日本人は中学、高校、大学と長年にわたって英語の授業を受けます。
長年かなりの時間を割いて英語を習うのに、私も含め多くの方々が日常会話すらおぼつかないのが現状です。
時間・費用対効果を考えても、せっかく言語を学んでも話すことができないのではかなりの無駄が考えられます。その理由を考えてみました。
日本人が英語を話せない理由
一言でいえば授業が日本語に変換する内容だからです。
日本人は英語といえば、日本語に変換するのが英語の勉強の仕方だと思っているのです。
頭の中で日本語に変換して考え、話すときにもまた英語に変換する必要があります。
このような無駄な作業を行う必要があるため、今の英語教育では変換作業に慣れた人だけが英語を話すことができるようになるのです。
英語を日本語に変換する理由
何故日本での英語の授業は日本語に変換するのでしょうか?
私は教師側の都合によるものではないかと思います。
- 教師が日本語の変換の授業の方が英語で授業するより容易。
- 日本語でテストをする方が生徒の差を確認しやすい。
この二つの理由で日本語に変換する授業が継続しているのだと思います。
英語の授業の導入当初はやむを得なかったかもしれませんが、21世紀になっても英語を話す目的ではなく、教師側の都合でわざわざ日本語に変換する必要があるのは合理的ではないと思います。
英語を簡単に習得するには?
英語は英語圏にとっては3歳の子供が話すことができることを考えても、習得することは難しいことではありません。それを難しくしているのが日本語への変換という作業です。
英語の授業の目的が英語を話すことであれば、日本語に変換する必要は全くありません。
英語で授業をし、英語で確認をすればよいだけのことです。
子供の頃日本語の習得したことを考えてみると、これは何?あれは何?といった具合で言葉を覚えていったと思います。日本語だけで考えるから、日本語で日本語を磨いていくような作業を繰り返して日本語を習得したのです。
英語の習得も同じ理屈で習得すれば、難しくはないはずです。(私もまだ試してはいませんが)
留学すると英語で話すことができるようになるのは、英語だけで考えざるをえない状況に追い込まれるから、わかる英語で少しずつ新たな英語を習得していくから速やかに習得できるのです。
コンピュータに置き換えると、エミュレート?入れ替え?
少したとえ話をしてみます。
言語というのは人間の頭にとってコンピュータのOSに相当するものです。
言語を一度変換して考え、更に変換して元に戻すのは、アップルのコンピュータでMicrosoftの作業をしたい場合、アップルのOSの上でMicrosoftを真似するソフトを動かすエミュレートという作業を繰り返すようなものです。動くかもしれませんが無駄が多く動きが遅くなるのは仕方がありません。
それなら変換せずにコンピュータのOSをMicrosoftに入れ替えればよいのではないでしょうか?(実際には設計上の違いからアップルにMicrosoftのアップルのOSに入れ替えることはできませんが、仮のたとえ話です)OSにこだわる必要はありませ。
日本人は日本語に固執して英語を捉えていないでしょうか?
そろそろ英語教育の方法を改める時期に来ているのかもしれませんね。
一部の学校ではこのことがわかっているので、新たな英語への取り組み方を取り入れているようです。すべての学校でできるだけ早く切り替えるべきだと私は思います。