糖化産物とはブドウ糖とたんぱく質が糖化と呼ばれる現象で結合することです。ブドウ糖の血中濃度(血糖値)に比例して糖化産物は作られると考えられます。
糖尿病のコントロールの目安に活用されるヘモグロビンA1cのように、様々な糖化産物が産生されることは間違いありません。ブドウ糖がたんぱく質の結合する部位により働きが異なる可能性を考えると、糖化産物の組み合わせは無数に考えられます。
糖化産物はブドウ糖分子とたんぱく質分子同士の衝突によって生じるため、血糖値の濃度に比例して産生されると考えられます。糖化産物は容易には消失しないため(ヘモグロビンA1cは半減期約1ヶ月)、ある一定量の糖化産物が蓄積された時点で発症することが考えられます。
仮説が正しいとしても病因となる糖化産物を特定することは困難なので、血糖値を上げないことで糖化産物を作らないようにして間接的に糖化産物が原因だと確かめようという理屈です。