動の有無を気にしていなかったため、6月に行った実験は参考程度となってしまいました。

食後の運動だけでなく、食前の運動も食後血糖値の上昇を抑えることがわかりました。ということは一般的に食前に運動出来ない朝食よりも、食後運動出来ない夕食よりも、食前・食後に運動することが出来る昼食に糖質を食べることが一番合理的な食べ方のようです。

 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。