糖質を減らすよりやめる方が楽な理由

糖質は減らすよりも止める方が楽です。その理由を解説したいと思います。一言で言えば糖質依存だからです。少しだけ食べると余計食べたい欲求が強まる(参考:糖質を少量食べると余計お腹が空く理由)ため強い意志が必要となるのです。少しも食べないとその強まる欲求を我慢する必要がないため楽なのです。

私自身お米を半分に減らすダイエットを1年間続けましたが、10kgほど体重が落ちたものの食べたい欲求が強く非常に困難でした。その後糖質を食べない健康法を知ったため主食としての糖質を完全にやめてしまいました。 2週間は糖質が食べたかったものの、2週間をこえると嘘のように糖質を食べたい欲求が全くなくなりました。私は2週間でしたが、糖質を食べないことに慣れるまでに、人によっては1週間場合によっては3週間を要す場合があるようです。

糖質をやめる際に糖質を食べたかった2週間の間でも、お米を半分食べていた頃の3分の1か4分の1程度の意志で我慢出来る程度でした。

かつての私も含め多くの人が知らないうちに糖質依存に陥っているため、糖質依存の自覚がありません(参考:大きな落とし穴 人類が糖質依存に落ちた理由)。そのため依存の抜け出し方ではなく、我慢するという最も依存から抜け出しにくい方法を選択してしまうのです。依存の心理によりやめたくはないあるいはやめることが想像出来ないため減らすことを選択していますのです。結果少しだけ食べると余計お腹が空くので途中で糖質を食べることをやめることが出来なくなるのです。

糖質依存だと糖質を食べるといつもの糖質の量を期待して条件反射によりインスリンが過剰分泌されるようです。にも関わらず期待したよりも糖質の量が少ない血糖値が下がるので余計お腹が空くようです。糖質を食べなければインスリンが出ないため、糖質を食べたい欲求が生まれないようです。

この糖質依存の仕組みを知っていると、食べ方の提案の説得力が増します。ちなみに糖質依存の判別は簡単で禁断症状(医学的には依存からの離脱症状)の有無です。禁断症状とは強い空腹感です(参考:強い空腹感を感じるのは禁断症状?)。糖質依存の方には信じられないかもしれませんが、糖質依存でなければそれ程お腹は空きません。空腹感を我慢しているとピークをこえる感覚が禁断症状の証拠です。

ニコチン依存の方はタバコを一本でも吸い始めると止まらなくなりますし、アルコール依存の方はアルコールを少しでも飲み始めると止まらなくなります。ギャンブル依存の方も千円だけと思って始めても止まらなくなるのと同じです。これらは依存から抜け出す近道は一切やらないことです。糖質依存の場合も同じで、食事の際に少しだけ食べると止まらなくなるのです。だから一食毎に抜きましょうと提案されることが多いのです。

元々それ程お腹が空かない人、つまり糖質依存ではない人は糖質を減らす食べ方をしても苦にはなりません。

ご参考まで。

糖質回避の目的、血糖値の上がりにくい食べ方病気を避ける理想の食べ方はリンクをご覧頂けると幸いです。

炭水化物を食べないと低血糖という勘違い

私は様々な病気を避けるために糖質回避という炭水化物を控えることを提案していますが、患者さんの中には炭水化物を食べないと低血糖になるという方がおられます。極端な方はお腹が空いてくると手が痺れるという方までおられました。低血糖を解消するためには炭水化物を食べなければ仕方ないのでしょうか?

低血糖の起こる仕組み

残念ながら炭水化物を食べなければ低血糖になるという考え方は間違っています。炭水化物を食べるから低血糖になるのです(参考:不眠の原因は低血糖 〜血糖値持続測定〜不眠の原因は再び低血糖 〜血糖値持続測定〜)。私の場合糖質依存ではありませんが、昼間に実験で食べた糖質により血糖値の急上昇が起こり、その後糖質を食べなかったため夜間低血糖に陥りました。糖質を食べたことで血糖値が上がり、慌てて血糖値を下げた際に下げ過ぎることで低血糖が起こるのです。

睡眠時低血糖

 

そもそも糖質を食べなければ、血糖値はほとんど変動しません(参考:主食を食べない血糖値 〜血糖値持続測定〜)。糖質を食べるから血糖値は上がり、そして下がり過ぎるのです。

主食を食べない血糖値の推移を示したものです。

炭水化物を食べたい人達

低血糖になるから炭水化物を食べると主張する方は、炭水化物を食べることが目的です。炭水化物を食べるための言い訳をしているに過ぎません。原因と結果を取り違えているのです。ただ炭水化物を食べるから低血糖になることを知らない人も多いため、正確な情報を伝えてあげましょう。炭水化物を食べるから低血糖になるという正しい情報をお伝えしても理解できない人は仕方がありません。糖質依存の状態、つまり糖質教の信者なのです。他の宗教(この場合は糖質教)の信者に考え方を押し付けても争いが起こるだけです。糖質回避教を信じている人達にできることは、相手が信じるかどうかは別にして、理解できるように情報を伝えてあげることです。

病気になるとわかっても摂ってしまうのが依存状態です。ましてや炭水化物によって病気(この場合は低血糖)になることを認めないのですから、炭水化物をやめられないのです。

信じられない人のために

炭水化物のせいで低血糖になることが信じられない人のために提案があります。

まず炭水化物をやめてみることです。やめてみて低血糖を繰り返すかどうかです。繰り返すのであればやはり炭水化物を摂らないから低血糖になるのでしょう。しかし現実は異なります。炭水化物を摂るから反動で低血糖になっているに過ぎません。

このことを否定するためには炭水化物を控えてみることです。炭水化物をしばらく食べない状態を続けても低血糖が持続するのであれば、確かに炭水化物を食べないから低血糖になるのでしょう。しかし炭水化物を食べながら、炭水化物をやめると低血糖になるとおびえるのは正に糖質依存状態で、糖質を摂るための言い訳を探しているに過ぎません。タバコを吸っているのが当たり前の人にタバコをやめるように伝えても、タバコをやめると体の調子が悪くなると誤解しているのと同じです。

一度炭水化物をやめてみましょう。本当に低血糖を生じるかどうか試してみましょう。実際には最初のうちは低血糖を生じる可能性は十分あります。食事に対する条件反射で、食事をしたと体が認識すればいつも糖質が多いためあらかじめインスリンが分泌されることで血糖値が下がります。糖質を少量食べると余計お腹が空く理由(仮説)に書きましたが、糖質依存状態から抜け出すまでは身体が条件反射を起こしやすい状態です。丁度美味しい食べ物を見ると条件反射で唾液が沸き上がるのと同じ状態です。それが体内でインスリン分泌で起こっているのです。
身体がこれまでの炭水化物の多い食事と同じような食事だと誤解して条件反射を起こしているだけです。身体が炭水化物の少ない食事に慣れてしまえば条件反射は起こらなくなります。ちなみにお腹が空くのは糖質依存の禁断症状ですが、インスリン分泌の条件反射同様慣れてくるとお腹が空かなくなります。いずれも糖質依存から抜け出すためです。

糖質回避の注意点ですが、糖質回避をしながら突然おにぎりだけ、パンだけ、うどんだけという食べ方をしないことです。食後血糖値が急上昇するため、その後も身体が血糖値が上昇すると誤解してインスリンが分泌され続け、私のように夜間低血糖を発症する可能性があります(参考:私の不眠の原因は低血糖不眠の原因は再び低血糖)。

低血糖は糖質を食べるから?食べないから?

低血糖とは血液中のブドウ糖濃度である血糖値が下がってしまうことです。単純に考えれば糖の濃度なので、糖質を食べないと低血糖を生じるように考えてしまいがちです。確かに糖質を食べないと低血糖になると主張する人もいます。人によってはお腹が空いてくると手がしびれるという人までいました。
しかし現実には私のように糖質を食べるから低血糖を生じる人がいるのです(参照:私の不眠の原因は低血糖!不眠の原因は再び低血糖)。糖質を食べることで低血糖になる理屈を書いていきます。

糖質を食べない生活をすれば以下のグラフのように血糖値はほぼ一定です。

主食を食べない血糖値の推移を示したものです。

糖質を食べることで血糖値が急上昇し、上昇した血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。そのインスリンが効きすぎた状態が低血糖です。

睡眠時低血糖

私の睡眠時の低血糖は、昼間に糖質を食べた影響で過剰に分泌されたインスリンの影響が考えられます。

夜8時以後の血糖値が100mg/dlを切っているのもその前に食事に含まれた糖質の影響だと考えられます。
身体はもっと糖質を食べると期待したにも関わらず、糖質の量が身体が予想した量より少なかったため血糖値が必要以上に低下してしまうのです。

私は糖質依存状態ではないため食事をしなければ通常血糖値は下がりませんが、糖質を日頃から食べているといつもなら糖質を食べる時間にはあらかじめインスリンを分泌して血糖値を下げてしまうようです。血糖値が下がるためお腹が空くのです。糖質依存の糖質切れの状態のため、糖質を求め禁断症状である強い空腹感を引き起こすのです。

人類が糖質を好きなだけ食べることができるようになったのは、農耕がはじまってからなので数千年、余るほど食べることができるようになったのはここ数十年です。身体が急激な血糖値の上昇を繰り返すことに適応していないのです。更に人類の進化の歴史から考えると、食べ物を食べられるときに好きな時間に食べていたはずです。みんなで農耕をはじめたことからみんなでそろって食べるようになったに過ぎません。みんなが同じ生活リズムをするために2食あるいは3食で食事をするようになったのです。人類の共通祖先であるお猿さんが2食あるいは3食しか食べないという話は聞いたことがありません。お腹が空けば食料を見つけて食べるし、満腹になれば食料は探さず食べないだけだと思います。絶えず少しずつ食べる生活の中で進化してきたと私は思います。にも関わらず人間は社会生活をおくるために2食あるいは3食という食生活を選択しているに過ぎません。その上糖質を大量に食べることで低血糖を引き起こしているのです。その低血糖が糖質依存の禁断症状を引き起こし、強い空腹感を感じさせるのです。

糖質を食べないから低血糖を生じるのではありません。人間をはじめ動物には血糖値を一定に保つ仕組みが備わっています。糖質を食べるから血糖値が急上昇し、下げようとする際に下げ過ぎた結果低血糖に陥るのです。

低血糖になるから糖質を食べなければというのは本末転倒なのです。
糖質を食べているから低血糖になって頭がぼうっとしてしまうのです。
ご参考まで。

専門医は病気を治さない?治せない?

様々な病気に対して専門医という制度があります。例えば糖尿病の治療に対しては糖尿病専門医、高血圧の治療に対しては高血圧専門医、皮膚病に対しては皮膚科専門医という制度です。
学会が一定の診療レベルを認定する仕組みのため、少し前までは専門医の有無が患者さんにとっては医者を選ぶ目安になっていました。少し前までというのは、今では専門医は既得権益を守るために病気を治さないための方法を模索している組織かもしれないからです。

糖尿病に関しては炭水化物が人類を滅ぼすに糖尿病専門医と病気の関係が書いてありますので読んでみてください。一言でいえば糖質を控えるだけで糖尿病を予防でき、治すこともできます。糖尿病は糖質依存症に過ぎないのです。しかしそんなことが広まると糖尿病という病気が無くなって、糖尿病専門医が生活に困るため患者さんには糖質を食べることを推奨しているという現代の会談のような恐ろしい話です。

高血圧は塩分を控えることで改善が期待できますが、糖質依存と塩分依存の共依存に陥っていることを理解している人が少ないため減塩に苦労するのが現実です。しかし糖質依存から抜け出すことで塩分依存も抜け出すことができるため味覚が変化することで、過度に塩気を求めることがなくなるため容易に減塩することができるようになります。糖質依存による糖質の過剰摂取で肥満を生じるため、肥満による高血圧も改善が期待できます。糖質を控えることで高血圧が治るのですが、そんなことになっては専門医の意味がなくなるので減塩は言っても糖質を控えることは言わないのです。

皮膚病の多くも糖質一度に摂り過ぎ症候群に過ぎず、糖質を控えるだけで多くの病気が治ります。しかし専門医の人達は最後まで受け入れないでしょう。そんなことで治ってしまわれると自分達の存在意義がなくなってしまうからです。

専門医の人達は病気を治したい訳ではないと思います。治療がしたいのです。専門医の中にも病気を治したいと考えている医者も少しはいるとは思いますが、大半の医者は自分達の生活と自己満足のために治療をしたいのだと思います。そのため病気を食事で治す方法があっても、最後まで信じようとはしないでしょう。何故なら食事で病気が治ってしまえば、自分達の存在意義を失うからです。自分達が専門医であり続けるために病気を治そうとはしないでしょう。これまでと違う食事は危険だとして、必死で抵抗することでしょう。

私が現時点で知っている食事(糖質回避)で治せる病気は、2型糖尿病、高血圧、花粉症などの各種アレルギー疾患、アトピー性皮膚炎ニキビ(尋常性ざ瘡)、円形脱毛症などの各種自己免疫性疾患や膠原病、イボ(尋常性疣贅)などの慢性感染症、子宮頸がんなどの腫瘍性病変など多岐にわたります。原因不明で何らかの形で免疫が関わっている病気は糖質依存から抜け出すだけで免疫が正常化することで改善が期待できます。

多くの医者は病気を治したい訳ではありません。治療をしたいのです。
食事による病気を生じる病態を知らない勉強不足で治せないのか、商売のために治さないかのどちらかです。
特に専門医は何年もかけて資格をとっています。その資格が患者さんの食べ方一つで無意味なものになってしまうのです。そんな食べ方は必至で避けてもらおうとすることでしょう。

病気を避ける理想の食べ方により病気を避けることをお勧めします。
少し前までは病気は病院で治療するしか選択肢がありませんでした。その医者を選ぶ一つの目安が専門医という制度でした。しかし病気の本当の姿がわかってきた今、専門医を受診することが必ずしも正しいとは限りません。
もしかしたら専門医を受診したら病気になる!と言われる時代が来てしまうかもしれません。急を要さない病気であれば、まずは糖質回避あるいは病気を避ける理想の食べ方をしてみましょう。それでも治らなければ病院を受診することをお勧めします。
ただし現在食事制限を伴う病気で治療中の方は主治医に相談することをお勧めします。食べ方と薬の加減の相談にのってくれない医者であれば、正に上記の医者だと思います。他の医者にかかる方が良いかもしれません。
食事を変更する際、糖尿病治療中の方は低血糖を生じる可能性があるため、いきなり糖質0にせず徐々に糖質を減らすようにしてみてください(糖質依存の場合糖質を少しだけ食べると余計食べたくなるのですが・・)。

塩分依存という新しい概念

糖質依存という概念はどうしても糖質をやめられない人が自嘲的あるいは比喩的に使うこともあり最近では受け入れやすい考え方かもしれません。しかし糖質依存は列記とした禁断症状まである病的な依存であることはまだ余り知られてはいません。糖質依存を書いた際も新しい概念と書きましたが、2年経った今となっては私にとって当たり前の概念です。塩分依存という新しい概念と書きはしましたが、これだけ減塩に失敗する人達がいることから塩分依存の人達が多いのは明らかです。私は知らなかっただけに過ぎず、時間をかけて人々に受け入れられていくと思います。

塩分依存

今回は糖質依存と共依存の関係にありがちない塩分依存という新しい概念を提案してみたいと思います。
そもそも依存とは病的な状態で、自分の意志では摂取量をコントロールできないことを言います。依存症を引き起こすため、依存症を避けるために摂取量の制限が必要だと理解していても自力でコントロールできない状態をいいます。具体的には塩分依存症の一つは高血圧です。塩分の摂り過ぎにより高血圧を生じることがいわれていますが、塩分摂取量を控えるようにいわれても実践できないのは塩分依存状態に陥っているからです。そして塩分を一度摂り始めると止まらなくなり、より塩辛いものを求めるようになってしまいます。辛いものを追い求めるという意味では唐辛子依存に通じるところがあるかもしれません。

依存は自己抑制がきかない状態です。少しでも塩味を感じてしまうと満足する塩気になるまで塩辛く味付けをしてしまいます。ちょうどアルコール依存の人がアルコールを一滴でも飲むと止まらなくなるのと同じです。ニコチン依存の人が我満して禁煙していたにも関わらず、1本タバコを吸ってしまうと止まらなくなるのと同じです。

塩分依存に陥ると味覚障害に近い状態に陥ってしまいます。絶えず塩気に飢えているような状態のため、とにかく塩気を求めてしまいます。十分塩味がついているのに塩を足してしまうのです。もしかしたら料理人の人の味付けが塩辛く変わってしまうことがあるのは塩分依存に陥ったからかもしれません。
減塩で苦労してしまうのはアルコール依存の人がビールはコップ1杯だけと言われたり、ニコチン依存の人がタバコは1日1本と言われるのと同じです。糖質依存に陥っている人が少し食べると余計お腹が空くと感じるのと似ています。依存の心理から0よりもほんの少し摂取する方がより強くほしくなってしまうのです。
現実問題出来るかどうかは別にして、依存の心理から考えると中途半端な塩味を付けるよりも塩味抜きの味付けの方が塩分依存から抜け出しやすいと私は思います。

糖質依存と塩分依存の共依存

本来の共依存とは依存患者さんを支えてしまうことで、精神的に依存している状態をいいます。アルコール依存患者さんにアルコールを渡して手助けしてしまう家族のような存在のことです。アルコール依存によりトラブルを起こしますが、そのしりぬぐいをすることで自分の存在意義を見出してしまうことに依存してしまう心理状態です。お互いがお互いの依存を手助けするということで共依存といわれるようです。

今回提案する糖質依存と塩分依存の共依存とは、お互いが依存の度合いを高めあい抜け出せなくしてしまうのです。当初は糖質という甘味を打消し美味しく食べるために塩分を求めました。しかし知らない間に糖質にも塩分にも依存状態に陥ってしまっているのです。糖質依存の患者さんが塩分だけ控えようとして糖質を摂りたいためうまくいきませんし、塩分依存の人が糖質だけを控えようとしても塩気がほしいのでどうしても塩気がほしいので結果として糖質を食べたくなってしまうため成功しません。

糖質依存と塩分依存の共依存であることを理解することが、糖質依存・塩分依存からの脱出する第一歩だと思います。依存の心理を理解出来ないまま脱出しようとしてもうまくいかないのが現状です。何故ならどちらも少し減らすと依存の心理により、より摂りたいという欲求に襲われるからです。

糖質依存と塩分依存の抜け出し方

一番の対策は糖質依存・塩分依存の状態であることを理解することです。
糖質依存の抜け出し方は比較的簡単です。糖質を減らすのではなく意識して食べないこと(糖質回避)です。具体的には1回の食事においてお米を半分にするのではなく、1回の食事ではお米を食べないのです。3食食べているお米を1食やめてオカズだけ食べるようにするのです。慣れてきたら2食、3食と抜くことがおすすめです。糖質依存の状態で糖質を少しだけ食べると余計食べたくなるという心理が働きます。それこそが糖質依存の心理状態を表したものです。自己抑制できなくなるということです。

元々塩気は糖質の甘味を打ち消す目的で食べ始めるものです。パンにバターが塗りたいのも、おにぎりに塩をするのも糖質の甘味を打ち消して美味しく食べるための工夫です。そのため糖質依存から抜け出すことができると、共依存状態である塩分依存からも抜け出せるため自然と減塩できる可能性が高まります。しかし中には糖質を摂らなくても塩分だけは摂りたい方もおられるようです。そういう方は意識して塩分を摂らないように気を付けるしかありません。この場合も糖質依存から抜け出す方法を参考に、塩気を減らすのではなく塩気を摂らないようにすることが大切です。一口だけなら漬物を食べるとか、一口だけ明太子を食べるというように量を加減して食べると美味しくて次々食べたくなってしまいます。

お菓子とお米しか食べない子供

お菓子しか食べないお子さんやお米した食べないお子さんがおられるようです。

オカズを作っても食べないんですと言われます。お米やお菓子しか食べないとお悩みの方に読んで頂ければと思います。

ふと気付きました。早くも糖質依存・糖質中毒なのです。糖質に酔っているようなものです。だから血糖値の上がる食べ物は食べるけど血糖値の上がらない食べ物を好んでは食べなくなるのです。ちなみにこの糖質依存には禁断症状まであります。興味があればリンクをご覧ください。

依存に陥っている人に対して依存対象とそうでない選択肢が用意されていれば、依存対象を選んでしまうのは当然のことです。つまりこの場合お米とオカズです。そしてお菓子です。お米やお菓子で血糖値が上がって満腹感が得られれば、子供にとってわざわざオカズを食べる理由がありません。

対策

対策は糖質とオカズという選択肢を用意しないことです。オカズだけ用意し選択の余地を無くすのです。言葉の通じない1・2歳児に対しては根気よく食べさせるしかありませんが、言葉の通じるようになる3歳児以上であれば先にオカズを食べればお米を出してあげると説明するのです。

食卓にオカズだけ並べ、一品か二品食べた段階で御飯をついであげるのです。最初は一口でも良いのでオカズから食べることに慣れさせ、慣れてきたら御飯をつぐまでのオカズの量を増やせば良いのです。

お菓子に対してもオカズからがお勧めです。お菓子を食べる際にはオカズがないので、オカズがわりになるものを用意するのです。オカズがわりは糖質以外であれば何でも良いのですが、ゆで卵やチーズ・ソーセージ・枝豆などがお手軽だと思います。お菓子を食べるためにはオカズを食べないといけない交換条件にするのです。

糖質以外の物を食べないと糖質が出てこない仕組みにしましょう。糖質以外と糖質を選ぶことが出来る並列だから糖質を選んでしまうのです。糖質を最初から選ぶことが出来ないように直列にしましょう。

依存・中毒とは酔っているようなもの

人は様々な物や行為に対して本人に自覚がないまま依存・中毒に陥ってしまいます。依存・中毒とは本来の自分の意を越えて過剰に行ってしまうものです。場合によっては病気に陥ってでも続けてしまいます。自分の意思で止めることができない状態、それが依存・中毒なのです。

依存・中毒とは物事や行為に酔っているような状態だと私は思います。一般的に酔っていると言うのはアルコールに対して使う言葉です。アルコールの作用により脳の正常な活動を妨げ、自分自身で判断できなくなる状態が酔っていると言うのです。

依存や中毒の起こるは「衝動買いの心理」の延長線上にあります。衝動買いは商品を必要以上に魅力的に錯覚してしまうことでどうしても欲しくなるのですが、依存や中毒の際も必要以上に依存対象が魅力的に錯覚してしまうのです。

依存・中毒の酔いとアルコールの酔いの共通点

依存・中毒としての酔いとアルコールの酔いには共通点があります。その共通点とは本人の自覚が無いことです。本人が正常な判断がつかなくなっていても、そのことを本人が理解出来ないことが共通しているのです。何らかのきっかけで自覚することが出来れば抜け出すことが出来ますが、自分で気づくことは非常に困難です。

共通点として正常な状態を経験して、初めて理解出来るということです。アルコールに対して酔っていることを理解出来るのは、アルコールを飲んでいない正常な状態、つまり素面(しらふ)の状態と比較出来るからです。アルコールを飲んで酔ってしまっても、翌日には分解されアルコールの影響がなくなるため、アルコールに対して酔っている状況を理解することは比較的容易です。しかし依存・中毒に関しては、自分が正常でなないと自覚することが難しいため例え話で理解してもらうことを考えました。依存・中毒が自覚しにくいのは、人々は自分のことを客観視することが難しいからです。そして自分が行動するのは自分の意思で行っていると勘違いしてるのです。実は依存・中毒においては、依存対象によって操られているような状態なのです。他人がアルコールに酔っていれば容易に理解することができますが、本人はアルコールに酔っていることを理解すのが難しいのと似ています。なぜならどちらも正常ではないことを理解するための脳が、正常に機能しなくなる状態だからです。

もう1つの共通点は、依存・中毒に対しても、アルコールの酔いに対しても、上手な付き合い方を誰も体系立てて教えてくれないことです。自分で気づくしかないことです。アルコールの場合は酔いが覚めた時点で、酔った際の行動により恥をかくことを繰り返し経験することで言わば手探りで覚えていくことが出来ます。しかし依存・中毒に関しては、誰も病的な状態だと分かるように教えてくれないのが現実です。そこに問題が潜んでいるのです。

最後の共通点は他人から指摘されても本人が認めないことです。依存・中毒を疑われ他人が心配して指摘してくれても、否定することです。アルコールの酔いの場合でも同様に明らかに酩酊状態でも本人は自覚出来ないため酔いを否定します。

対策

依存・中毒に対する対策は、何よりも自覚することです。そのために物事や行為に酔っていると表現し、理解してもらうことをお勧めします。

例えばギャンブルに対する依存であれば、手持ちのお金が無くなった時点で本来ならやめるはずです。お金が無くなった時点でやめることが出来ず、お金を借りてでもギャンブルをしようと考える時点で病的なのです。そこで「貴方はギャンブルに酔っているので、少しギャンブルから離れてみましょう」と提案するのです。お金を借りることが出来なければ、その時点で自然とギャンブルを出来なくなるので抜け出すことが出来ますが、人によっては犯罪を犯してでもお金を工面してしまいギャンブルに注ぎ込んでしまうのです。ギャンブルのために借金をしようと考えてしまった人は、依存・中毒状態だと自覚することです。そして周りの人がギャンブルに酔っている状態だと教えてあげることです。自己抑制出来ないので、誰かの手助けを借りることを考えましょう。

当サイトで度々指摘している糖質依存も糖質に酔っている状態と表現することが出来ます。糖質に酔っているので歯止めが効かなくなってしまうのです。糖質に酔っ払うから食べ過ぎて太るのです。糖質に酔っ払うから様々な病気になるとわかってもやめられないのです。酔わないために一食糖質を抜く、二食糖質を抜くなど糖質回避がお勧めです。

他にもゲームに依存している人も見受けられます。運転中にゲームをして人を死なせてしまった人までいます。少し前までは徹夜でゲームをして日中はボーッとしているだけでゲームに依存しても本人だけの問題でしたが、無関係の人の命を奪うことは大問題だと思います。これも言わばゲームに酔っているのです。酔っているので自己判断出来ず、運転中でも大丈夫だと錯覚してしまい人の命を奪ってしまったのです。

アルコールは酔っ払うことが出来るので楽しい飲み物かもしれませんが、酔っ払う行為に快感を覚えて依存してしまうことがあります。例えば朝や昼間からアルコールを飲みたくなるなど、予備軍でしょう。自覚し注意が必要です。

物事や行為に酔っ払うという視点で物事を眺めてみると、解釈が深まると思います。本来なら学校で物事や行為に酔っ払うことがあるので気をつけましょうと教えるべきだと私は思いますが、いかがでしょうか?依存・中毒がなくなれば、犯罪も減ると私は思います。

酔っているかどうかの確認方法

酔っているかどうかの確認方法を考えてみました。簡単な確認方法は突然一週間やめることが出来るかどうかです。

とりあえずであれば、一日やめることが出来るかどうかです。続けるための言い訳を考えるようでは、酔っている可能性が高いと思います。一日でもやめることが出来なければ立派な依存・中毒状態でしよう。物事や行為に酔っているのです。ましてや片時も手放すことが出来なければ、酩酊状態なのかもしれません。

突然一週間やめることが出来るなら酔ってはいないでしょう。依存・中毒の可能性は低いと思います。安心して適度に楽しみましょう。

人類は未だに糖質の食べ方を知らない未開人?

人類、特に先進国の人間はあたかも世の中の多くのことを既に知っていると誤解しています。しかし当たり前に知っていると思い込んでいることでさえも、手探りで探し当てただけで正解とは限らないのです。

議論の余地のないわかっていることを学校で教えている(歴史などは新たな古文書の発見などで書き換えられますので、現時点でわかっていることです)だけで、わからないことには触れないのです。わからないこととは例えば宇宙の果てには何かあるのか何もないのかとか、原子よりも小さい素粒子の世界がどうなっているのかはわかりません。反物質という物質とは正反対の性質のものがあるようですが、この世の中が何故物質だけで反物質は消滅してしまうのかは全くわかっていません。わからないことは山ほどありますが、わからないことを手探りで解明しているのです。人類の歴史からすればほんの少し前に目に見えない空気という存在があることを発見し、肉眼では見えない微小な世界があることを発見したのです。生まれつき感じる重力も理解出来るようになったのも人類の歴史から考えれば、つい最近のことです。人類が気づかなかっただけで大昔から存在したのです。

人類は今現在食べているもので元気に生きているため問題があることには気づいていません。ある種理想的な食べ物を食べていると誤解しているのです。明らかな不都合がないため、正解だと誤解しているのです。言い方を変えると落とし穴に落ちているのです。人類の歴史からすれば、人類がここまで発展できたのは糖質のおかげであると言う事は間違いない事実です。食料を自分たちで栽培し増殖することができるというのは、他の生物からすれば反則のようなものです。その反則技を身に付けたことにより人類は食料に困ることがかなり減りました。品種改良という知恵により、効率良く食料を確保することが出来るようになりました。食料を豊富に確保できたおかげで、人口が爆発的に増えることができたのです。しかし糖質は諸刃の剣でした。糖質には依存性があるからです。みんなが糖質依存という落とし穴に落ちてしまったのです。依存性はもしかしたら覚せい剤などの薬物に近いものがあるのかもしれません。

人類は依存性のある食べ物を自分達で栽培することで増やし、依存するほど食べた結果、様々な病気に陥っているのです。食べ物の知識がなかったために、食べ方をまちがえて脚気になって命を落としたのも手探りだったからです。脚気はビタミンの知識によりほぼ克服することが出来ました。しかし糖質による害があることは多くの人がまだ知りません。糖質の食べ方に問題があることに気付いた人達が未開人から抜け出し始めたに過ぎません。

栄養学が生まれた際に、先入観にとらわれずゼロから考えることが出来れば良かったのですが、残念ながら栄養学を考えた人達自身が糖質依存に陥っていたため糖質依存に基づいた歪んだ栄養学になってしまいました。

例えば子供の頃からアルコールを水代わりに飲む国を想像してみて下さい。いわば酔った状態が当たり前の普通の状態で、アルコールが抜けると気持ち悪くなる(俗に言う二日酔い)からアルコールを飲まなければいけないと考えるようなものです。アルコールが切れると調子が悪くなると誤解するのです。アルコールは日常の当たり前の飲み物だと思い込むと、アルコールの害には気がつかないようなものです。

別の国では皆んなが当たり前に幼い頃からタバコを吸っています。タバコを吸う状態が当たり前で、タバコを吸わないとイライラすると誤解するようなものです。そもそもタバコを吸っていなければニコチン切れのイライラは起こりません。

アルコールとタバコ・ニコチンの依存性とその害に気付いた先進国の人達は、法律により年齢制限を設け、課税することでむやみやたらとした過剰摂取を抑えているのです。

アルコールやタバコに置き換えると不思議な価値観ですが、現に糖質でも同じようなことが起こっています。糖質を食べるのが人類の歴史上当たり前で、糖質依存も当たり前なのです。ただ人類の多くの人達がまだその依存性と危険性に気付いていません。大半の人達が糖質依存なのですから、多数決の考え方で言えば糖質依存が正常な状態です。糖質を控える方が異常だと錯覚してしまうのです。しかし医学や科学の世界では多数決では決まりません。そもそも強烈にお腹が空くこと自体が糖質依存の禁断症状なのです。禁断症状により突き動かされてせっせと糖質を食べ過ぎているに過ぎません。

まだ多くの人達が糖質の食べ方を知らない未開人のようですが、知恵のある者達から糖質の本当の姿に気付き始めました。貴方はいつ糖質の本当の姿に気付きましたか?

糖質依存の上手な抜け出し方

糖質依存とは?

先日は体型は糖質への依存度を表すと書きましたが糖質依存とは、糖質を食べることに対して自己抑制が効かない状態のことです。糖質に対する中毒状態です。比喩的に糖質中毒だという人もいますが、依存の診断基準を満たすので本当に糖質中毒なのです。意外に思われるかも知れませんが、日本人の大半の方が糖質中毒です。何故なら米を主食として普通に3食食べるからです。3食食べているから糖質依存に陥るのか、糖質依存に陥るから3食食べるのかはわかりません。3食必ず食べている人の多くは糖質依存の可能性が高いと思います。その証拠に我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状だからです。糖質依存の人は禁断症状により1食抜くことが難しいのです。禁断症状である証拠は、空腹感を我慢しているとピークをこえるからです。強い空腹感が禁断症状でなければ、何か食べるまで空腹感が続かなければいけません。実際には空腹感がピークをこえる時点で禁断症状であることが確定します。

糖質依存の特徴

糖質依存の特徴を知ることで抜け方も理解出来ます。特徴は上記の禁断症状があることと、自己抑制が効かないことです。糖質がやめにくいのは、少しでも食べると余計お腹が空くという不思議な感覚があるからです。この少しだけなら大丈夫というのが罠なのです。一口食べると止まらなくなってしまいます。詳しくは上記リンクをご参照いただけると幸いですが、簡単に説明すると糖質を少し食べるといつもは多く食べるのでいつも通り食べる前提で血糖値を前もって下げてしまうのです。血糖値が下がるので余計お腹が空くのだと思います。

ギャンブル依存症やアルコール依存症の人達が苦労するのも同じ理屈です。少しだけなら大丈夫だと誤解して少しだけギャンブルをしてしまったり、一口だけお酒を飲みはじめてしまうと、「衝動買いの心理」により自己抑制が効かなくなるのです。

糖質依存の上手な抜け出し方

糖質依存の上手な抜け出し方は、糖質依存の特徴に逆らわないことです。そして食欲と戦わないことです。食欲と戦っても負けてしまいます。食欲は本来生命を維持する仕組みですから、そもそも勝てないように設計されているのです。ちなみにダイエットに失敗してリバウンドしてしまうのは、食欲と戦って負けてしまっただけです。食欲とは戦わず、お腹いっぱい食べながら糖質依存から抜け出しましょう。その方法を解説します。

少し食べると余計お腹が空くのですから、逆らわないためには少しだけでも食べないことです。食べるなら少しだけと言わず普通に食べることです。途中でやめようとすると「衝動買いの心理」に逆らう必要があるため、心理的な負担が大きくなるのです。

糖質依存の抜け出し方はまず一食糖質を抜いてみるのです。具体的には御飯を食べずにおかずだけ食べるのです。1食抜くのは夕食がお勧めです。何故なら夕食後に余り動かないので、糖質を消費出来ないからです。血糖値の変動が空腹感を誘発するので、少しでも血糖値を上げない方がお得だからです。夕食の糖質を抜くのが難しければ、朝でも昼でも良いのでとにかく一食抜くのがお勧めです。

同じ3分の1を減らす食べ方でも、1食の御飯の量を3分の1ずつ減らして3食食べる食べ方と、3食のうち1食を食べない食べ方があります。いきなり1食食べないことには抵抗がある人が多いので、多くの人が1食の食べる量を減らすことが多いようです。しかし糖質依存の仕組みから、糖質を少し食べると糖質を食べたい欲求が余計高まります。そのため少しだけ食べるより、一切食べない方が楽なのです。減らすより無くす方が楽なのが依存の証拠でもあります。多くの人は自分自身が依存だとは知らないので、常識的な考え方で1食抜くより減らそうとしてしまうのです。知らぬ間の依存の罠により、少し食べると余計お腹が空くので減らして食べることに失敗してしまいます。計算通りいかないのです。

まずは1食食べないようにして、慣れたら2食食べないようにしていくと良いと思います。可能であれば最終的に3食食べないようにすると良いと思います。

最初のうちは糖質を食べたい欲求が高まりますが、タンパク質・脂質を食べることでやり過ごします。慣れてくるとお腹が空かなくなりますし、糖質へのこだわりが無くなります。糖質へのこだわりが無くなることが糖質依存から抜け出した証拠です。私の場合2週間は糖質を食べたい欲求がありました。糖質を食べたい欲求の持続も糖質依存度によるので、1ヶ月経っても糖質を食べたい人もいるようです。

体型は糖質への依存度を表す

一般的には体型は食べ物に対する貪欲さを表すとして受け止められています。太っている人は食べ物を我慢出来ずに食べてしまうと認識されているのです。この考え方は間違っています。何故なら体型は糖質に対する依存度を表すだけだからです。そもそも太るのは糖質に騙されて食べ過ぎてしまう糖質依存の結果に過ぎません。依存度によって食べ過ぎる度合いが異なるので、体型が人によって異なるのです。

糖質依存の見分け方

糖質依存かどうか見分けるのは、食事を我慢出来るかどうかで簡単に見分けることが出来ます。簡単に一食抜くことが出来れば糖質依存ではありません。逆にお腹が空いて食事を一食抜くのが難しければ糖質依存に間違いありません。何故なら我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状だからです。禁断症状があれば必然的に糖質依存だとわかります。空腹感が禁断症状では無いのであればずっとお腹が空いているはずです。我慢しているとピークをこえる感覚があるのが、禁断症状である証拠です。もし禁断症状ではないとすれば、尿意や便意のように排尿・排便するまで続くので、食べるまでお腹が空いていないといけません。空腹感がピークをこえる時点で禁断症状であることが証明されるのです。

糖質依存度という考え方

糖質依存度とは糖質への執着の度合いを表します。糖質をやめることが想像出来ないとすれば、かなり依存度は高いと思います。体重を気にして食べないようにしようとしても、つい食べてしまうのは糖質に対して「衝動買いの心理」が働いてしまうからです。糖質が本来の魅力以上に魅力的に感じてしまうのです。私が患者さんに説明する際には、糖質に騙されると表現しています。

糖質依存度が高い人は体重が多く、糖質依存度が低い人は体重が少ない傾向にあります。体格が良い人は食事の量が多い訳ではありません。糖質の量が多いのです。食事の量が多いのは、糖質の量が多いことに伴い食事の量が二次的に多くなっているに過ぎません。糖質さえ食べないように気をつけてしまえば、痩せるのは当たり前の話です。例えば肉・魚・野菜・豆腐だけの食生活に切り替えれば、お腹いっぱい食べても痩せるはずです。糖質を食べないことに負担に感じるのは、糖質依存の間だけです。糖質依存から抜け出せば、負担に感じることすら無くなります。

糖質依存からの抜け方

糖質依存の特徴を知ることで抜け方も理解出来ます。糖質がやめにくいのは、少しでも食べると余計お腹が空くという不思議な感覚があるからです。この少しだけなら大丈夫というのが罠なのです。ギャンブル依存症やアルコール依存症の人達が苦労するのも同じ理屈です。少しだけなら大丈夫だと誤解して少しだけはじめてしまうと、「衝動買いの心理」により自己抑制が効かなくなるのです。

糖質依存の抜け方は、御飯の量を減らすよりむしろ食べないようにする方が楽です。まずは一食抜いてみるのです。抜くのは夕食がお勧めです。何故なら夕食後に余り動かないので、糖質を消費出来ないからです。夕食の糖質を抜くのが難しければ、朝でも昼でも良いので一食抜くのがお勧めです。

同じ3分の1を減らす食べ方でも、1食の御飯の量を3分の1ずつ減らして3食食べる食べ方と、3食のうち1食を食べない食べ方があります。いきなり1食食べないことには抵抗がある人が多いので、多くの人が1食の食べる量を減らすことが多いようです。しかし糖質依存の仕組みから糖質を食べたい欲求が高まります。そのため少しだけ食べるより、食べない方が楽なのです。まずは1食食べないようにして、慣れたら2食食べないようにしていくと良いと思います。可能であれば最終的に3食食べないようにすると良いと思います。

最初のうちは糖質を食べたい欲求が高まりますが、タンパク質・脂質を食べることでやり過ごします。慣れてくるとお腹が空かなくなりますし、糖質へのこだわりが無くなります。糖質へのこだわりが無くなることが糖質依存から抜け出した証拠です。私の場合2週間は糖質を食べたい欲求がありました。糖質を食べたい欲求の持続も糖質依存度によるので、1ヶ月経っても糖質を食べたい人もいるようです。

参考:糖質依存の上手な抜け出し方

体格が知恵で変わる時代

体格は糖質依存の結果です。糖質依存から抜け出す知恵を身につけ実践することで、体格は自在にコントロール出来るようになります。糖質依存の仕組みを知らず、糖質に振り回され続けている人が体格のコントロールが出来ないだけです。

これまでは太っている人は自制心が足らないとみられていましたが、これからは知恵が足らないと考えられるようになるかも知れません。早く糖質依存の仕組みを理解するようにしましょう。一生使える知恵となります。