私は研究者ではなくただの医者ですが、糖質回避により花粉症やアトピー性皮膚炎、ニキビなど様々な病気を治すことの出来る可能性に気付き、手探りで病気になりにくい食べ方を探しています。血糖値の上がりやすい食べ方が病気と関連があることがわかりつつあるため、血糖値持続測定器 リブレを使って食べ物と血糖値の関係を調べています。ラーメンの食べ方で気付いたことがあるため書いてみたいと思います。
一言で言えば意外にもお店のラーメンは血糖値が上がりにくいことです。
カップラーメンと尾道ラーメン
記事を書いた際には公表していませんでしたが、この尾道ラーメンは行列が出来る朱華園です。
血糖値を上げないチャーシューやメンマなどの具材があることで糖質の吸収を邪魔してくれるおかげで、尾道ラーメンはカップラーメンに比較して血糖値が上がりにくいようです。背脂も血糖値の上昇を抑えてくれている可能性があります。
カップラーメンの中では具材の多い謎肉でさえ、血糖値の上昇を邪魔するには全く足らないようです。
天下一品ラーメンとチャーシュー麺
糖質つまり麺だけが血糖値をあげる働きがあり、具材は血糖値の上昇を邪魔してくれることがわかってきました。ということはこってりの天下一品ラーメンはけが上がりにくいとの仮説を立てて調べてみました。
誘惑に負けて通常のラーメンではなくチャーシュー麺とゆで卵を食べてしまいました。
すると驚くべきことに血糖値が上がりにくいことがわかりました。あのこってりスープのおかげで血糖値が上がりにくいのかもしれません。
天下一品の通常のラーメンの食後血糖値が気になったため検査してみましたが、チャーシュー麺+ゆで卵2個よりも上がってしまいました。
カップラーメンとの比較はリンクをご覧下さい。
一般的なイメージとして身体に悪そうな天下一品のこってりのチャーシュー麺が、血糖値の視点では実は身体に良いという面白い結果となりました。天下一品ラーメンはラーメンが出来上がるまでゆで卵食べ放題ですが、ゆで卵のおかげもあって血糖値が上がりにくいようです。
カロリー説が信じられている現代において、こってりの天下一品ラーメンは身体に悪いイメージがありますが、実は身体に良い食べ物なのかもしれません。何故なら血糖値が上がりにくいだけでなく、脂質を多く摂る方が死亡率が下がるというデータがあるからです(参考:Lancet 炭水化物の摂取量増加で死亡率上昇)。
これまでの常識を疑ってみる必要があるのかもしれませんね。
上のグラフでもわかるようにカップラーメンは血糖値が急上昇してしまいますが、次回カップラーメンの血糖値の上がりにくい食べ方を提案したいと思います。