子育ての極意 交換条件

様々な物事の解決策には交換条件が適切だと思います。特に子育ての極意は交換条件だと思います。何故なら子供の要求には交換条件がないから、親が諦めるまで無制限に要求するのです。子供の要求に交換条件を求めると、無駄なやり取りがなくなります。少なくともかなり減ると思います。交換条件なしを認めていると、子供の要求には際限がありません。無料だからです。
タダで貰うものは誰だって欲しいです。大人だってそうです。お金という交換条件が無いから、タダで貰うということは別の制限が必要となります。例えば無料配布などは、通常は個数の制限をするのです。

多くの子供のお願いは交換条件無しにお願いしているように思います。お菓子買って!おもちゃ買って!と、交換条件が無いから止め処もなく要求がエスカレートしてしまうのです。というよりもダメ元でお願いしてみるのです。何しろ交換条件というリスクがないのですから、少しでも欲しければとりあえず要求しておかないと損なのです。
お願いされる側も交換条件無しに要求されるので、一度要求を受け入れるとどこまで要求されるようになるかわからないので、頑なに拒否するようになります。

交換条件のないやり取りはお互い時間の無駄です。少なくとも子供のためにはなりません。際限ない要求をして子供は怒られたとしても、要求を実現することと引き換えにする我慢だと思うのです。もしかしたら無意識のうちに怒られるという嫌なことを我慢するというお仕事の結果、要求が認められると考えているかもしれません。交換条件のないやり取りは、子供と親の我慢比べになってしまいます。子供は欲求を満たすために、実現するまで要求し続けるはずです。親が諦めるまで。

子育てに交換条件を持ち込むことが、子育ての極意だと思います。
何故なら、子供の欲求を交換条件により制限できるからです。
例えばゲームセンターでゲームがしたいと子供に言われたら、お風呂掃除を1回。2回ゲームをしたいと言われればお風呂掃除を2回してもらうのです。
お菓子がほしいと言われれば、お皿洗いを1回などと提案するのです。
交換条件はお手伝いに限りません。お手伝いよりも勉強をさせたいと思えば、計算問題を100問でも構いません。
交換条件の対象と相場(何回行うか)は状況により変えていけばいいのです。
前もってある程度決めておけば、ゲームを本当にしたい場合子供の側から『お風呂掃除を3回するからゲームをさせてください』と言ってくるようになります。逆にお風呂掃除をしてまではやりたくないゲームの場合、親にゲームを求めることがなくなります。少しやりたい程度だとお風呂掃除という交換条件では割に合わないと自分で考えるのです。この交換条件がなければダメ元でゲームしたいと言い出すことでしょう。

交換条件が子育ての極意だと考えるのは、子供が自分で考えるように導くことができるからです。考えるきっかけを与えることができるからです。
子育てに交換条件を持ち込んでみましょう。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。