動物の中で人間だけが太る理由

動物には太らない仕組みが備わっています。
何故なら太ると文字通り命取りとなるからです。
太ると肉食動物は餌が取れませんから自然と痩せてしまいますし、太ってしまうと草食動物は肉食動物の一番の餌になるからです。(詳しくはこちら)

人間にも本来太らない仕組みがあります。満腹感があることが太らない仕組みです。
人間だけが太るのは何故でしょうか?

人間だけが太らない仕組みを失くしてしまったのでしょうか?
人間は食料を自分達で増やすことで、以前ほど食料に困らなくなりました。
しかしそれだけでは太る理由にはなりません。

人間だけが太る理由の一つに食料が豊富にある必要はありますが、それだけでは太らない仕組みが働くことで太らないはずです。
しかし人間は太ってしまいます。
太る仕組みを手に入れたというよりは、本来太らない仕組みを糖質に騙されてすり抜けてしまうことで太ってしまうのです。糖質に騙されるとは糖質依存の状態に陥ることです。満腹を感じることで太りすぎない仕組みが備わっていますが、糖質依存によって糖質を食べ過ぎることで太ってしまうのです。(正確には一時的に糖質依存を引き起こして大量に食べる方が生存に有利だったので、太る仕組みとしてわざわざ身につけた能力です)
その証拠に本来太らない仕組みのある動物もペットとして人間と似たようなものを食べることで、糖質依存に陥ることで太ってしまいます。デブ猫とかデブ犬といわれるペットたちです。

実は動物も太る仕組みにより太っているのですが、毎年定期的に訪れる冬の飢餓を乗り切るために秋のうちに食料を大量に食べることで脂肪を蓄えます。
イノシシが秋にドングリを大量に食べることで太って、冬を乗り切るのです。
食料が確保しやすい季節と確保しにくい季節があることが太る仕組みを育てました。

タイトルの太るのは人間だけと書きましたが、正確には年内変動ではなく一年を通して太るのは人間だけです。そして一部のペットは太ってしまいます。
人間もペットも太ってしまうのは、糖質依存によるものだと思います。

糖質を避けることで糖質依存が解除され、本来人間に備わった太らない仕組みにより痩せていくのです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。