空気の乾燥する時期になると皮膚がカサカサになり粉をふいたような状態になる乾燥肌という状態があります。空気の乾燥する時期に肌が乾燥するので一般的には空気の乾燥が乾燥肌の原因だと考えられています。同じように空気が乾燥した環境でも、乾燥肌になる人と乾燥肌にならない人がいます。その違いは体質という言葉・概念で理解されています。もし空気の乾燥が乾燥肌の原因だと仮定すれば、体質改善の方法が見つかっていない現在、乾燥肌を治すためには空気の乾燥しない場所に引っ越すか空気が乾燥しない季節に変わるまで待つしかありません。逆に考えれば空気が乾燥しているのに治ってしまっては理屈に合わないはずです。
正常な皮膚
通常皮膚は表皮基底層で細胞分裂によって生み出され、次第に成熟(角化)し垢となって細胞同士がバラバラになり皮膚表面からはがれおちます。細胞がバラバラになって剥がれ落ちるため、垢は肉眼では見えない程細かくなって剥がれ落ちます。だから正常な皮膚が剥がれ落ちるのは、垢すりのように集めないと見えないのです。
乾燥肌の皮膚
乾燥肌は皮膚が正常に成熟(角化)することができず、細胞同士がバラバラになれないまま剥がれてしまうことで生じます。日焼けの炎症の後皮が剥けてしまうのと同じような状態です。日焼けは短時間で強い炎症を生じるため日焼けの後の皮膚は一切離れることができず、一度にシート状に剥がれてしまいます。一方乾燥肌の場合には皮膚は垢よりは大きいものの細かい粉のように剥がれ落ちる状態となります。炎症が日焼けほど激しくないものの、正常な皮膚のようにバラバラにはなれない中途半端な状態で剥がれ落ちることがその要因です。
日焼けの原因は強い日差しにより皮膚がダメージを受けることで正常な皮膚のように表皮細胞同士が離れることができなくなることです。
乾燥肌は日焼け程ではないものの、皮膚の弱いダメージにより正常な皮膚のように表皮細胞同士が離れることが出来ない状態で、日焼けよりダメージが小さいため垢よりも少し大きくバラバラになる状態です。
乾燥肌の原因
皮膚に弱いダメージを与える原因は糖質のようです。
少し食べ過ぎると4・5日してから皮膚がカサカサしてくるのです。ちょうど日焼けしてから4・5日してから皮膚が剥けてくるのと似たような状態です。原因が糖質の状況証拠として、病気を避ける理想の食べ方に食べ方を変えると湿疹だけでなく乾燥肌も治ります。特に小さいお子さんの場合、食事をご飯から食べている場合オカズから食べるようにするだけで乾燥肌が治ることもよくあります。
ちなみに皮膚に弱いダメージだと乾燥肌ですが、強いダメージだと湿疹になります。湿疹でカサカサ皮が剥けるのも同じ理屈で、皮膚のダメージの強弱に過ぎません。