糖尿病 ~治療の入り口を間違えた~

糖尿病は糖尿病性網膜症での失明や神経障害、透析が必要になる糖尿病性腎症などを引き起こす疾患です。
糖尿病の症状として多尿があります。これは腎臓の許容範囲を超えた血糖値の上昇により尿中に糖が出るようになります。尿中の糖により尿の浸透圧が高まり、血液中の水分を尿中に引き出してしまう(浸透圧利尿)ことに由来します。本来体の水分量によって調整されるべき尿が糖により強制的に作られてしまう多尿により、のどが渇くため水を多く飲むことより、飲水病とよばれていたそうです。
尿中に糖が出ていることから糖尿病と言う名前になりました。
問題はブドウ糖というのは組織を障害する作用があるため、過剰にブドウ糖が存在すると体に様々トラブルを起こしてしまうことです。
治療の入り口を間違えたのは
  • 糖尿病患者さんは高血糖が認められる
  • 糖尿病の各種症状を引き起こす原因は高血糖である
  • 高血糖をきたす人ときたさない人がいるため、糖尿病の発症の有無は体質だと考えた
  • 血糖値を下げれば良い
  • 食事療法と血糖値を下げる薬物療法
  • 摂取カロリーの考え方により食事療法が設計された
  • 脳の活動に必要なブドウ糖になる炭水化物は、食事には必ず必要と考えた。
  • 同じ食事でも血糖値の上がる人と上がらない人がいるため、食事は関係なく糖尿病になる人は体質的なものだと考えた。
糖尿病の患者さんを調べてみると高血糖が認められました。現在の『知恵』で解釈すれば高血糖は炭水化物の過剰摂取による結果ですが、当時高血糖は何らかの体質的な代謝異常であり糖尿病の原因だと考えられたのです。主食として扱われる炭水化物は、消化されて脳の活動に不可欠なブドウ糖になることもあり、必ず必要な栄養として聖域化されてしまいました。この炭水化物は不可欠なものという間違った入り口への迷入が、その後の混乱を招いています。そのため他の栄養素を調整する、あるいは全量を制限するという食事療法が考え出されました。食事療法を駆使しても血糖値が下がらなければ、薬で血糖値を下げようという方向に治療法が発達したのです。様々な機序で血糖値を下げる薬物療法が開発されました。まるで地上に出たいのに地下に地下に掘り進んでいるようなものです。ある意味でインスリンが特効薬だと認識されたのも間違った入り口が正しかったとさらに誤解されてしまったのだと思います。
実際薬物療法により血糖値が下がることで、糖尿病性網膜症や、神経障害、糖尿性腎症はかなり減らすことができました。当初の傷口の消毒同様に一定の効果はあったと思います。しかし理論の組み立ての根本に入り口の間違いがあれば、病気の概念そのものを考え直すべきだと思います。炭水化物は不可欠な栄養素かどうかを考えてみるのです。
ここで考える際に先入観にとらわれず、ゼロから考える必要があります。
ブドウ糖に消化されて体に吸収され、直接血糖値を上げる唯一の栄養素である炭水化物をとらなければ血糖値は上がらないのではないか?単純に炭水化物の取り過ぎの結果が糖尿病として発症するのではないか?体質により糖尿病を発症するまでの炭水化物の食べても大丈夫な量に違いがあるのではないか?
脳の活動にはブドウ糖が不可欠なため、炭水化物が必ず必要と考える方もおられます。しかしブドウ糖は大事なため低血糖に備えて5つの方法で作り出すことができます。つまり炭水化物を無理に食べなくても、脂質からブドウ糖は作り出すことは出来ませんが、たんぱく質から消化・吸収されたアミノ酸からブドウ糖を作り出すことができるため、血糖値が下がり過ぎることはありません。(代謝異常がない場合)
必ずしも炭水化物を食べる必要が無ければ、糖尿病の食事療法そのものを根本から考え直す必要があります。
先入観を取り去って冷静に考えれば、体に吸収される際に唯一血糖値を直接押し上げる炭水化物を6割も食べるというのはおかしな話です。
例えるならアルコール依存症の患者さんに、アルコールは厳禁ですが、体に吸収されるとアルコールになるものを食べてもアルコールそのものではないから大丈夫というようなものです。当然体に吸収された時点でアルコールになるなら、アルコールを飲んでいるのと変わりませんから、アルコール依存症を発症します。(ちなみにお酒を飲まなくても、体内の細菌による発酵で、炭水化物を食べると体内でアルコールを作り出して酔っ払ってしまう人が実際にいたそうです。)
体に吸収される際にブドウ糖になる炭水化物だけが食べ物の中で血糖値を上げることができるそうです。その血糖値を唯一上げる炭水化物を6割も食べるというのは客観的に考えれば、不思議な食事療法です。主食だから無くせないという先入観の元に、炭水化物を食べること前提で食事療法が決まったのだと思います。
物事の本質をとらえるためには『常識』や先入観にとらわれず、空っぽの状態・0から考え始めるべきだと思います。
血糖値が上がるなら上がる食べ物を控えると言う自然な食事療法を行うことで糖尿病の多くの方が、薬が必要なくなるのではないかと思います。
血糖値を下げる治療という間違った入り口の治療のことは忘れて、血糖値を上げない方法を試してみましょう。
但し、内服やインスリン注射の治療中の方は突然糖質を開始すると、低血糖生じることがありますので主治医とご相談の上始めるようにしてみてください。
(糖質を避けようと思われた方は、糖質回避教に入信したいので、薬の減量をしてほしいと相談してみてください。)
血糖値が上がる根本を考え、血糖値を上げなければ良いと考えるべきでした。
素直に考えれば、血糖値を上げないためには血糖値を上げる唯一の食事である炭水化物をとらないことです。
炭水化物を食べないという方針の治療を行えば、薬もいらないし、お肉や魚など炭水化物や脂質は遠慮する必要はありません。焼肉を食べて糖尿病を治そうというキャンペーンもありだと思います。(長期間の継続する場合には動物性たんぱく質や高脂肪食には注意が必要な可能性が示唆されます。糖質制限・高脂肪食では動脈硬化を促進し、動物性たんぱく質を多く摂取すると心疾患の可能性を高めるという報告もあります)
炭水化物は食べるものという思い込みにより、そもそもの治療のアプローチを間違ってしまったと考えると入り口を間違えているといえるのではないかと思います。間違った入り口に入り込んで地上を目指したいのに地下を右往左往しているだけで、出口がみつかりません。入り口からして違っていたのです。血糖値を上げる唯一の食べ物である糖質を避けるという単純なことで改善が期待できるのです。
恐らくアクセルを踏みながら(炭水化物を食べながら)、ブレーキを踏んでも(血糖値を下げる薬での治療)をしても糖尿病を治すというゴールにはたどり着けないと思います。炭水化物を取らないという全く違う入り口から治療に入ると、薬もいらないし食事の量を我慢することもいらない(炭水化物は駄目ですが)、一昔前から考えると夢のような『未来』が広がっていくと思います。つまり糖尿病が治るという出口がすぐ近くに見つかるのです。実際にお一人2型糖尿病が薬なしで治りました
わざわざ遠回りの治療を選択する必要はないと思います。
この考え方は受け入れるか受け入れないかではありません。いつ受け入れるかです。(ちなみに『いつやるの?』というフレーズが流行ったのは、『やるかやらないか?』を聞かず、やることを前提で『いつやるの?』と聞いたためブレークしました)
いつこの考えを受け入れて、糖尿病ではなくなる出口にたどり着くかです。
炭水化物・糖質を食べない食生活にすると血糖値が正常化することも十分ありえます。それでも糖尿病と言えるのでしょうか?恐らく耐糖能異常とは言えると思いますが、身体にあってはいない炭水化物を食べ過ぎていただけだと考えると、病気のカテゴリーに入れてしまうのも何だかおかしい気もします。食べ物による病という意味で現代の脚気ともいえるのではないかと思います。
この考え方を知った上で、それでも糖質を控えるように伝えず、血糖降下剤やインスリン注射を積極的に処方する医者は、患者さんがいなくなると困るから患者さんに病気のままでいてもらおうという目的があるのかもしれません。
かつては命を落とすこともあった俗に盲腸といわれる虫垂炎が手術で治ることがわかった際、内科の先生はかたくなに手術療法を受け入れず、死ぬ人もいたそうです。そのことが新聞にかかれ、市民に知れ渡ったことで手術が主流になったそうです。
(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)
炭水化物・糖質を避ける知恵に関しては、テレビのスポンサーでもある製薬会社の思惑もあるため、テレビではほとんど報道されない可能性があります。糖尿病薬の市場規模は年間3000億円以上だそうです。年間3000億円が減らせる可能性があるのであれば、健康になる上に医療費削減ができてお金もかからなくなる国民にとっては朗報です。
製薬会社の目的が病気をなくすということであれば積極的に糖質に関して放送するべきなんですが、目的が会社の利益なら放送しないようにテレビ局に働きかける可能性があります。
ここは国民がスポンサーのNHKが積極的に放送することに期待しましょう。