自分の意思で血糖値を上げないために糖質回避している患者さんが、整形外科に入院して糖尿病専門医を受診することになりインスリン注射をなることになったそうです。正に夏井先生の本に書かれている内容そのものでぞっとしました。
その方がどれだけ糖質を取らない方が良いと糖尿病専門医に訴えても聞く耳を持ってもらえず、インスリン注射することになったそうです。その方はこのままだと腎不全になって透析することになると心配しておられました。実際にはまた糖質をやめられるつもりのようですが、本当にこのまま糖質を食べることで透析が必要になった場合のことを考えてみます。
厳密に糖質回避をしていれば恐らく腎不全に至るほどの腎機能の悪化は考えにくいと思います。それを糖尿病専門医の指示に従い糖質を食べることで糖尿病のコントロールが悪くなり透析に至ったとすれば、後々訴えられた場合には勝てないと私は思います。
糖質を食べていない人に、食事療法と称してわざわざ糖質を食べるように勧めるのは、アルコール依存症の治療でアルコールを勧めることと何ら変わりません。もしかしたら過失傷害で告発される時代が来るかもしれません。糖質の害を知っているべき糖尿病専門医の先生が、糖質の害を知らなかったという過失による傷害という意味です。
糖尿病の患者さんが糖質を食べないようになると、患者さんがいなくなってしまうから糖質を食べるように勧めているとすると過失とは言えず、傷害罪が適応されかねません。
糖尿病専門医の先生方の意識が変わらないのであれば、患者さんの側から糖質の害を知り自分の身を守るしかないのかもしれません。
糖質回避を知らない方に引き続き糖質を勧めるのは仕方ない部分もあるとは思いますが、自ら糖質回避されている人に、わざわざ糖質を勧めた上でインスリン注射までする治療法に驚いた次第です。
糖質回避・糖質制限が糖尿病専門医の先生方にも早く広まるといいですね。