世の中には様々な制約があります。
様々な制約とは、縛りのことで具体的には資源やお金、時間や科学技術などの様々な制約のことです。
制約が知恵を生み出す原動力となる
日本には資源に制約があったから知恵を絞って工夫をし、様々な科学技術を生み出しました。もし日本から大量に石油などの天然資源が出ていれば豊かではあったと思いますが、ここまでの発展はしていなかったのではないかと思います。
資源という制約があったからこそ知恵を絞り出すのだと思います。
例えばお金が有り余る程あれば豊かだとは思います。しかしお金という制約が無いため、知恵を絞るという発想そのものが無くなります。何でもお金を湯水のようにかけることに疑問も抱かないと思います。国立競技場に対する元首相の発想みたいですね。
お金の制約があるからこそ、様々な創意工夫で乗り切ります。お金をかけずに似たような効果を得られるように工夫するのです。それはお金という制約があればこそです。制約がなければ絶対最善を尽くさず、自称最善を尽くして自己満足してしまいます。
物事に締め切りがあるのは時間の制約を作るためです。時間に限りがあるからこそ人は工夫を凝らして、最大限の効果を上げようと努力するのです。締め切りがないとダラダラしてしまうのは、制約が無いからです。
こう考えると制約のおかげで人類は賢くなったようです。人類の歴史を振り返ってみると、他の動物を狩る強力な爪や牙が無い制約のおかげで石器を使う知恵を得ました。生肉や生の植物は噛み切るのが大変で噛むことにかなり長い時間が必要だったため、時間の制約があったようです。その結果火を扱う知恵を身につけたことで、食べる時間と消化する時間を節約することが出来たようです。
食料を得るという制約のため、失敗することの多かった狩りの作戦を立て、反省するために言語という知恵も手に入れました。その後直接言葉で伝える制約から解放されるために、時間と空間を飛び越えて情報を伝えることの出来る文字を手に入れました。
制約を乗り越える毎に人類は賢くなります。今では地球の裏側とテレビ電話で話すことが出来ますし、宇宙にまで行くことが出来ます。
次に人類が乗り越える制約は何ですかね?