科学は因果関係の積み重ねの上に成り立っています。偶然なのか必然なのかを見極めることで、必然性を見つけ出し、条件を整えて自由に再現することで科学も人々の生活も発展してきました。
科学は世の中の解釈を広げ、生活を豊かにしてくれました。科学が因果関係を明らかにしてくれた賜物です。例えば水が熱すると沸騰し、冷やすと氷になる。いつも同じ温度で沸騰や氷になることから、100℃と0℃を決めました。その後不純物があると沸点が上がり、凝固点は下がることがわかりました。氷に塩を加えることで凝固点が下がることを利用しアイスクリームが生まれました。
科学という程厳密なものではなくても、人は日常生活で因果関係を利用しています。一説によると4歳児でも遊びながら因果関係を探すそうです。何故なら因果関係を見つけ出せば、思い通りに現象を再現できるからです。
お湯を沸かす際に蓋をするのと蓋をしないのとで、蓋をする方が早く沸騰することは何度か試すといつもどちらが早く沸騰するかわかります。蓋をする方が早く沸騰します。蓋と沸騰までの時間の因果関係を見つけ、生活に活用しています。
科学はその因果関係から何故そのようになるのか理屈を導き出します。蓋をすると沸騰するまでに水が蒸発することで熱が使われることを防ぎ、余分な熱を使わないため早く沸騰します。余分な蒸発を防いでいることは沸騰するまでに蓋に水滴がつくことでわかります。
因果関係が分からなければ、試してみることです。仮説を立てて因果関係があれば仮説通り再現されますし、因果関係が無ければ仮説とは違った結果が出ます。
信じられないような話でも、公序良俗に反することや危険が無いのであれば自分で試してみれば良いのです。因果関係の有無を自分で確認してみましょう。因果関係が明らかになればどんなに信じられないような話でも、信じるしかありません。呉からの風をいつも読んで下さっている方には何のことかわかっていただけると思います。
まずは因果関係の有無を見極めましょう。既に解明されている因果関係かも知れませんし、まだ解明されていなければいずれ科学が解明してくれると思います。