子供を怒る親の心理

私は子供は怒る必要は無いと思います。怒って伝わるのは犬が吠えているのと同じ、怒っているぞ!というメッセージだけです。私達は人間なのですからどのように不快な思いをしているのか、相手のわかる言葉で伝えることです。相手にわからないことで一方的に怒るのは犬が吠えるのと大した違いはありまん。無意味だからやめましょう。

子供のためと思い込みながら、自分のために怒るのも良くあることです。人は客観的に物事を判断しているつもりでも、どうしても主観的に物事を捉えがちです。特に誰からも指摘されることのない家庭内では偏っている主観的なものか、偏っていない客観的なものかを判断をする基準がありません。つまり怒った親が正しいかどうかの判断がされないのです。誰からも咎められないので親は自分が正しいと思い込んでいるのです。子供を養っているのだから従って当然と誤解している親もいます。

親は子を怒る際、誰の問題か深く考えず、自分の問題だと勘違いして怒り出すのです。

子供を怒っている親を見かけますが、子供はただ知らないことで怒られているだけで可哀相です。怒っている親も怒らない方法を知らないだけですので、怒っている姿が可哀相にも思えます。

親が子供を怒る場面で多いのが、親の手を煩わせるから親が子を怒る場面です。怒る必要はありません。対策は小さいお子さんと片付けの出来るお子さんで異なります。

小さいお子さんの場合何かをこぼすなどの手を煩わせる可能性があれば、そのことを予測してこぼさないように先回りして対策を取るのです。そうすればこぼしたことを怒る必要が無くなります。小さいお子さんがこぼす隙を無くしてしまうのです。そして自分のためでもあります。こほされると後片付けが大変なので、こぼさないように対策する方が余程楽ですから。

自分で片付けが出来るお子さんの場合、親はこぼすと子供自身に片付けるように伝えるのです。子供がこぼしても子供が片付けるので、親は腹は立ちません。子供の問題にしてしまうのです。そうすることで、次からこぼすと面倒なことを学習するのでこぼさないように気をつけるようになります。こぼしても『お母さん!』と叫ぶだけで執事のごとく後片付けしてしまうと、怒られるのを聞き流せば良いだけですから子供は気をつけるようにはなりません。いわばこぼしても困るのはお母さんで、お母さんの問題だと勘違いしてしまうのです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。