先物買いの銭失い 〜新しい諺〜

利益は企業の為ならず
に引き続き新しい諺を考えて見ました。

先物買いの銭失い

です。その意味は3つあります。一つは文字通り先物取引をするとお金を損してしまうという話です。予見することの出来る人はいても、未来は誰にも予測出来ないため先物取引を繰り返しているうちにほとんどの人が損をしてしまうからです。

もう一つは先物という言葉が最先端の物という意味です。最先端の物を買うのは損をするというか、割高になることが多いということを表します。確かに最先端の物はこれまでにない商品なので一部の熱狂的な人達の購買意欲を刺激します。その熱狂的な人達の購買意欲を刺激することで高い値段でも売れるのです。企業としても開発費を出来るだけ早く回収したいため、高い値段で売り出すのです。

企業としても最先端の物を開発することで新たな市場を切り開くことを目指します。最先端の物は開発費がかかるため開発費を回収するまでは高い値段で売り出すことになります。最先端の物の開発費が回収された後に、普及価格の商品が売り出された時点で買うのがお得だという考え方です。

最後の一つの意味は同じ最先端の物でも人より先に買うという意味での先物です。発売直後は値段が高くしばらくすると値下がりするので、先に物を買うという先物を損をするという考え方です。

先物買いの銭失いは電気製品などに当てはまる新しい諺です。面白いのは製造原価は同じはずの電気製品が生鮮食品のように時間と共に値段が下がることです。これは需要と供給の関係から値段が上下することに由来します。電気製品の発売直後には人々の物欲を刺激することで高い値段でも欲しいという需要が生じます。供給よりも需要が多くなるため値段は発売直後に最高になります。需要と供給のバランスが落ち着いてくれば値段が下がるので、最先端の物を買うとしてもこの時点での購入がお得です。

一番のお勧めは最先端の物ではなく普及価格帯の製品が発売された後に、しばらく時間を置いて値下がりした物を買うことです。

先物買いの銭失い

こんな考え方を少し考えてみて下さい。

利益は企業の為ならずほどの切れはないと思いますが一理あるのではないかと思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。