泣く子供の心理

泣く子供の心理を考えてみます。
大人や周りの人達がわかってくれない場合に泣きます。悲しくて泣きます。悔しくても泣きます。
そして泣くことで周囲の人達を操ろうとしているのです。一度泣くことで周囲の人達を操ることに成功すると更にエスカレートして繰り返すようになります。

泣くことでか弱い守るべき存在であることをアピールするのです。大人でも人前で泣く人は、泣いていることで泣かせた人を無言で責める心理が潜んでいるそうです。(参考文献:アドラーの心理学)

泣くことで一度思い通りに周囲の大人を操ることが出来ると、成功体験として記憶してしまいます。そのため似たようなシチュエーションや似たような欲求があった場合には、泣いて思い通りに周囲の大人を動かそうとしてしまいます。

その一つの例がお菓子を買ってもらいたくて泣き叫ぶ子供の話です。
子供はお菓子を買ってもらいたくて泣き叫びます。泣き叫んでいればお菓子を買ってもらえることを知っているからです。どれだけ怒られたところでお菓子を得るためのハードルのようなものです。
泣き叫ぶことでお菓子を手に入れると、因果関係として理解してしまうのです。
お菓子を買って欲しいという子供に対する正解は、その場を離れることです。
一度でも買ってしまうと成功体験として記憶されてしまうからです。
泣き叫んでもお菓子は買いませんと先に宣言し、他のことに気をそらせるのが正解だと私は思います。

赤ちゃんが泣くのは、言葉を話すことが出来ないため不快であることを伝えるために泣きます。お腹が空いたり、喉が渇いたり、おしりが気持ち悪かったり、場合によっては寂しくて泣くこともあるでしょう。残念ながら赤ちゃんには言葉による紛らわせは効かないので、泣いている原因を取り除いてあげることがお勧めです。
赤ちゃんも泣くことで相手にしてもらえることを覚えると、寂しい時などに嘘泣きをするようになります。

自然に涙がこぼれることはありますが、子供が泣く多くの場合には目的があります。その目的を見極めて対応することがお勧めです。
 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。