天動説と糖質依存

天動説は人間が観察できることを主観的に捉えた考え方です。今となっては科学技術の進歩により、明らかに間違っていることは容易に理解できますが、当時としては天動説が間違っているとは疑いもしない人が大半だったと思います。

何しろ当時は見たもの聞いたものが全てであり、見えないものは理解しがたかったと思います。

天動説に疑問を抱いたのは惑星の存在のようです。惑星、月、太陽が他の星々と違って不思議な動きをする観察結果から、天動説では矛盾を生じたため疑いを持つものが現れました。その結果地動説という理屈に至ったようです。自分自身が存在する場所を客観的に捉えることの難しさを表していると思います。

糖質は多くの人類が当たり前に食す食材であり、食に対する依存など想像すら出来なかったと思います。通常は自分自身を客観的に捉えることは困難です。しかしその困難なことを行わないと、糖質依存の考え方は理解することが出来ないと思います。

糖質依存は野生動物ではあり得ない肥満から思い至りました。野生動物は肥満になれば肉食動物ならエサが捕まえられなくなりますし、草食動物ならいち早く肉食動物のエサになってしまいます。

本来なら人間も太りすぎない仕組みがあるはずです。その仕組みをすり抜けて太ることが出来るのには何らかの仕組みが無いと説明がつきません。糖質が脳を騙す仕組みです。通常動物は肥満にはならない仕組みがありますが、ペットの中には肥満にならない仕組みをすり抜けて食べ過ぎるようです。恐らく人間と同じ糖質の摂り過ぎではないかと思います。

いつの間にか食べ過ぎてしまう糖質に騙されている。結果的に地動説が正しかったように、糖質に騙されていたことが何年かしたら当たり前になるかも知れません。

主観的に物事を捉える天動説から、客観的に物事を捉える地動説にたどり着いたようにそれまでの常識にとらわれずゼロから考える必要があります。

 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。