将来の働き方の変化の流れ

働き方は日々変化しています。
いくつかの仕事は全く消えてしまいましたし、人がわざわざ行うことも少なくなっている仕事もあります。
例えば写植という職人の仕事はほぼなくなっているでしょう。
以前は活字を組み合わせて版画の要領で印刷をしていたため、活字を拾う仕事が重要でした。コンピュータの性能が上昇しプリンターが対応したことにより直接印刷データを編集しそのまま印刷できるようになってしまいました。デジタルの画面上で編集も確認も済んでしまうため、わざわざ活字での印刷をするメリットがなくなってしまったのです。
最近減っている仕事としては駐車場の料金係です。自動化が進められています。今でも料金係の人が残っているのは、何らかの理由・目的があるはずです。最近では自動化が進み、出口で駐車券が必要ない駐車場まであります。入庫時に車両ナンバーを読み取り、駐車券のデータを紐付けすることで徴収済みを確認できる仕組みになっているのです。今のところ進んだサービスではありますが、しばらくすると当たり前のサービスになると思います。もしかしたら車両ナンバーとクレジットカードなどの事前登録で、ナンバーによりクレジットカードの自動決済により料金精算の必要のない駐車場が現れるかもしれません(私が知らないだけで既にあるかもしれません)。ちなみに自動運転が当たり前になると駐車という概念もなくなるかもしれません。用事をしている間車を走らせることで駐車する必要がなくなるのです。近場なら一端自宅に帰らせて、再び車に乗りたいときに呼ぶ形になるかもしれません。

機械と人の使い分け

機械化できるかどうか技術的な問題から、機械化した方が安く出来るかどうかの経済的な問題になりつつあります。
機械が受け持つ仕事の質が変わってしまいます。
人と機械の選択は以前は機械化できることから機械化されていました。単純作業は早い段階で機械化されてしまいました。例えば単純に物を売るだけであれば、お金を商品に変える単純作業なので自動販売機で十分です。比較的需要の大きい飲料・タバコは自動販売機で普通に販売されています。工場の機械化は単純作業であればあるほど早い段階で機械化されていきました。
技術の進歩により機械の行うことの出来る作業が増えた結果、多くのことが機械化できるようになりました。結果として生身の人間に任せるか機械に任せるかは、どちらが安いかによって決まるようになってきました。つまり現時点での時給が高ければ高いほど機械化するメリットがあるということです。つまり今では免許で守られている医者や薬剤師が、経済的理由により機械に置き換わる可能性が十分あり得るということです。
自動運転の完成により、運転手という仕事が淘汰されるでしょう。少なくとも50年後には生身の人間の運転する車は危険だとの判断で、先進国では人間の運転は禁止される可能性が高いと思います。結果として運転手という職業がなくなってしまいます。その時期が20年後なのか30年後なのか、何時訪れるかという時間の問題だけです。

人工知能

目覚しい人工知能の発達によりほとんどの仕事を機械が受け持つことが可能になります。2050年には人類全ての知恵の総和をこえるとも言われています。人工知能が凄くて怖いところは、いくらでも難なくコピーできることです。人間であれば一生かけて苦労して手に入れた技術や知識を一瞬でコピーでき、いきなり熟練工のような動きをすることが出来る点です。今ある職業の大部分は人工知能で代替できると思います。上記の機械化する方が高いか安いかの違いで、生身の人間の仕事として残るか機械化されるかが決まると思います。
現時点で機械化することが難しいのは指示をうまく機械に伝えることができないからです。人工知能は伝え方まで考えてくれるので、求める結果を人工知能に伝えると、その実現の仕方から考えて実現してくれるようになるのです。

改めて書きたいと思いますが、将来の働き方は人工知能と戦うのではなく、人工知能を活用出来る人が有利だと思います。どんな仕事か考えてみて下さい。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。