空気のない世界 その3つの意味

余り意識することはないと思いますが、空気のない世界1つとっても3つの意味があります。

一つは言葉通り空気の存在しない世界。宇宙空間などの何もない真空の世界です。

一つは呼吸のための空気のない、水中などを意味します。

もう一つは今回の話題である目に見えない空気の存在をまだ知らない世界です。実は空気の存在をまだ知らない世界にも二つの意味があります。一つはかつて本当に空気の存在を誰も知らず、空気の概念そのものが無かった世界です。もう一つは生まれてから空気の存在をまだ誰からも教えてもらっていない、空気の存在をまだ知らない世界です。

一つは空気の概念が存在しない世界、一つは個人が空気の概念をまだ知らない世界です。

かつて空気の存在を発見した人は度肝を抜かれたことと思います。見えない物が存在する事実を受け入れなければならなかったのですから正気を保つのも難しかっただろうと思います。今でこそ目に見えない世界はいくらでもあることを文明社会に生きている人達は知っていますが、空気が発見された頃には目に見えない物体がある概念は無かっただろうと想像できます。

空気の存在に気づくきっかけになったのは恐らく『風』だったのだろうと思います。もしくは人が身体を動かす際に感じる抵抗が空気の存在を気付かせるきっかけだったと思います。

空気が動けば風になります。空気は目に見えませんし実感することはなかなか出来ません。空気が動いて初めて風として実感出来るのです。

空気の存在を発見し、目の前に確かにあるのに目に見えない空気に、まさか重さがあることに気付いた時には本当に驚いたことでしょう。

今でこそ空気の存在は当たり前で、空気の存在を元に様々な物事が理解されています。雲の出来る仕組みから天気予報が行われていますし、車の形も空気の抵抗を避ける目的で工夫されています。飛行機やヘリコプターが飛ぶことが出来るのは空気の存在あってこそです。

確かに存在する空気ですが、目に見えないだけに日頃その存在を意識することは余りありません。空気みたいな存在という比喩もあるほどです。

存在を意識しない程当たり前で、余りに身近な存在だとその意味に気づくことは難しくなります。当たり前に食べている主食である糖質も空気のような存在かも知れません。主食は食べて当たり前で、これまでは主食をいかに美味しく食べるかが工夫されてきました。主食である糖質は余りに身近で当たり前過ぎて、その意味を考えたことが無い人が多かったと思います。主食を食べないということは、昔空気の存在を知った人達が感じた衝撃に近いのかも知れません。

空気の存在を認めることで様々なことの解釈が成り立ちました。風の解釈も一つですし、竜巻などの解釈も空気の存在あってこそです。同じように糖質を避ける知恵を認めることが、とてつもないメリットを生み出すかも知れません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。