間違った根拠を元に論理展開することがあります。
根拠が間違いだと、議論自体が全く無駄・無意味です。
どれだけ理路整然とそれらしく話をしても、元々の根拠に問題があれば全くの時間の無駄です。
まるで砂上の楼閣(砂の上に建てられた立派な建物は崩れやすいこと)のようなものです。
根拠で注意が必要なのは昔から正しいと信じられていることです。正しいかどうかの検証が行われることなく、長年信じられていることも多いのです。信じられている期間が長ければ長いほど正しいはずだと思い込んでしまいます。正しいと思い込んいればいるほど正しいかどうかを疑う発想自体が浮かびません。
そんな流れの中で糖質を中心とした食生活、主食という概念が生まれ、当たり前に伝承されたのだと思います。当たり前だけに糖質を食べることに問題があるなんて思いもしないのです。
治療法でも食べ物でも同じようなことが言えます。歴史や流れからは当たり前でも、根拠が曖昧なことも多々あります。
例えば糖尿病の治療法で糖質は6割、カロリーを気にしましょうなどです。冷静に考えれば、体に吸収されて血糖値を直接上げる糖質を積極的に食べても良い理屈がわかりません。更に総カロリーを控えるようになっているようですが、カロリーが高くて控えることになっている脂肪は、理論上血糖値を上げることが出来ません。血糖値を上げることの出来ない食べ物は糖尿病でも食べて良いと思うのですが、カロリー説では控えることになっています。根拠が私には理解できません。
当たり前だと思っていることも、本当に正しいのか全てのことについて考えてみても良いのかもしれません。
実は糖尿病の治療法のように、単純で簡単な近道(糖質を食べないこと)があるのに、治療法の歴史と流れから遠回りをしていることが其処彼処に転がっているのかもしれません。
後に詳述しますが、何事も決め付けず『もしかして』と疑うことが大切だと思います。
詐欺対策にもなります。