獣医学部新設の問題点 後出しジャンケン

今となっては開学出来るかどうか疑問が残りますが、獣医学部が新設される方向で多くの人々が動いています。
問題は獣医学部を新設する経営者が総理大臣の友人であり公私混同だとされていることです。

これまで何年も認められなかったものが突然認められ、急ピッチで開学に向けて動いているようです。

審議の過程において2大学が名乗りをあげました。その後条件が追加されたため、現在の大学に決まったようです。

後で条件が追加されたため、追加された条件により大学が絞られてしまいました。
私はアドラーの心理学の人間の行動には必ず目的があるという目的論を信じていますので、今回わざわざ選考過程で条件が追加されたことに目的があると思います。
私は選考過程で条件を追加した目的は、大学を今の大学に絞り込むことだと思います。

追加された条件は『現在近隣に獣医学部がないということ』が条件でした。もしもう一つの大学を選ぶことを目的に条件を追加するとすれば、『近隣の獣医学部と連携が取れること』という条件を追加したことでしょう。後出しジャンケンなのですから、選び出すために条件を設定できるということです。

今回の問題は後出しジャンケンを追求しなかったことです。新聞社やテレビ局が後出しジャンケンのように後で条件を出した目的を聞くようにするのです。獣医学部の地理的な空白を埋める目的であれば、最初から出すべき条件です。最終選考過程で1大学に絞られてしまう条件を後で出す時点で、選ぶ側が1つの大学に絞り込みたかったはずです。理由を聞くと言い訳をいくらでも用意されてしまうので、言い訳のきかない目的を追求するのです。突然思いついたという言い訳をするのであれば、大して重大ではないため撤回して議論しましょうと振り出しに指し戻せばよいのです。

本当に地域が絶対条件なのであれば、お互い無駄なことをしないために最初から地域を限定するという条件を出して公募するべきです。
行政・政治の後出しジャンケンを認めてはいけません。後出しジャンケンを認めてしまえば、行政や政治家の好きなよう後で条件を付けることが出来るからです。
最終選考でわざわざ地域を限定する目的を問いただしてほしいものです。

質問の仕方も『大学を絞り込む目的以外に、わざわざ選考過程の最終段階で地域の条件を付けくわえた目的があればお答えください。』『人間の行動に目的は必ずあるはずですから、答えられなければ大学を絞り込むことだと認めたことになります。』『大学を絞り込む目的以外に目的があればお答えください』
という質問の仕方にします。
大学を絞り込む目的ではない言い訳から始まるはずなので、答えに窮して自滅すると私は思います。誰か質問してほしいものです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。