カロリー説では諸悪の根源とされた脂質ですが、どうやら無実だったようです。では犯人は誰なんでしょう?まだ状況証拠しか無いので容疑者の段階ですが、糖質が犯人のようです。脂質は糖質に濡れ衣を着せられていたのです。
かつての日本は給料がお米で支払われていたほどのお米文化でした。お米至上主義とでもいえる絶対の信頼をしていたので糖質に問題があるとは想像すら出来ませんでした。
食事に科学を持ち込むべき栄養学も、お米の本当の姿を検証することなくお米は主食として食べるものとしてはじまりました(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす)。まさかこんなに害があるとは思いもしなかったようです。実は栄養学はもう一つ間違いをおかしたようです。それは人間の身体の働きを機械のようにとらえたことです。身体の中でどのように糖質・タンパク質・脂質がどのように働くかわからないため、エネルギー保存の法則の考え方から燃やした際のエネルギー量から体内でのエネルギーを推測しました。そう考えると脂質のエネルギー量が最も多く、太る原因と考えられた所以です(参考文献:炭水化物が人類を滅ぼす)。太るのはカロリーの摂り過ぎという人間を機械に置き換えて考えるという間違いをおかしてしまいました。太るのは糖質に騙されて依存してしまうからに他なりません。
脂質は太る原因ではなく、身体にとって効率のよい食べ物です。一方糖質は食べ過ぎると毒になるエネルギー効率の悪い食べ物なので、出来るだけ早く燃やそうとするようです。そのため糖質を食べると早く燃やそうとして体温が上昇するようです。
その上糖質太る原因だけでなく、人間の身体にとって様々な害を及ぼします。例えば2型糖尿病や花粉症やアトピー性皮膚炎、蕁麻疹や気管支ぜんそくなど各種アレルギー、ニキビやウイルス性のイボなどの慢性感染症などの免疫機能障害を引き起こします。どうやら人間を悩ましている病気の何割かは糖質の摂り過ぎが問題のようです。
かつては脂質の摂り過ぎが太る原因だと根拠も曖昧なまままことしやかに言われていましたが、これだけ糖質の害の状況証拠が揃ってくれば立場は逆転してしまいました。避けるべきは糖質であって脂質は無実です。一部研究では脂質の摂り過ぎは心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす可能性の指摘がありますが、糖質の引き起こしている病気の危険性とは比べものにならないくらい軽微だと思います。
脂質の無実を認め、糖質の罪に気付く勇気を持ちましょう。立場は逆転しました。いつ認めるかです。