宗教とは? 宗教のできた理由

太古の昔、猿から人間への進化の過程では盗みや殺しなど何でもありな無秩序な世界が広がっていたことが考えらます。相手が信頼できるかどうかは見た目ではわかりませんし、嘘をつくので言葉を交わしてもわかりません。盗みや殺しなど何でもありの人間もいれば、人の嫌がることをしない人間も出てきました。今で言う思いやりのある進化した人間と思いやりのない動物的な人間との見分けがつかないため、思いやりのある人間は嫌な思いをしていました。

そのような中天才達が秩序を生み出しました。その秩序が宗教です。宗教を目安にお互いの価値観の判断をしました。同じ秩序・価値観の元になる宗教を信じた者同士が集まって生活するようになりました。つまり御釈迦さんを信じるのか、キリストを信じるのか、アラーを信じるのかといった具合です。
現代に残っている宗教は数える程ですが、文字の発明により時間と空間を超えて広がったのだと思います。文字の発明以前にも宗教が存在したであろうことを考えると、これまで恐らく無数の宗教があったと考えられます。
文字も読めない人が多い時代もしくは文字そのものがまだなかった時代、同じ価値観を共有してお互い快適に過ごすために宗教が生まれたのではないかと思います。同じ宗教を信じていれば、同じ倫理観を共有している可能性が高いことが確認できるため、意思の疎通がとりやすかったのです。お猿さんの延長で、まだ国という概念どころか善悪の概念すらなかった時代ですから、皆が判断基準の元・倫理観のお手本としたものが宗教だったのではないかと思います。

同じ価値観を共有している証・手段として宗教が生まれたのだと思います。
トラブルを少しでも減らすため、同じ価値観・倫理観を備える同じ宗教を信じる者同士が寄り集まって生活をするようになりました。宗教の多くが周りの人を思いやることを説いているのも、宗教が皆が仲良くするために作り出されたものである証拠だと思います。盗ったもの勝ち、殺したもの勝ちというお猿さんの価値観から、現在の先進国の人達の共通認識である当たり前の人間としての価値観に辿り着く橋渡しをしてくれたのが宗教だと思います。

人に信仰や考えを強要しなければ、争いは決して起こりません。信じる者は救われるのです。
信じる者だけが救われるだけなのです。