花粉症は花粉が原因だと誤解されている方が多くおられます。実は花粉は原因ではありません。原因は糖質による粘膜に対する自己免疫反応です。その証拠に糖質を食べなければ花粉症はあっけなく治ります。花粉が原因であれば、花粉が飛んでくる限り治らないはずです。例えばスギの花粉症であればスギの花粉が飛んでくる季節が過ぎるか引っ越さない限り治ってはおかしいはずです。実際には糖質を食べないだけで治ることが花粉が原因ではない客観的証拠です。ただし花粉が無関係ではありません。悪化因子なのです。そのことを解説していきます。
花粉症の本当の原因
花粉症の本当の原因、病態は鼻粘膜・眼粘膜に対する自己免疫反応です。
本来人間には細菌やウイルスから身体を守るために免疫という防御システムを備えています。この防御システムは間違って自分の身体を攻撃しないために、自分の身体に対する防御システムのスイッチを切る仕組みが備わっています。だから細菌やウイルスの侵入を防ぎながら、自分の身体を攻撃することなく快適に生活することができるのです。
自己免疫反応とは本来備わった防御システムが誤作動を起こしてしまい、自分の身体を攻撃してしまう状態です。その攻撃対象が鼻粘膜・眼粘膜になってしまっているのです。鼻粘膜・眼粘膜を攻撃するだけであればそれほど激しい反応にはなりませんが、攻撃されて粘膜が傷んだ状態で花粉が付着すると花粉を侵入者と誤解してしまうのです。粘膜に付着した花粉を侵入者だと誤解しているので、必死で排除しようとして通常の免疫反応を生じるのです。これが血液検査で測定されるスギ花粉に対するIgEと言われるものです。このIgEが原因だと誤解されているのですが、病気の本質は鼻粘膜・眼粘膜に対する自己免疫反応です。
様々な花粉症が知られていますが、鼻粘膜・眼粘膜の自己免疫反応による傷み具合によって花粉の大きさや数、反応性の違いを生じているのだと思います。
花粉は無数に飛んでいるため、みんなの鼻粘膜や眼粘膜に付着しています。しかし花粉症を発症する人と発症しない人がいるのは、自己免疫反応を起こしているかどうかの違いです。
昔スギを多く植樹したから花粉症に悩む人がいると訴える人がいますが、的外れです。何故なら糖質を食べていることが原因だからです。たまたまスギの花粉が多く飛んできて反応してしまったに過ぎません。
花粉症が治らないと誤解された理由
一言でいえば主食を食べているからです。主食である糖質が病気の原因ですから、いくら治療しても原因を食べている限り治ることはありません。糖質を食べないという発想がなかったため治らなかったに過ぎません。
糖質を食べるというアクセルを踏みながら、ブレーキである抗アレルギー剤で止めようとしても止まりません。車であればブレーキよりもアクセルを緩めるあるいは踏まないことが大切なのは、車を運転する人にとっては常識でしょう。
みんなが主食を食べるという常識に捉われ食べ続け、主食に原因があったので治らなかったのです。
花粉症の治し方
鼻粘膜・眼粘膜に対する自己免疫反応を引き起こす原因は糖質です。糖質を一度に摂り過ぎると症状を引き起こす糖質一度に摂り過ぎ症候群の一種のようです。病態の仮説は考えているものの、どのような機序で起こっているのかまだ詳しくわかっていませんが、免疫システムが誤作動を起こしていることに間違いはありません。
治すためには糖質を食べないようにするか、糖質を食べるのであれば病気を避ける理想の食べ方がお勧めです。
飛んでくる花粉の量により症状が悪化する傾向があることは確かですが、必ずしも花粉の量と症状が一致しません。糖質を多く食べると悪化しやすく糖質をそれほど食べていなければ花粉が多く飛んでいても反応しにくいのです。
糖質と花粉が足し算になり一定値をこえると発症しているようです。
だからスギ花粉が飛んでいない夏は糖質を食べても発症しませんが、スギ花粉の飛ぶ春先に糖質を同じように食べていると発症するのです。特にスギ花粉が多く飛ぶ前に糖質を控える方がお得です。