突然話の流れとは全く関係のない話をする人がいます。本人に悪気はないのですが、話された側は話の意図が読み取れず混乱してしまいます。今回は関係のない話をする人の心理を考えてみます。
話している人の頭の中では繋がっている
話している人は突然関係ない話をしている自覚はありません。何故なら話している人の頭の中では関係が繋がっているからです。その関係が他人にはわかりにくいだけなのです。他人には到底関係ないように思える話でもその人の中では繋がっているのですが、その繋がり方は様々です。
最初から全て話す人
途中の経過をまとめることが出来ず、最初から全て話をする場合があります。この最初から全てが曲者で、他人には到底関係ないと思える程遡って話し始めるので、聞いている人は関係がない話に思えてならないのです。
例えば「大阪へはどうやって行ったの?」という質問に対して「朝起きて顔を洗って…」という具合です。本人は大真面目で朝から一つ一つ順を追って思い出しているので、関係がある話をしているつもりです。大阪へ向かう朝から時系列に並べているのです。しかし聞いているのは交通手段や経路などでしょうから、関係が見出せません。聞いた側は聞いたことだけ取り出して答えて欲しいのに、関係のない話をする人は、答えだけを取り出す作業が出来ないのです。
関係が曖昧な話をする人
本人にも関係が良くわからないまま、何となく関係がありそうなことを話す人もいます。関係が無いとははっきりと言い切れないので関係があるかも知れないと思い込んでいるのです。関係が曖昧な話をしてしまうのです。本人にも関係が良くわからないのですから、他人に関係がわかる訳がありません。
このタイプの話し方をする人は、何となく関係がありそうな関係を相手に見つけてもらう目的で話しているのです。自分には関係は良くわからないけど、相手にはわかるかも知れないので必死で話すのです。
しかも他人からみると何となく関係がありそう程度にも関わらず、本人は関係があると思い込んで話す人もいるので厄介です。
例えば何の根拠も無く、病気の原因はこれだと勝手に思い込んだ話を延々話される人がいます。そのように考えられた理由は?とお伺いすると、理由は無いとおっしゃいます。そうなると宗教と変わりません。
この手の話し方をされるのは思い込みの激しい方に多いのかも知れません。
対策
関係がわからず混乱したまま話を聞くのは、聞き手の負担が大きくなります。そこで「この話と今までの話の関係は?」と早い段階で質問するのです。
関係を言葉に出来ない時点で、そのまま話を聞いても余り意味がないかも知れません。こちらの聞きたい情報を質問して聞き出す形式に切り替えることをお勧めします。
関係ない話をする人は頭の中が整理されていないので、質問に答えてもらう形で整理してもらいましょう。質問しても関係ない話がかえってくるかも知れませんが、質問の答えが返ってくるまで何度も繰り返し質問することで頭の中を整理してもらうのです。