自己中心的な人の心理

自己中心的な人の心理を考えてみます。気の利かない人と同じで相手の立場がわからないのです。

いつも自己中心的な考え方をする人は限られています。多くの人は相手の立場も考えて行動することが出来ます。しかしそれは相手の立場を思いやる心を人から教えてもらってはじめて身につけることが出来るのです。

究極の自己中心的存在、赤ちゃんを例に考えてみましょう。赤ちゃんはお腹が空けば、親の状況などお構いなしに泣いておっぱい求めます。排便をしてお尻が気持ち悪いと泣いてオムツを替えてもらおうとします。その際も親の状況など関係ありません。忘れてしまっていますが、誰もがその赤ちゃんでした。つまり誰もが自己中心的な存在からスタートしたのです。

大人になっても自分のことだけ考える自己中心的な行動する人はごく稀です。大人になる過程で相手の立場を思いやる心を身につけることで、自己中心的な行動は恥ずかしいことだと理解し、自己中心的な行動を慎むようになります。多くの人は幼いうちから少しずつ人を思いやる心を身につけます。

自己中心的な人は、相手の立場を思いやるという概念が欠落したまま大人になってしまったのです。概念が無いので自己中心的であるという自覚は全くありません。悪気もありません。そもそも相手を思いやる概念そのものがないので、自己中心的だと指摘されても理解出来ません。

周りの人達の反応を全く気にしない性格か、自己中心的に振舞っても許される環境で育ったのだと思います。

人の行動を変えることは非常に困難です。周囲に自己中心的な行動をする人がいれば、距離をとるのが無難かもしれません。

どうしても関わる必要があれば、覚悟を決めて親が子供に言って聞かせるように人を思いやる概念から教えてあげる必要があります。そして自己中心的な行動は恥ずかしい行動で、損することを教えてあげるしかありません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。