知らず知らずのうちに人を振り回す人がいますが、中には人を振り回す目的で不安を次から次に訴える人がいます。
目的が振り回すこと、つまり相手にしてもらうあるいは心配してもらうことなので、一つの不安を解消しても次々に新たな不安を訴えます。一般的には次々不安を訴えられると不安で仕方なくて可哀想にと思ってしまいます。しかし振り回すこと、心配してもらうこと自体が目的なので心配してあげると、成功体験として繰り返すようになります。一度心配してあげると次々不安を訴えられた場合、相手の不安を増長する手助けをしているのです。
不安を解消する、不安を乗り越えるのはその人の問題です。不安を理由に行動しない人がいますが、ただの言い訳に過ぎません。行動しないことを決めてから、行動しない言い訳を探しただけのことです。その証拠に、その不安が解消されても別の行動しない言い訳を探します。本当に不安が行動しない理由であれば、不安が解消されれば行動しないはずがありません。他の理由を言い始める時点で、言い訳決定です。(参考:アドラーの心理学)
振り回すことが目的なのですから、真剣に相手をしてもお互いのためになりません。誰の問題か課題の分離を行い、他人の問題に関わらないことです。
振り回すこと自体が目的で無ければ、暗に助けてもらいたいのです。一度助けると、助けてもらう目的で余計振り回されることになります。手助けはしても手助け程度にしておくべきです。代わりにやってあげてしまうと、成功体験として記憶されてしまいます。振り回すと助けてもらえるというより、代わりにやってもらえると理解するのです。次は無意識のうちにもっと振り回そうとしてしまうことでしょう。