アトピー性皮膚炎の季節内変動について

アトピー性皮膚炎は季節により改善したり悪化したりする不思議な疾患です。
原因は糖質の取り過ぎのようです。食べる順番で症状の出方が異なることから、血糖値の関与が示唆されます。

今回は季節によるアトピー性皮膚炎の改善と悪化についてです。
人によって夏に悪化する場合と、冬に悪化する場合、もしくはその両方で悪化する場合があります。これらの原因について考察してみます。
糖質の取り過ぎがアトピー性皮膚炎の原因だという理屈から、季節によって症状の悪化する理由で考えられるのは季節によって食べる量が異なることです。現実問題として考えられるのは食欲の秋といわれるように秋に悪化するのであれば理屈にあいそうですが、夏と冬に炭水化物を多く食べるというのは考えにくいように思います。現実に夏に体重が増えた人や、冬に体重が増えて症状が悪化するのであれば季節により食べる量が増えてしまうという関連が考えられますが、そういう方は少ないようです。

季節毎に糖質の許容量が変動する

食べる量が季節によって余り変わらないのであれば、別のことが原因のようです。
次に考えられるのはアトピー性皮膚炎を発症する炭水化物の許容量が季節により変動する可能性です。アトピー性皮膚炎の悪化因子である汗は夏に多くかきますし、冬に空気が乾燥することでダニ・ホコリが舞い上がり皮膚に影響を与えている可能性が考えられます。悪化因子が増えることで炭水化物の許容量が減ってしまう可能性があるのです。

同じ量を食べていても、夏になると悪化する場合や、冬になると悪化するのは汗やダニ・ホコリという悪化因子が増えることで、炭水化物が少なくても(血糖値が低くても)反応しやすくなるのかもしれません。

季節によるアトピー性皮膚炎増悪時の対策

対策は前もって悪化する季節だけ糖質を減らすか悪化した時点で振り返る振り返り法を実践することです。
症状が出れば食べ過ぎのサインなので、1日振り返って食べ過ぎを気をつけます。
それでも改善しなければ、症状が出現する量である閾値が下がっている可能性があるので以前より思い切って炭水化物の量を減らしてみることです。