ジュースの選び方

患者さんとお話をしていると意外にジュースを飲んでおられる方が多くおられます。そこで先日は果物・お菓子の理想の食べ方を提案しましたが、今回はジュースの選び方について考えてみます。
ジュースを飲まれる方で特に多いのは子供さんや中高生ですが、大人でも野菜ジュースとしてジュースを飲まれています。そこで今回はジュースの飲み方を考えてみます。ジュースを飲んでも病気にならないのであれば本人の嗜好・好みの問題ですから私がとやかく言うことではありません。しかしジュースによって明らかに健康を害している人たちが大勢おられるのです。しかもそのことに本人達は気づいていないのです。炭水化物・糖質の食べ過ぎで病気になることを知らない人が多いのと同様に、ジュースで病気になることを知らないのです。

ジュースは飲まなくて済むなら飲まない方が良いのは果物やお菓子の場合と同じです。もしジュースを楽しむのであれば理想の飲み方があるので、そのことを提案していきたいと思います。

ジュースには2種類あります。
糖分・糖質の入っているものと糖分・糖質の入っていないものです。
病気に関係があるのは糖分・糖質です。つまり砂糖が入っているか入っていないかで明確に区別することができるのです。

極力糖分・糖質を避けるようにしましょう。

糖分・糖質の入っていないジュースを選ぶ

私が提案するのは糖分・糖質の入っていないジュースを飲むことです。この場合人工甘味料は入っていても構いません(人工甘味料の安全性には議論の余地はあるとは思いますが、代謝されず排尿されることを考えると危険性は低いと私は考えています。)

 

炭酸と香料のみのジュースも問題ないと思います。

コーヒーも同じです。砂糖の入っていないコーヒーを選ぶようにしましょう。

砂糖の入っているジュース

砂糖の入っているジュースは糖質という面では果物やお菓子と同じです。果物やお菓子とジュースが異なるのは、糖質が既に溶けてしまっているということです。果物やお菓子であればオカズから食べることで吸収を阻害出来る可能性がありますが、ジュースは速やかに吸収されてしまうでしょう。どうしても砂糖入りのジュースを飲ぶ場合のささやかな抵抗は一度に大量に飲まないことくらいでしょう。

果物ジュースも砂糖を加えていなくても、果糖が含まれているため糖分・糖質の通常のジュースと同じです。注意すべき点は野菜ジュースです。野菜だけなら良いかもしれませんが、果糖液糖が加えられていたり果物が加えられていたりして売れるように工夫されているのです。その売れる工夫こそが糖分・糖質なのです。野菜ジュースだからといって心理的に良いものを飲んでいるつもりで病気の原因になることもあるのです。

以下のビデオはジュース(コーラ)の砂糖を比較し視覚化したものです。

この砂糖が糖質として病気を引き起こしている可能性があるのです。しかも糖質や糖分には依存性があるため自分の意思では制御出来なくなってしまいます。詳しくは糖分依存・糖分中毒という概念をご覧ください。
ビデオからも砂糖の入ったコーラよりコーラゼロの方がよさそうです。
スポーツドリンクも砂糖・糖質が入っているので飲まない方が良いと私は思います。

ジュースの選び方・まとめ

ジュースは飲まないことを基本としますが、飲むのであれば糖質の含まれていないジュースにすることです。
やむを得ず糖質を含むジュースを飲む場合、一度にたくさん飲まないようにすることです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。