モンスターペアレンツと言われる心理を考えてみます。
一言で言えば知らないだけです。悪気はありません。ただ思いついたことを口にしているのです。言い返されないだろうと予想して、思い付く限りの理屈を主張するのです。
モンスターペアレンツの内容を聞くと眉をしかめるような呆れた内容が散見されますが、モンスターペアレンツ本人達には意味がわかりません。正当な主張だと本気で思っている(少なくともそう思い込んでいる)ので、強く主張します。
思い込んでいる考え方を変えるのは非常に困難です。言われた側も予想外の主張で対策が思う浮かばず混乱してしまいます。一般的にモンスターペアレンツと言われている人は、自己主張が強いので正当な主張ではないことをなかなか受け入れてくれないことが解決を遠ざけます。何しろ人は客観的にはなかなかなれません。主観的にしか物事を捉えられないのです。そして人は誰でも自分は正しいと思っています。それを修正するのが規範であり倫理であり、他の人の意見です。それらのことを一切気にしなければ、臆面もなく何だって言えるのです。
通常人は他人の目が気になるため、突拍子も無いことは言わないものですが、他人の目を気にするという感覚が欠落しているだけです。
対策は多くの人がどのように考えるのか教えてあげるだけで良いはずです。何しろ知らないだけですから。当事者である先生が客観的にわかりやすく説明するのは難しいので、第三者が客観的に説明して通常の考え方を理解してもらうと良いと思います。
このように解釈するとモンスターペアレンツなどいないことになります。ただ単に何も知らず、人目を気にしない人がいるだけのことです。だから悪気もないのです。
世間では理解に苦しみ、何とか理解するためにモンスターペアレンツという新しいカテゴリーを作り出したようです。