人類の繁栄・発展に多大なる貢献をした炭水化物(糖質)ですが、そろそろその役目を他に譲ることになりそうです。
人類の繁栄・発展に寄与した理由は
- 人工的に大量に増やすことができた(栽培可能だった)
- 年を越して長期保存が可能だった
- 美味だったためみんなが競って栽培した
特に日本では米の栽培が推奨され、税金や給料が米で支払われるという他の国には見られない特徴がありました。そういう意味で日本人の米に対する思い入れは大きいと思います。
ただ食べ過ぎると毒を生み出すのであれば、考え方を改めなければいけません。美味だったがために糖質が依存症や禁断症状を引き起こしているとなると、話は別です。ある種の麻薬のように、害が分からなかった時点までは薬局で売っていたのも仕方がありませんが、害が明らかになれば対処法は考えるべきです。
糖質の未来予測
これらのことを踏まえた上で糖質の未来予測をしてみます。
2型糖尿病・肥満の原因であることは明らかですから、これらで悩んでいる人達が糖質を控えていくことが考えられます。アレルギーなども改善することが明らかになってくれば、更に糖質回避が広まります。
糖質が様々な病気の原因になる仮説が正しければ、糖質そのものが悪いわけではなく、高血糖による糖化産物の生成が原因です。高血糖にならない糖質の食べ方を模索する道が残されています。仮説が間違いで糖質そのものが原因であれば、糖質そのものを避けるしか道はないのかもしれません。
恐らく高血糖が問題なだけですから、時折食べるのは問題ないと思います。ハレの日の食べ物で主食という考え方は廃れていくと思います。
肥満や2型糖尿病予備軍だけでもかなりの人数になりますので、糖質回避が広まれば農家の方々にも影響が出ると思います。穀物の利点である保存性をいかして、東海東南海地震による津波や富士山噴火などの未曾有の大災害に備えた、全国民1年分程度の備蓄米とすると良いと思います。
そして頭の切り替えの早い農家の方から、出来るだけ近いうちに豆栽培に切り替えられることをお勧めします。
他には米をニワトリや豚に食べさせるとか、ワラは牛に食べさせるとか柔軟な発想で対策を立てると良いと思います。(もしかしたらコスト以外に出来ない理由があるのかもしれません。)
極端な案は稲の収穫時期に、収穫せずき直接稲を牛に食べさせる方法も考えました。
糖質回避前・糖質回避後という具合に糖質の本当の姿を受け入れる前後で、価値観が一新されると思います。(糖質制限として広まるかもしれませんが)