親が子を怒る問題点

私は子供を怒る必要はないと思いますが、世間一般では怒るのが当たり前よようです。

親が子を怒る問題点を考えてみたいと思います。一番の問題点は怒る基準が親の主観でしかない点です。親の価値観が世間一般とズレていても修正する仕組みがないことです。虐待としつけの区別が明確に出来ないのはこのせいです。

お手本が無い

育児書は数多くありますが、教科書ともいえるようなみんなが認めるお手本とも言える子育ての目安が無いのが現状です。そのため親も手探りで子育てをしています。親になるのが初めてなので、親としての経験が無い為、親自身の子供の頃の経験を元にするしかないのです。親自身が育った環境をお手本にするのですが、親自身が理想的な子育てをされて育ったとは限りません。親自身が虐待寸前の育てられ方をしていても、それが当たり前で育っていれば虐待寸前だと知る手段が無いのです。虐待が連鎖するのはこうしたことが原因です。

親が怒る基準

これこそが問題なのですが、親が怒る基準は親が腹が立ったかどうかという完全に親の主観だということです。しかも感情だから怒るのは仕方が無いと、誰もが思い込んでいることも問題を複雑化しています。

極端な話、親の勘違いでも、親のワガママでも子は黙って怒られるしか無いのです。少しでもこの問題点である親の暴走を避けるために、人類は両親で子育てをすること選択しているのかもしれません。親一人より親二人の方が客観性が高まるからです(似た者同士の夫婦なら、二人でも余り変わらないかもしれませんが)。

親が子供を怒る問題点

あくまでも親の主観だということです。
しかも答え合わせをすることがありません。
よくも悪くも親が正解なのです。
世間一般では非常識と考えられることでも、誰からも指摘されなければそれが世間一般からずれていることを指摘する仕組みがないのです。
このことが虐待を生み出す原因の一つとなっています。
親が正解だという前提そのものに問題があるのかもしれません。
子育ての基本も、子供の育てられ方として義務教育で教えるのが一つの解決策なのかもしれません。違っていれば家庭内で話し合うきっかけとするのです。(現実的には混乱が予想されるので導入はかなり難しいとは思います)

親に出来ること

私は怒る必要が無いように準備をすることだと思います。怒るではなく、叱るでもなく、諭すだと思います。

百歩譲って怒るとしても、客観性を持って子供を怒ることです。他の人に話をしても、みんながみんな納得するなら怒るようにすることです。他の人でも怒るだろうか?と客観的に考える癖をつけることです。少なくとも客観的に考える努力をすることで、親の勘違いや親のワガママで子供を怒る機会は減ると思います。

怒らず、叱らず、諭すのが一番ですが、万が一怒るとしても客観的に考える癖をつけることをお勧めします。

良かったら考えてみてください。

将来このサイトが子育てのお手本となるようなサイトになると良いですね。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。