物事には色々な都合があって今の形に落ち着いています。
生物は様々な自然淘汰を生き残ることで今の形態に辿り着きました。自然界の都合に合わないものは淘汰されてしまうことで、絶滅してしまい化石として存在が確認できるだけです。
自然界では自然の都合に振り回されながらも、何とか適応できた生物だけが生き残ることが出来ます。
企業が自分達の都合を押し付けていても生き残ることが出来るのは競争相手がいなかったからだと思います。
例えばコンピューターは機械の使い方を知っている者のみが扱うことの出来る仕組みでした。いわば企業の都合で作ったコンピューターの作法に従うことの出来る者だけ、扱うことが許されるというものでした。競争相手がいない時は従うしかありませんでした。
そこに作法を身につける必要のない、直感的に誰にでも扱えるコンピューターが出現しました。5歳の子供でも直感的に扱えるもので、正にお客さんの都合に合わせた商品でした。慌てて直感的に操作できるように、お客さんの都合を考えるようになりました。
1人の天才の出現でコンピューター業界は企業の都合からお客さんの都合にシフトしましたが、まだ誰の都合に合わせて商売するべきか気付いていない業界が多いのは残念に思います。
自然界における生物と自然の関係と経済における企業と消費者の関係がダブって見えます。
気付いている企業の業績は伸びていますし、気付いていない企業はどうしたら良いのかわからず混乱しているようですね。様々な決断が誰の都合か考えると簡単に答えが出ると思うのは私だけででしょうか?