空気を読む意味がわからない人の心理

知人から衝撃の一言を聞きました。
仕事の後輩に『何で空気を読まなきゃいけないんですか?意味がわかりません』と平然と言われ、その場を立ち去ったということです。
その知人はかなりショックを受けていました。

知人から聞いたその場面を再現してみます。

空気を読めない営業マン

車で移動中体調不良でぐったりしていたそうです。
何かと話しかけてくるので、体調が悪いからそっとしておいてと伝えたそうです。
それでも何度も話しかけてきて困ったそうです。その場では体調不良もあって、空気を読んでということは伝えられなかったそうですが後日伝えたそうです。
『私がしんどそうにしていたから体調不良はわかったでしょ。そのときは空気を読んだ方がいいと思うよ』
ここで衝撃の一言で先ほどの『何で空気を読まなきゃいけないんですか?意味がわかりません』といわれたそうです。

ちなみに彼は上場企業に勤める社会人、しかも営業マンです。
先輩から『空気を読んだ方がいいと思うよ』とたしなめられた結果がこの返答だそうです。わざわざ言ったことをかなり後悔したそうです。
空気を読む意味がわからない心理を考えてみましょう。

空気を読む意味がわからない心理

何故空気を読まなきゃいけないんですか?と逆質問しています。
空気を読むという概念がないわけではなさそうです。
概念がないのであれば概念から説明しなければ理解できません。
空気を読むという概念がありながら、何故空気を読む必要があるのか本当に意味がわからないまま社会人になることができたようです。
そして知らないことを指摘されても、自分が正しいと信じているので空気を読む意味を教えない周りが悪いと思っているのです。恐らく天動説型思考の持ち主言い訳人間と同じ心理だと思います。
いずれも自分自身が中心のため、周りに合わせるということの意味を知らないまま社会人になることが出来たのです。先輩からせっかく教えてもらったことを拒絶する態度から、知らないことを指摘されるのが嫌いなプライドの高いタイプなのかもしれません。

恐らくこれまで周りに合わせることをしなくても何とかなったのだと思います。
家庭では母親が世話を焼いてくれますし、友達も変な奴として受け入れてもらっていたのかもしれません。
そして親もまわりにあわせる大切さを教えることなく大人になってしまったのだと思います。
自分をみんなが受け入れて当然と思って生きてこれたのだと思います。俺様人間を受け入れてくれる人に恵まれて生きてこれたのだと思います。
しかし仕事となると話は変わってきます。
相手あっての仕事ですから、相手に合わせることが出来ない人は仕事ができません。だから空気を読まなければいけないのですが、言葉にはしていないけどその場の空気を読む、つまり相手の意図・状況を読み取るという能力がなければうまく仕事をすることは出来ないと思います。

対策

人の考え方を変えるのは困難ですから、一番は関わらないことだと思います。
何故なら空気を読む意味がわからない人の問題だからです。(問題論
空気を読まないことで困るのは空気を読めない人です。他人はアドバイスすることは出来ても、人の考え方を変えることなど通常はできません。本人が困っていないのに声をかけても余計なお世話と感じてしまいます。
空気を読まないと困ることを経験し、自分で気づかないと意味はわからないと思います。

どうしても何とかしたいのであれば、わざと空気を読まない場違いな場面での質問を仕掛けて、この場面で言われたら困らない?と相手に理解させることはもしかしたらできるかもしれません。ただし言い訳人間か天動説型思考の持ち主なので、逆恨みされてしまう危険性をはらんでいます。逆恨みされるだけのリスクを負ってでも空気を読める人間にしてあげる覚悟が自分にあるか自問自答してみることです。

私は関わらないことが一番だと思います。
出来ることがあるとすれば、人間関係で困ったら声をかけてみてと伝えることぐらいです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。