水分補給にはスポーツドリンクという誤解

水分補給にスポーツドリンクを飲む人がいますが私は2つの意味で勿体無いと思います。1つはお金、もう一つは健康です。確かに脱水を避けることがを出来るかもしれませんが、スポーツドリンクで健康を害することがあるのです。

水分補給には水で十分

私は通常の水分補給にはただの水で十分だと思います。何故なら人類は長年に渡り水分補給はただの水で行なってきたはずだからです。もし塩分と糖分を同時に補給しなければ水分補給が出来ないのであれば、毎回喉が渇いた際に都合良く塩分と糖分を摂ることが出来るとは思えないため、恐らく人類は絶滅しているからです。人類の進化の歴史においては、糖分と塩分が同時に補給出来る幸運はごく稀であったはずです。水で十分な水分補給をわざわざお金をかけてスポーツドリンクを飲むのは勿体無いという発想です。

元々日本人は塩分を摂りすぎているため、わざわざスポーツドリンクで塩分を補給しなければ塩分不足になるとは思えません。

スポーツドリンクで病気になる?

スポーツドリンクだけが原因ではありませんが、糖分・糖質により様々な病気が引き起こされます。糖分や糖質を摂りすぎる原因の1つとしてスポーツドリンクによって病気になることが考えられます。わざわざスポーツドリンクを飲んで病気になるという意味で勿体無いと私は思います。

水分補給にはスポーツドリンクという誤解

上記の通り通常の水分補給には水で十分だと私は思います。その証拠は人類が滅びていないことです。

では何故水分補給にはスポーツドリンクという誤解が広まったのでしょうか?それは極度の脱水状態に陥ると電解質(体内の塩分のこと)のバランスが崩れ、水だけ飲んでもなかなか水分が吸収出来ません。水分が吸収できたとしても体内の電解質が薄まるため、更にバランスが崩れて命に関わることに繋がるのです。本来であれば点滴での水分補給が適切です。そのような極限状態においての水分補給には、水分を速やかに吸収するために塩分と糖分が必要なのです。スポーツドリンク本来の目的は経口補水液の代わりで、言わば点滴が必要な程の脱水の場合の水分補給なのです。元々の目的は緊急時の水分補給だったにも関わらず、平常時の水分補給もスポーツドリンクが最適という誤解が広まったようです。

緊急時の水分補給に最適なら平常時にも良いはずだから売れると考えた企業が売り出したのでしょう。もしかしたらスポーツドリンクメーカーが売り込むために、あえて誤解するように仕向けたのかもしれません。これまではスポーツドリンクでの健康被害が認識されていなかったから、誰も否定しなかっただけです。

更に糖分にも塩分にも依存性がある(糖分依存、塩分依存)ため、やめられなくなってしまうのです。そのスポーツドリンクで健康を害することがあることを知らずに体に良いと思って飲んでいるのです。本来であれば健康を害する事は医者が止めるべきですが、スポーツドリンクの害を知らない医者は、脱水予防にスポーツドリンクを積極的に飲むことを推奨してしまっているのです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。