何度言っても行動が変わらない人の心理

何度言っても行動の変わらない人がいます。その心理を考えてみます。

何度も同じことを言っているにも関わらず、同じ行動を取る人がいます。何度も言う側は何故行動が変わらないのか理解出来ません。

言われた側の視点

ただ単に理解していないか、理解していても具体的に行動の仕方がわからないのです。中にはわかっていても面倒なだけで行動しない人もいるのかもしれません。

結局のところ行動を変えなくても言われた側は困らないのです。理解していないか、理解してもやり方がわからないか、面倒だからやらないかです。

少なくとも行動が変わらないことで自分にはデメリットがないのか、デメリットが理解出来ていないのです。デメリットが理解出来ていないので、わざわざ行動を変えることはしないのです。

心の声は何度言われても何故やらないといけないか意味がわからないと叫んでいるのだと思います。

何度も言う側の視点

何度言ってもわからないとして、怒りたいと思っているかもしれません。何故何度言っても行動が変わらないのか意味がわかりません。腹が立って怒ってしまう人もいることでしょう。何度も言っているのですが、伝わっているか確認はしているでしょうか?確認していなければ、その伝達は一方通行です。つまり説明したつもりということです。説明したと思い込んでいるから相手が何を考えているのかわからないのです。何度言っても行動が変わらないのは、ただ単に相手に伝わっていないとしたら簡単に理解出来るのではないでしょうか?もしかしたらそれだけのことです。

何度も言っていることの目的が伝わっていないと、何故行動を変えなければいけないか理解出来ないため行動が変わらないのです。相手が目的をわかっているはずだと思い込んで、目的までは説明していないのです。

もしくは行動が変わらないと起こり得るデメリットが理解出来ていないのかもしれません。何度も言っている側からすると、行動が変わらないデメリットは当たり前で言うまでもないと思い込んでいることがあります。その当たり前のことをしないので混乱してしまうのです。

客観的視点

第三者の客観的視点から見ると、お互いが思い違いをしていることが簡単にわかります。言われた側は何度言われても意味がわからない。言った側は何度も言っているのに行動が変わらないから意味がわからない。そのお互いの勘違いにより状況が混乱しているだけなのです。

対策

1つの簡単な対策は目的を確認することです。言う側も言われる側も目的が明確ではないため、認識のずれを生じお互いが混乱するのです。お互いで目的を確認すれば認識のずれに気付くことができます。

もう一つの簡単な対策は予想されるデメリットをお互いで確認することです。言う側も言われる側も被るデメリットが明確になれば、混乱を減らすことができます。

そもそも困るのが言われる側であれば、わざわざ言ってあげる必要はないのかもしれません。もしかしたら言う側が自分が困ると錯覚して、余計なお世話を焼いているだけなのかもしれません。課題の分離をすることも大切です。

 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。